愛知野球通信+

夏に向けて③ 旭丘高校へ訪問。中埜監督、井戸田投手にお話を伺いました。

2024年夏に向けて、注目チームの監督、選手にお話を伺う企画の第3弾、旭丘高校にお邪魔してきました。

旭丘は愛知県では一番と言っていい進学校。そして一番の歴史を誇る伝統校です。
旧制中学時代の名称は“愛知一中”。1870年(明治3年)に洋学校(後の愛知英語学校)として開校。1899年に愛知一中に改称となり1948年に旭丘高校となる。長い歴史と伝統を持ちます。
野球部は第1回全国中等学校優勝野球大会から現在まで地区大会を皆勤している全国15校のうちの1校。第3回大会では愛知一中として全国制覇も成し遂げています。
近年、野球部も度々上位進出を果たし、2018年の夏にはベスト16に進出。2023年春には県大会に進む等、好成績をあげております。

中埜佳穂監督に旭丘の好成績の要因や展望を伺います。また、後半では注目投手として度々取り上げている井戸田晴斗投手にインタビュー形式でお話を伺いました。

旭丘高校 新チーム後のチーム成績

2023年秋

1次
〇6-2名経大市邨
6-7向陽
●2-4名経大市邨

市内県立大会
〇10-0守山・鳴海・緑丘
●0-7明和

2024年春

1次
〇7-1名古屋国際
●2-9高蔵寺
●1-11中部大春日丘

〇旭丘の現状と練習環境について

旭丘は現在部員が3年生13人、2年生10人、1年生10人の計33人で活動。マネージャー4人を含めると37人となります。

練習環境はかなり厳しい環境となっており、多数の部活動が同じグランドを共有しながら練習を実施。訪問した日でもハンドボール部の男女、サッカー部の男女、ラグビー部、陸上部、テニス部が同時に使用。ひしめき合いながら練習をしていました。

多数の部活動がグランド内で協力しながら活動していた。

旭丘高校の部活動はかなり盛んで、グランドの他にも体育館等で多くの部活動が熱心に行われていました。

野球部は、内野ノックが出来るスペースを中心に、他の部活と譲り合いながら、外野ノックの広さを確保して実施するくらい。バッティング練習も基本はネットに向かってのトスバッティングやティーバッティングをやるくらいで、あとはブルペンでの投球練習等を行う形です。

平日の練習は月曜日がオフとなり、平日の練習時間は1520分ごろから1830分くらいまで。グランド一面取ったとしても練習試合が出来る環境にはなく、練習試合は全て外に出て行います。

〇旭丘の選手の特徴

2017年以降、7年で5度の夏初戦突破。2018年夏の3勝の他にも、2021年には私学に連勝して4回戦進出。昨年も名古屋国際にコールド勝ちと実績を積み上げています。

その要因を中埜監督に伺うと、「試合も練習も考えてプレーをすることをモットーに取り組んています。また考えることが出来る選手が多いので、ここ一番でも冷静に対処できる。なのでわけが分からないプレーというのが起こらないですね。こういう練習環境なのであまり点は取れないのですが、無駄な失点を防げるので、ロースコアの接戦に持ち込んで勝てているのが要因かな」と分析します。

近年好投手がいる印象も強いです。2021年夏のエースだった藤田想投手(現名古屋大)。昨年のエースだった近藤嘉紀投手。そして今年の井戸田晴斗投手。「共通しているのはそれぞれみんな、中学の頃はエースでバリバリ投げていたとかではなかった。その中で高校に入り、どうしたら勝てるかを考えてそれぞれ自分で取り組んでいる。向上心がみんな高く、考える力があるのが要因かなと思っています。」

この日も練習中、主将や副将など中心選手が指示を出して後輩らに指導する場面も。「選手が主導でどういうチームになっていきたいか等、意見交換をしています。そういうことが出来る選手が揃っていますし、そうでないとチームとして成長出来ないと思います」とうなずく。

ノックを打ちながら指導を行う中埜監督

〇春の振り返りと夏に向けて

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