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聖隷クリストファーー至学館 観戦記(2024年秋季東海大会)

10月20日にちゅ~るスタジアム清水で行われた2回戦、聖隷クリストファーー至学館の観戦記です。
2021年秋の準決勝での死闘が記憶に新しい対戦。注目の再戦となりました。

聖隷クリストファー
000000000|0 H3 E2
20000000X|2 H6 E1
至学館

聖隷クリストファー
高部(1)-武智

至学館
尾崎(1)-井口

投手成績
聖隷クリストファー
高部陸 8回 100球 被安打6 四球1 三振2 失点2

至学館
尾崎陽真 9回 119球 被安打3 四死球3 三振2 失点0

(出場選手)

聖隷クリストファー
3渡部哉 8河原 2武智 7江成 5谷口 9逢澤(19) 4渡部真(14)→4大島(4)→H澁谷(12) 6小林 1高部

至学館
4武藤 6船橋 7長屋→7山本(9) 3坂下 1尾崎 5村井→R水野(19)→5友原(15) 9松本(16) 2井口 8西川

(試合経過)

1回表、1死から2番河原、3番武智が連打でチャンスを作るも4番江成、5番谷口が倒れ無得点。
1回裏、1死2,3塁から4番坂下がタイムリー。レフトのエラーが重なり2者生還。至学館が2点先制。2-0
3回裏、1死1塁から盗塁とキャッチャーの送球エラーで1死3塁。4番坂下の捕ゴロで3塁ランナーが飛び出し、挟まれアウトとなり、バッターランナーも挟まれアウト。チャンスを逃します。
至学館の尾崎は3塁を踏ませない投球で4安打完封。チームをベスト4に導きました。

総評

至学館は初回に先頭の武藤選手のイレギュラーというややラッキーなヒットから、2番船橋選手のエンドランが成功。犠打で1死2,3塁として、4番坂下選手がタイムリー。レフトのエラーも重なって2点を先制。見事な先制攻撃でしたが、結果的にはこの2点が決勝点になりました。

聖隷クリストファーの高部投手は最初は連投の影響もあって序盤は抜け球も多く、本来の投球ではないと思いました。それでも3回くらいから内容はよくなり、ピンチもほとんど作らなかった。1年生の左腕と思えば楽しみな存在ですね。これからさらに成長してほしい投手ですが投げすぎは怖いです。

尾崎投手も立ち上がりにピンチはありましたが、そこを乗り切るとスイスイと投球していきました。

120km/h台のスピードですが、90km/hを切るカーブやフォームでタイミングをずらす等の工夫で相手打線を翻弄。相手はなぜ打てないか分からないままイニングを重ねていくという特徴を遺憾なく発揮しました。

常葉大菊川相手にどこまで通用するかも楽しみです。

打線は3人しかスタメンにいない2年生のうち、2番船橋選手、4番坂下選手が2本ずつ打って得点に絡みました。守備も固く、いいチームに成長しているなと改めて感じます。

準決勝の内容が改めて大事になります。次の一戦も頑張ってほしいです。

ピックアップ選手

聖隷クリストファー 高部 陸 投手(1年)

前日の完投から連投。やはり影響は感じられて特に初回は前日見られなかった抜け球が多かった。そこを上手く至学館に攻められた印象。ただ、2回以降はランナーを出しても粘れるし、1年生とは思えない技術とハートの強さを持っている投手。投げすぎに注意して、身体を大きくしていってほしいですね。

聖隷クリストファー 逢澤 開生 外野手(2年)

6番ライトで出場。1安打1四球とチャンスメイク。一番打線では捉えていた印象です。

聖隷クリストファー 谷口 理一 内野手(2年)

5番サードで出場。1安打1死球で出塁。9回表も相手の攻守に阻まれましたがいい当たりを打っていました。

至学館 尾崎 陽真 投手(1年)

まっすぐは120km/h台。カーブは90km/hを切るくらい。緩急、タイミングを上手くずらして相手を打ち取る投球術が持ち味。コントロールもよく四球を出さないのも大きいですね。泳いで打ってしまうバッターが多い。

至学館 坂下 虎太郎 内野手(2年)

4番ファーストで出場。唯一高部投手にしっかりとタイミングがあっていて、2安打に第4打席の中直も当たりはよかった。初回に貴重なタイムリーを放ちました。

至学館 船橋 幸多 内野手(2年)

2番ショート。チームのキャプテンとして下級生の多いチームをまとめる。2安打とチャンスメイクをして3回には盗塁も決めました。守備も安定感が光る。

至学館 鈴木監督、尾崎投手 談話
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