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近藤真市 監督(岐阜聖徳学園大)インタビュー 第2回

岐阜聖徳学園大の近藤真市監督にインタビューをした2回目。

第1回はこちら

今度はプロに入るところからスカウト業について語っていただきました。
星野仙一監督の導きというのが大きく運命を決めていきます。

〇現役時代~引退後

-現役時代の話をお伺いします。当時高校で大活躍をして、5球団競合して中日が引いて、という流れでした。今思えばよく5球団で地元の中日が引けたな、と思います。当時は中日に行きたいという気持ちでしたか?

もちろん。地元というのもありますし。スカウトの水谷啓昭さんがとにかく熱心で必死でした。ここでやりたいという念は通じるんじゃないですかね。

-結局抽選だからどうしようもないのでは?

抽選ですけど、熱は感じましたよ。星野さんはこうしたらいいと言われたことをとにかくやって運を引き寄せようとしたらしいです。星野さんが引いてくれて、今の僕があると思うんですよ。引いてくれなければ社会人行っていますから。

-そうだったんですね!

トヨタ自動車が決まっていました。中日じゃなかったらトヨタ。当時逆指名は出来ないですけど、ドラゴンズしか行かないと言ってくれと。自分片親だったのでどうしてもプロに行きたいと思っていて特に受け皿を決めてなかったんですけど、水谷さんが最後の最後、トヨタ自動車の受け皿を決めてきて。
それでも結局5球団来たわけですが、ドラゴンズが引いてくれて。
そういう運が開けていって。ノーヒットノーランの時に先発で使ってもらって。最高ですよね。それで(現役の活躍は)終わったな、とよく言われましたけど、終わっても十分じゃないかな、と思うくらいの宝をもらいました。

-今でもプロ初登板で5回くらいまでノーヒットで抑えると、「近藤真市以来の」と出ますもんね。すごいことなんだなぁと

そうだと思いますよ。初登板でノーヒットノーランをして、というのは多分今後も出ないと思います。全世界でも僕しかいないので。僕にとっては最高の人生ですよ。ただ現役時代は重荷ですよ(笑)。すっごい重かった。

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