大垣日大-岐阜第一 観戦記(2024年秋季岐阜県大会)
9月28日に長良川球場で行われた準決勝の第2試合、大垣日大-岐阜第一の観戦記です。
夏から多くの選手が残る岐阜第一がどんな試合をするか注目して観戦しました。
大垣日大
000113001|6 H14 E1
000000000|0 H5 E1
岐阜第一
大垣日大
谷之口(1)-西河
岐阜第一
水野(1)、田代(11)、東(10)-永安
投手成績
大垣日大
谷之口翔琉 9回 108球 被安打5 四死球4 三振3 失点0
岐阜第一
水野匠登 5回 81球 被安打7 四球0 三振1 失点2
田代孝樹(2年) 2回 33球 被安打3 四球1 三振2 失点3
東秀(2年) 2回 29球 被安打3 四球1 三振1 失点1
(出場選手)
大垣日大
8山口 4山崎 9貝原(3) 2西河 3藤野(5) 1谷之口 7野原(9) 5大橋(14) 6片野
岐阜第一
8酒井 6灰谷 2永安 1水野→3 3藤川→1田代(11)→H三神(13)→1東(10)→H榎(16) 9平田 5楠本(14) 7上農 4兼松
(試合経過)
4回表、1死1,3塁から7番野原の3ゴロ併殺崩れの間に1点。大垣日大が先制。1-0
5回表、1死1,3塁から4番西河が犠牲フライ。2-0
6回表、ピッチャー交代、田代。1死満塁からワイルドピッチで1点。1死2,3塁から1番山口がタイムリー。1死2,3塁から2番山崎が犠牲フライ。3点追加。5-0
8回表、ピッチャー交代、東。
9回表、1死満塁から5番藤野がタイムリー。2塁ランナーはホーム狙うもタッチアウト。6-0
大垣日大が決勝進出。2年ぶりの東海大会進出も決めました。
総評
大垣日大が序盤から攻勢。毎回先頭バッターを出し、送ってチャンスを作るも、それを水野投手がしのぐ。3回表まではその繰り返しでした。
4回表に先頭の西河選手が2ベースで出ると、イレギュラーヒットで広がった1死1,3塁から7番野原選手のゲッツー崩れの間の1点で先制。5回表も1死1,3塁のチャンスで4番西河選手が犠牲フライ。タイムリー無しでしぶとく得点を取っていきます。
6回表は変わった田代投手を攻めて、タイムリーや犠牲フライ等で3点。これで試合は決まった形になり、結局14安打で6点を取った大垣日大の快勝となりました。
何より先発した1年生エース、谷之口投手が素晴らしかった。左で133km/hをマークするなど、スピードもありますが何より手元で切れのある球筋。時々抜ける球もあるのですが、それがアクセントになって相手バッターがなかなか絞り切れなかった印象でした。フライアウトが多かったですし、まだ細身ということで今後の成長が楽しみな左腕。西河捕手の好リードも光りました。
岐阜第一は水野投手が攻略されたのが痛かった。138km/hとまずまず球速は出ていましたが、追い込んでから粘られることが多く、不運な当たりがヒットになるなど、リズムに乗れないまま5回2失点となり降板。リリーフの田代投手も打たれて試合としては決まってしまいました。
攻撃でもツキがないな、と感じるシーンがしばしば。こういう試合もあると開き直れるかがカギになりそう。
レフトの上農選手が2度ホームでセカンドランナーを刺して追加点を防ぐなど、いいプレーもありました。上手く切り替えてほしいですね。
大垣日大の西河捕手は肩もかなり良く、将来が楽しみになる選手でした。
ピックアップ選手
大垣日大 谷之口 翔琉 投手(1年)
1年生サウスポーで133km/hもマーク。まっすぐに切れがあるタイプで、球速以上に感じて相手はなかなか捉えられない感じ。時々抜ける球もアクセントになっていた印象。初完投だったそうですが、大きな経験になりそうですね。
大垣日大 西河 遥人 捕手(2年)
4番捕手で出場。4回には先制点につながる2ベースでチャンスメイク。5回は犠牲フライで2点目をあげました。肩も素晴らしくセカンドスローは全て1.9秒台。高校生でこれだけ揃えられるのはすごいですね。
大垣日大 藤野 秀 内野手(2年)
5番1塁で出場。4安打の大暴れで9回にはタイムリーで打点を挙げました。
大垣日大 山口 誠之助 外野手(2年)
1番センターで出場。3安打の猛打賞で6回にはタイムリーを放つ。
岐阜第一 水野 匠登 投手(2年)
まっすぐは130km/h中盤から後半をマーク。ただ、先頭を出してリズムに乗れないまま、不運な打球もあって失点してしまったという形。追い込んでから苦労している印象はありました。
岐阜第一 永安 弘和 捕手(2年)
3番捕手で出場。チーム唯一の2ベースを6回に放つ。肩はそんなに悪くない印象ですが、結構走られたので、ここはピッチャーとの共同作業で何とかしたいですね。
岐阜第一 上農 奎人 外野手(2年)
8番レフトで出場。打撃でもヒット1本を放ち状態は良さそうでしたが、何と言っても2度返球でセカンドランナーを刺したプレーが素晴らしかった。チームを救っていましたね。
大垣日大 高橋正明 監督談話
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