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名城大-中京大 3回戦 観戦記(2024年秋季愛知大学リーグ)

9月30日にパロマ瑞穂球場で行われた名城大-中京大の3回戦の観戦記です。
名城大が勝てば勝ち点3となり優勝争いの単独トップに。中京大が勝てば勝ち点2で3チームが並ぶ混戦になるという大事な試合。中京大は満を持して安藤投手をマウンドへ送り、名城大は岩井投手が中1日でマウンドへあがりました。

名城大
100001600|8 H15 E0
12043211X|14 H19 E1
中京大

名城大
岩井(17)、伊藤(23)、大嶽(28)、天野(17)-前田、野田、谷

中京大
安藤(16)、沢田(20)、植松(19)、磯部(17)、高木(18)-森瀬

投手成績

名城大
岩井天斗 3回2/3 75球 被安打10 四球2 三振4 失点7

伊藤達葵(津田学園 3年) 1回 24球 被安打4 四球1 三振0 失点3

大嶽一惺(美濃加茂 1年) 1回1/3 16球 被安打2 四球0 三振1 失点2

天野京介(愛産大工 1年) 2回 33球 被安打3 四球0 三振4 失点2

中京大
安藤利玖 6回 93球 被安打8 四球1 三振4 失点2

沢田涼太(享栄 3年) 1/3 16球 被安打3 四球0 三振0 失点3

植松麟之介(三島南 2年) 1/3 21球 被安打2 四球2 三振1 失点3

磯部祐吉(享栄 1年) 1/3 17球 被安打1 四球1 三振1 失点0

高木快大(栄徳 3年) 2回 24球 被安打1 死球1 三振1 失点0

(出場選手)

名城大
9多和田(1)→3 7朝岡(5) 6山蔭(13) D雄龍(8) 3木村(3)→5 8井上(16)→H五島(14)→8 5柳(9)→H本田(25)→2野田(22)→H城(4)→9 2前田(26)→H高原(24)→9→2谷(27) 4海老原(6)→H坂井田(7)→4佐藤(2)

中京大
9加藤(3) 8秋山(1) D川瀬(5) 3桑原(10) 7高村(35) 2森瀬(22) 5原(13)→H高橋(28)→5金沢(34) 6福岡(6)→H岸田(29)→6大藤(26) 4鈴木(23)→4白井(8)

(試合経過)

1回表、1死3塁から3番山蔭がタイムリー。名城大が先制。1-0
1回裏、2死1,2塁から5番高村がタイムリー。1-1の同点。
2回裏、無死3塁から8番福岡がタイムリー。1死1,3塁から2番秋山がタイムリー。3-1
4回裏、1死1塁から2番秋山が2ランホームラン。2死1塁から5番高村が2ランホームラン。ここでピッチャー交代、伊藤。7-1
5回裏、1死1,3塁から2番秋山がタイムリー。3番川瀬もタイムリー。1死1,3塁から4番桑原が犠牲フライ。ここでピッチャー交代、大嶽。10-1
6回表、1死2塁から5番木村がタイムリー。10-2
6回裏、1死1塁から代打岸田が2ランホームラン。12-2
7回表、ピッチャー交代、沢田。無死1塁から2番朝岡が2ランホームラン。1死2塁でピッチャー交代、植松。2死2塁から6番五島がタイムリー。2死満塁から9番佐藤に押し出し四球。ここでピッチャー交代、磯部。1番多和田に押し出し四球。2番朝岡がタイムリー内野安打。この回打者12人で6点をあげ、一気に4点差まで詰める。12-8
7回裏、ピッチャー交代、天野。1死から3番川瀬がソロホームラン。
8回表、ピッチャー交代、高木。
8回裏、2死3塁から9番白井がタイムリー。14-8
中京大が逃げ切り勝ち点を2としました。

総評

両チームで5本もホームランが飛び出した試合。中京大は4本もホームランが出て、長打力で圧倒しました。

名城大の先発はプロ注目の岩井投手。中1日ということでどういう投球を見せるか注目されました。初回に150km/hをマークする等、スピードはまずまず出ていましたが、中京大にしっかりと振り切られる場面が多く、やはり本来の球威は無かった印象でした。結局ホームラン2発を4回に食らって降板。大きなアピールは出来ませんでした。

中京大は秋山選手が大活躍。第1打席から2ベース、タイムリー(シングル)、2ランホームランときて、3ベースが出ればサイクルというところでしたが、4打席目はタイムリー(シングル)。試合後本人に聞くと、打席後にあと3ベースでサイクルというのは聞いたとのこと。チームを引っ張る打撃は素晴らしかった。

スタメン抜擢の高村選手が2ラン、代打でプロ志望届を提出している岸田選手もホームランと、要所で一発が出た中京大。4点差に詰められた7回裏に出た川瀬選手のホームランも試合後に半田監督が大きかったと振り返る一発で、19安打14点と打線の活躍が目立った試合になりました。

投手陣は先発の安藤投手が試合を作り6回を2失点。ただ、ここからあと1イニングを抑えればコールドというところで沢田投手、植松投手が踏ん張り切れなかったところは反省点。結局磯部投手、高木投手という先発陣をつぎ込む形に。1週空くので、大丈夫かなとは思いますが、影響が出ないといいですよね。

名城大としては敗色濃厚となった7回表に猛反撃。4番に抜擢された雄龍選手が3安打。2番に入った朝岡選手がこちらも2ベースが出ればサイクルという活躍。初めて勝ち点を落としたカードとなりましたが、こういう意地を見せたことは今後につながっていきそうです。

これで3チームが勝ち点2で並び、残り3チームが勝ち点1。全チームが2カードを残す状況。混戦をどこが抜け出すか。2位まで三連盟王座戦に出られるということも含めて、目が離せない終盤戦になりますね。

ピックアップ選手

名城大 朝岡 慶 外野手(東邦 4年)

2番レフトで出場。いきなり3ベースを打って先制点につなげ、その後3ランホームランとタイムリーで4打点。あわやサイクルヒットの活躍でした。

名城大 雄龍 人志 外野手(倉敷商 2年)

この中京大戦でスタメンに抜擢。この試合では4番へ。期待に応えて3安打の猛打賞。2得点の活躍でした。

名城大 岩井 天斗 投手(享栄 4年)

先発して150km/hをマークするも、4回途中で7失点でノックアウト。中1日の影響はあったかなと思います。三振は4つ取っていますし、力のあるボールもありましたが・・・。ここまでよかっただけに、次に切り替えてほしいですね。

中京大 秋山 俊 外野手(仙台育英 3年)

2番センターで出場。5打数4安打で2ランホームランを含む4打点。打率.545とリーグ首位となっています。長打も打てるアベレージヒッターとしてこれからも注目されますね。

中京大 高村 尚杜 外野手(健大高崎 3年)

名城大戦では5番レフトで起用され、この試合でホームランを含む3安打。名城大戦の初戦がリーグ初安打で、この猛打賞でチャンスをつかんだ形。今後どう活躍するかも楽しみ。

中京大 安藤 利玖 投手(安城南 4年)

先発して初回に先制点を許したものの、2回以降は安定して試合を作るところはさすが。6回にも失点はしましたが、最少に留め、今季2勝目をマークしました。

中京大 岸田 明翔 捕手(松山聖陵 4年)

代打で起用され一発回答。プロ志望届を提出済。体格からしていかにも長打がありそうな雰囲気を持つ。大化けの可能性も。

中京大半田監督、秋山選手談話
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