愛知野球通信+

解説者としておなじみの大矢正成さんに今年の愛知大会の展望をお聞きしました。

今年の全国高等学校野球選手権愛知大会は6月29日に開幕します。
先日6月15日に組み合わせ抽選が行われました。

その前日に、NHKの解説者として長年ご活躍された大矢正成さんをインタビューする機会に恵まれました。

大矢さんは愛知大会のTV解説を行っており、今年も決勝戦を担当するとのこと。また、先日の抽選会でもケーブルTVにて解説を行っていらっしゃいました。
東邦高校のOBということもあり、精力的に取材もされている大矢さんに今年の愛知の勢力図や展望を伺いました。

組み合わせ前に対談いたしましたので、組み合わせは踏まえておりませんのでそこはご了承くださいませ。
また、解説者の時の思い出やエピソードも伺っております。

大矢正成さんプロフィール
昭和34年(1959年)一宮市生まれ。東邦高校では3年生時に夏の甲子園へ出場。当時1年生だった坂本佳一さんとのバッテリーで準優勝を果たす。卒業後は法政大学、国鉄名古屋鉄道管理局(現JR東海)でプレー。JR東海では監督も務められます。
2013年からNHK甲子園中継の解説者としても人気を集めました。

目次

・今年の愛知県の上位チームの戦力分析
・大矢さんの考える本命と注目ポイント
・新基準バットについて
・NHK解説者時代の思い出
・これからの大矢さんは

〇今年の愛知県の上位チームの戦力分析

今年の愛知県のチームについて。「飛びぬけたチームはなく混戦。ただ上位チームについては私学4強(東邦・中京大中京・愛工大名電・享栄)と選抜に出た豊川、この5校が中心かなと思っています」と評価。

それぞれのチームの特徴を伺っていきました。まずは選抜に出場した愛工大名電。「投手陣は伊東尚輝投手(3年)、大泉塁翔投手(3年)と左右の全国レベルの投手が2枚いて、野手では石見颯真内野手(3年)も全国トップクラスの打撃を誇る。宍戸琥一外野手(3年)も好選手ですし、2年生の左腕、礒田桜士朗投手も安定している。総合力ではナンバーワンかなと。春は東邦に負けたけど、東邦の高柳大治“投手”を研究出来ていなかったということもあった様子。夏に向けてはしっかりと対策も立ててくるでしょう。ただ、今年も勝つと愛知県で4連覇。すごい偉業ですけど、阻止する学校にも出てきてほしいな、と思う部分もあります」。

愛工大名電 大泉塁翔 投手(3年)

同じく選抜に出場した豊川について、評価しているポイントは“投手力”。正直私からすると意外な返答だったのですが、「選抜で投げた林優大投手(3年)。あの投手はかなりいいと思う。サイドハンドのフォームだけど、球筋がアンダーハンドのように浮き上がってくるタイプで、阿南光打線がほとんど打てていなかった。春の大会とかであんまり投げていないようだけど、彼がいて、2年生の中西浩平投手平野将馬投手も成長している。これに秋に投げていた鈴木爽太投手(3年)が戻ってくれば投手陣は万全かなと」と太鼓判を押す。
打線は何と言ってもモイセエフニキータ外野手(3年)がいる。「チームがモイセエフに回せ、を合言葉に打線をつなげてくる。なんとかそこに回していこうと意識が統一されているので、得点力はかなり高い。選抜を経験したということもプラスです」と期待する。

豊川 モイセエフ ニキータ 外野手(3年)

続いて名前が挙がったのは東海大会優勝の中京大中京。「投手はかなりいい。中井遥次郎投手(3年)と宮内渉吾投手(2年)。この2人が目立つけど、もう一人2年の田中太久哉投手というのがいて、変化球が良くて試合が作れる。打線は山田頼旺外野手(3年)を中心に昨年も経験している神谷倖士朗内野手(3年)、杉浦正悦捕手(3年)がいるからタレントはそろっています。あとは高橋源一郎監督がどういう采配をするか。これもポイントになりそう」と分析。

中京大中京 中井 遥次郎 投手(3年)

春の県大会を制したのは享栄。「享栄は2年生左腕の小山隼和投手。長身の真上から投げる投手でかなりの好投手。あと野手では1年生の夏にも出ていた仲谷成真内野手(2年)。まだ2年生だけどセンスは抜群。ポイントはキャッチャーかなと見ています」。

享栄 小山 隼和 投手(2年)

母校の東邦については「東邦はとびぬけた選手はいないがそこそこの戦力はそろっています。昨年の選抜経験者である三浦天和外野手(3年)、藤江壮太外野手(3年)、大島善也内野手(3年)はレギュラーで入ってくる。三浦はかなりいい選手で、反応で打つタイプ。1番に入って活躍すればかなりいい打線になってくると思います。投手は左の宇佐美敦斗投手(3年)が中心。これに杉浦成海投手(3年)とキャッチャーと両方やる高柳大治選手がいて、ショートを守りながら投手もやる手島慈元選手(3年)もいる。十分戦える投手陣かなと。山田祐輔監督が一番信頼をおいている宇佐美は130㎞台のまっすぐだけど、同じ腕の振りで変化球を投げられる。試合を作れる投手」と期待をよせる。

東邦 宇佐美 敦斗 投手(3年)

〇大矢さんの考える本命と注目ポイント

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