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【らすかわ氏レポ】侍ジャパン大学代表 – 侍ジャパンU-23代表候補(7月1日、2日)、東海地区ゆかりの選手のレポート

先日行われた侍ジャパン大学代表 – 侍ジャパンU-23代表候補の試合に取材に行かれた『らすかわ』氏にその時の様子を記事にしていただきました。東海地区ゆかりの選手たちの様子をレポートいただきましたので是非ご一読くださいませ。(コウ)

去る7月1日、2日、バッティングパレス相石スタジアムひらつか(神奈川県)にて「侍ジャパン大学代表」と「侍ジャパンU-23代表候補」による練習試合が行われた。

この試合の趣旨を簡単に述べると、大学日本代表は海外遠征(プラハベースボールウィーク、 ハーレムベースボールウィーク)に向けた直前合宿の総仕上げ、U-23代表候補はWBSC U-23ワールドカップ(9月開催)に向けた選考合宿内の実戦機会といったところだ。
※「U-23代表」は社会人野球でプレーしている23歳以下の選手で構成された日本代表。

興味深い対戦カードとなり、注目度の高い催し物となったが、東海地方に所縁のある選手に焦点を当て、振り返って行きたい。

① 躍動する栄徳高校OB達

大学代表、U-23代表、共に栄徳高校OBが中心選手として起用されていたのが印象的であった。かつては県上位の実力を誇った栄徳高校も近年は苦戦傾向にある。強豪復活に向け、日夜練習に励む現役部員にとってもOBの活躍は励みとなるだろう。また、強豪校でありながら、NPB入りの実績は無し。以下に紹介する選手達が、その殻を破ってくれることに期待したい。

髙木快大投手(栄徳 – 中京大 3年) 180cm 77kg

プレイヤータイプ→森下暢仁(広島)

高校最後の夏は県4回戦敗退、大学3年にして初の神宮切符を手にした。つい数か月前までは、ほぼ”愛知ローカル”だった投手。今春、ブレイクを果たし、大学日本代表の座を勝ち取った。”縦の変化量”は大学日本代表の中でも屈指の数値という事もあり初戦(7月1日)の先発投手に抜擢。

立ち上がりにやや浮足立ち、2番打者に四球を与えた後、味方のエラーが重なり失点。その後はバタつく事もなく、予定投球回を投げ切った。慣れない環境にも適応出来る心臓の強さを見せた。150km/hが当たり前の昨今としては、直球の数字に驚くようなものはないのだが、ゾーンを縦に長く使い、緩急を織り交ぜる投球術は全国的に見ても指折りのレベルだ。

体格面において、線の細さは気になるが、代表での経験を糧に、より逞しくなるだろう。2025年度のドラフトにおける、指名有力の一人である。

野口泰司(栄徳-名城大 – NTT東日本 2年目) 180cm 94kg

プレイヤータイプ→木下拓哉(中日)

名城大時代から広く知られた、強肩強打の捕手。プロ入り確実と思われた一昨年のドラフトでは、まさかの指名漏れとなり、悔し涙を流した。社会人野球入りして約2年が経過した今年は、満を持してのドラフト解禁年となる。

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