名城大附－杜若観戦記（2024年秋季愛知県大会）

2024年09月19日 18時19分　
カテゴリ：ピックアップ選手 • 硬式 • 高校

9月16日に刈谷球場で行われた準々決勝、名城大附－杜若の観戦記です。
どちらも秋は初のベスト4を目指した一戦。1チャンスの攻防が明暗を分けました。

名城大附
００３００００００｜３　H6　E2
００００００００１｜１　H4　E0
杜若

名城大附
橋倉(1)－畑中
杜若
西脇(1)、長塚(10)－北本

投手成績
名城大附
橋倉太駕 9回 140球被安打4 四死球3 三振6 失点1（自責点0）

杜若
西脇光世 3回 82球被安打4 四球4 三振8 失点3

長塚陽太 6回 86球被安打2 四球1 三振10 失点0

（出場選手）

名城大附
9鈴木拓 8鈴木琢 5長谷川 3内平 7関塚 1橋倉 6吉田 4金丸(14)→H田岡(13)→4武内晃(4) 2畑中

杜若
6舟戸 8磯谷 9杉浦 5勝田 2北本 3清田→R坪香(7) 7松澤(17) 4蔦 1西脇→1長塚(10)

（試合経過）

3回表、2死満塁から7番吉田が走者一掃の3点タイムリー2ベース。名城大附が3点先制。3－0
4回表、ピッチャー交代、長塚。
9回裏、1死1，3塁から6番清田がタイムリー。1死1，2塁から7番松澤のライトオーバーの当たりを名城大附のライト、鈴木拓がスーパーキャッチ。8番蔦が中飛に倒れ試合終了。
名城大附が勝って、秋季大会初のベスト4進出を決めました。

総評

まずは9回裏、1死1，2塁での松澤選手のライト後方へのライナーの当たりを名城大附の鈴木拓見選手がスーパーキャッチ。これがすごかった。抜けていたら同点になっていた可能性が高いですし、そのままサヨナラになっていたかもしれない打球。名城大附側がやられたと思った打球を捕った鈴木拓見選手が素晴らしかったです。

元々外野守備は自信を持っていると名城大附の渡邉監督は振り返りましたが、それでも監督もうなったプレー。歴史を作る時はこういうプレーが出るんですね。

名城大附は杜若の2投手に18奪三振を食らったように、なかなか捉えられず。ただ、序盤から粘っていて、杜若の西脇投手は3回までで82球も投げる形になりました。三振してもいいから1球でも多く投げさせる。こういう地道な攻撃が1チャンスを生かす攻撃につながった印象です。

1チャンスでしっかりと打った吉田選手もお見事でしたし、そのリードを守り切った橋倉投手の好投も見事でした。

橋倉投手は変化球でカウントを稼げるのが大きいですね。そしてまっすぐを狙ったところに投げ切れる。見事なピッチングでした。

杜若としては西脇投手が誤算。四球が多く、3回表も2者連続三振からの連続四球でのピンチ。攻撃のリズムも悪くなってしまった印象でした。

4回から登板した長塚投手が好投。しかし、攻撃でいい形を作れないまま終盤に。田中監督は3点ビハインドという経験がない点差だったのが響いたとおっしゃっていました。

杜若も秋、初のベスト4入りを狙いましたが、壁に阻まれた形。歴史を作る大変さも実感しますね。
名城大附は長い歴史を持つ高校で初の秋ベスト4入り。この勢いで初の東海大会に進めるか、あと1勝出来るか注目したいです。