愛知野球通信+

愛工大名電-成章 観戦記(2024年選手権愛知大会)

7月20日に刈谷球場で行われた4回戦の第2試合、愛工大名電-成章の観戦記です。
3回戦で愛産大三河から1点しか取れなかった愛工大名電打線が、成章の投手陣からどうやって点を奪うかに注目して観戦しました。

愛工大名電
2200041|9 H14 E1
1000000|1 H3 E1
成章
(7回コールド)

愛工大名電
礒田(10)、岡(14)、古谷(11)-板倉

成章
大谷(1)、俵田(3)、大谷(1)、小林(6)-高橋、石川

投手成績

愛工大名電
礒田桜士朗(2年) 2回 37球 被安打0 四死球3 三振3 失点1

岡丈陽 3回 48球 被安打2 四球1 三振0 失点0

古谷龍斗(3年) 2回 37球 被安打1 死球1 三振1 失点0

成章
大谷真温(3年) 2回 48球 被安打7 死球1 三振1 失点4

俵田珠碧 4回 73球 被安打5 四死球2 三振1 失点4(自責点1)

小林凌也(3年) 1回 17球 被安打2 四球0 三振0 失点1

(出場選手)

愛工大名電
6石見 7吉田→7山口竜(20) 5山口泰 8宍戸 9石島 4矢野 3鈴木→3竹内(19) 1礒田(10)→H祖父江(17)→1岡(14)→1古谷(11) 2板倉

成章
6小林→1 9西村→9藤城(7) 1大谷→3→1→7 2高橋→2石川(12) 7高木(10)→H早川(13)→6鈴木彪(16) 3俵田→1→3 5藤田→R谷中(19)→5寺田(14) 4和田→H鈴木竜(15) 8田京→H金子(17)→R田中(11)

(試合経過)

1回表、2死2,3塁から5番石島が2点タイムリー。愛工大名電が2点を先制。2-0
1回裏、2死2,3塁からワイルドピッチで1点。2-1
2回表、2死3塁から1番石見がタイムリー2ベース。2番吉田がタイムリー。2死1,2塁でピッチャー交代、俵田。4-1
3回裏、ピッチャー交代、岡。
6回表、1死1,3塁から3番山口のセーフティスクイズが成功(記録野選)。1死満塁から5番石島が押し出し四球。2死満塁でピッチャー交代、大谷。7番鈴木に押し出し死球。2死満塁から1塁ランナーが大きく飛び出し挟まれる間に3塁ランナーが生還。この回4点追加。8-1
6回裏、ピッチャー交代、古谷。
7回表、1死3塁から2番吉田の1ゴロの間に1点。9-1
愛工大名電が7回コールドで勝ちました。

総評

愛工大名電としては1回に石島選手の2点タイムリー。2回に石見選手、吉田選手にタイムリーが出て試合を優位に出来たのがまずは大きかった。

ただ、成章の2番手の俵田投手はなかなか捉えられず。変則の右腕でタイミングを上手くずらしてくるタイプ。やはりこういう投手は初見で捉えるのは難しいようで、チャンスを作りながらもフライで逃す。そういう内容で5回のインターバルを迎えます。

6回表は今度はバントから崩しにかかり、小技も使って加点。8点目となった走塁は狙ったのかミスなのか分からなかったですが、しっかりと点に結びつけるところはさすがでした。

一方投手はここまで3試合、無失点で来ていましたが、先発の礒田投手がいきなり四死球にワイルドピッチも重なってノーヒットで失点。ちょっと礒田投手は今日は不安定な内容でした。しかし2番手の岡投手がストライク先行でしっかりと抑えて試合を作って、落ち着かせたのは収穫。

古谷投手は140㎞台のまっすぐもあったものの、やや不安定だったので、競ったところで使えるかは微妙でしたが・・・。今日は大泉投手を使わずに済んだことが一つ大きいですね。

成章としては俵田投手は私学用の隠し玉だったようで、しっかりと持ち味を出しました。

攻撃でも毎回ランナーを出していたので、一本タイムリーを打ちたかったですが・・・。それでもチームとしては出し切った印象です。

秋は県大会を逃したところからしっかりとチームを作って春に県大会進出。夏に3勝とチーム力を上げてきていました。また新チームでもこの成長力を引きついで頑張ってほしいですね。

ピックアップ選手

愛工大名電 石見 颯真 内野手(3年)

1番ショートで出場。長打の2本がめちゃめちゃ伸びる打球で逆方向に打てる特徴がよく出た2ベース2本でした。バントヒットも足がめちゃくちゃ速い。守備ではエラーもありましたが、捌き方はよかった。

愛工大名電 山口 泰知 内野手(3年)

3番サードで出場。3安打の猛打賞でしっかりと広角に打てる打撃が光る。チームのキャプテン。

愛工大名電 岡 丈陽 投手(2年)

3回からマウンドへ。そこまで名電にとってはリズムの良くない試合でしたが、テンポよく投げて試合を落ち着かせました。ストライクを先行出来ていたのがよかった。

成章 俵田 珠碧 投手・内野手(3年)

2回途中からマウンドへ。球速はそんなに無いのですが、変則で名電打線がタイミングを取りずらそうにしていた。いい当たりをさせずにフライアウトを多く取っていました。

成章 藤田 虎太朗 内野手(2年)

7番サードで出場。1安打1四球と出塁してチャンスを作りました。

成章 西村 和樹 外野手(3年)

2番ライトで出場。1安打2四死球と出塁。初回には3盗を決めて、1点を返す足掛かりも作る。

愛工大名電石見選手、成章高井監督談話
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