東海大静岡翔洋-聖隷クリストファー 観戦記(2024年秋季静岡県大会3位決定戦)
9月29日に草薙球場で行われた静岡県大会の3位決定戦、東海大静岡翔洋-聖隷クリストファーの観戦記です。
東海大会の最後の切符を懸けた一戦はタイブレークまでもつれました。
東海大静岡翔洋
1000010000|2 H10 E0
0000010101|3 H9 E1
聖隷クリストファー
(延長10回タイブレーク)
東海大静岡翔洋
海野(1)、小松原(10)-川島
聖隷クリストファー
高部(1)-武智
投手成績
東海大静岡翔洋
海野恵伸 7回1/3 81球 被安打6 死球2 三振1 失点2
小松原健志(2年) 2回 28球 被安打3 四球0 三振1 失点1(自責点0)
聖隷クリストファー
高部陸 10回 120球 被安打10 四球1 三振5 失点2
(出場選手)
東海大静岡翔洋
8伊藤 7高橋→H浅沼(20)→7小林(17) 6本多 3大村 5伏見(15) 9平野 2川島 1海野→1小松原(10) 4久保寺
聖隷クリストファー
3渡部 6小林 2武智 7江成 8山本(18)→9 9逢澤(19)→H河原(9)→8 5谷口 1高部 4大島
(試合経過)
1回表、1番伊藤の3ベースから2番高橋の2ゴロで生還。東海大静岡翔洋が先制。1-0
2回表、1死1,3塁から9番久保寺の初球ボールのところで3塁ランナーが飛び出し挟まれてアウトに。結果無得点に。
6回表、2死1,2塁から6番平野がタイムリー。2-0
6回裏、1死満塁から4番江成のレフトフライをレフトが好捕。タッチアップとなり1点。尚もチャンスで5番山本のヒット性のライトライナーをライトが好捕。1点でしのぐ。2-1
8回裏、1死2,3塁でピッチャー交代、小松原。4番江成が犠牲フライ。2-2の同点。
9回表、1死1,2塁のチャンスも8番小松原が2ゴロ併殺打に倒れ無得点。
延長タイブレークに突入。
10回表、無死1,2塁から初球バントの構えでボールとなったところで2塁ランナーが飛び出しキャッチャーからの送球でタッチアウト。そこからバントヒットで1死1,2塁とするも、1ゴロ併殺崩れ、空振り三振で無得点に。
10回裏、無死1,2塁から1番渡部がバントヒット。2番小林が遊ゴロホーム封殺。3番武知が初球を捉えてサヨナラタイムリー。
聖隷クリストファーが東海大会の切符をつかみました。
総評
初回に東海大静岡翔洋が先制。東海大静岡翔洋ペースで試合は進みます。ただ、2回表に1死1,3塁のチャンスでバッターが見逃した時に3塁ランナーが出ていたのでサインミスかと思われるプレーでチャンスを逃し、そこからは膠着状態に。
聖隷クリストファーは4回までノーヒット。東海大静岡翔洋の海野投手を打ちあぐねます。
6回表に東海大静岡翔洋が追加点。これでグッと勝利に近づいたかと思いましたが、その裏に聖隷クリストファーは1点を返す。このイニングは東海大静岡翔洋にエラーっぽいプレーと素晴らしいプレーが両方出て、1点で抑えたのでまだ東海大静岡翔洋ペースかなと思いましたが・・・。
聖隷クリストファーの高部投手が7回、8回を抑えると、8回裏にチャンスをつかみ、1死2,3塁で翔洋はピッチャーを小松原投手へ。ここで4番の江成選手がこの日2本目となる犠牲フライを打って同点に追いつきます。9回表裏は両チームともチャンスを生かせず、タイブレークへ。
10回表、無死1,2塁から初球ボールで2塁ランナーを殺すビッグプレー。これは狙っていたと試合後上村監督。無死1,2塁のバントの構えでの2塁ランナーはどうしても飛び出しがち。このプレーで0点に抑えたことでサヨナラ勝ちにつながりました。
聖隷クリストファーのエース、高部投手は期待の1年生左腕。この日は10回に最速となる135km/hをマークするなど、力のあるところをみせました。東海大会でも高部投手の投球と、どれだけバックが助けられるか。こういう粘りの戦いを見せたいですね。
東海大静岡翔洋はキャッチャーの川島選手、1番の伊藤選手、9番の久保寺選手が印象に残るなど、個々にいい選手がいるな、という印象でした。結果的には2回のスクイズ?失敗が響いた形ですが、結果論ですからね。紙一重の試合でした。
ピックアップ選手
東海大静岡翔洋 川島 考太 捕手(2年)
7番捕手でキャプテン。肩の強さがあり、セカンドスローが1.94秒を記録。投手陣も上手くリードして、接戦に持ち込みました。打撃では1安打1犠打。
東海大静岡翔洋 平野 天磨 外野手(2年)
6番ライトで出場。3安打の猛打賞で6回にはタイムリーも放つ。センターから逆方向へ上手く打ってきます。
東海大静岡翔洋 伊藤 龍榮 外野手(2年)
1番センターで出場。いきなり先頭バッターで3ベースを放ち、先制点につなげる。これを含む2安打のマルチ。
東海大静岡翔洋 海野 恵伸 投手(2年)
先発して4回までノーヒットピッチング。8回途中まで投げて2失点の好投でした。130km/h前後のまっすぐを見せ球に、スライダー、カットでピッチングを組み立てる投球。ストライク先行の投球も見事でした。
聖隷クリストファー 武智 遥士 捕手(2年)
3番捕手で出場。10回裏にサヨナラタイムリーを放つ。リードでも1年生エースの高部投手を引っ張りました。
聖隷クリストファー 高部 陸 投手(1年)
1年生サウスポー。130km/h台のまっすぐを投げ込み、MAXは135km/h。フライアウトが多く、球質の良さを感じる投手でした。
聖隷クリストファー 江成 大和 外野手(1年)
4番レフトで出場。チャンスで2本犠牲フライを放ち2打点の活躍。1年生で4番を打ちますが、しっかりと飛ばせる打者。
聖隷クリストファー 上村敏正 監督談話
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