愛知野球通信+

中京大-中部大 3回戦 観戦記(2024年秋季愛知大学リーグ)

10月21日に春日井球場で行われた中京大-中部大の3回戦の観戦記です。
三連盟王座戦進出を懸けた一戦。中京大が勝てば三連盟進出。中部大が勝てば愛知学院大との決定戦となる状況での戦いとなりました。

ホームランを打った清水智裕選手(中部大)

中京大
2100000|3 H8 E2
030061X|10 H12 E0
中部大
(7回コールド)

中京大
安藤(16)、沢田(20)、植松(19)-森瀬、江崎
中部大
原田(21)、南(14)-薬師寺

投手成績
中京大
安藤利玖 4回0/3 92球 被安打8 四球1 三振3 失点7(自責点2)

沢田涼太(享栄 3年) 1/3 13球 被安打1 四死球2 三振0 失点2

植松麟之介(三島南 2年) 1回2/3 37球 被安打5 四球1 三振0 失点1

中部大
原田暉大(名古屋国際 3年) 2回 51球 被安打6 四死球3 三振1 失点3

南慶二朗 5回 74球 被安打2 四球0 三振8 失点0

(出場選手)

中京大
9加藤(3) 8秋山(1) D川瀬(5) 3桑原(10) 7高村(35)→H杉浦(9)→7 2森瀬(22)→2江崎(27) 5金沢(34) 6福岡(6)→H白井(8)→6 4鈴木(23)

中部大
4柴山(36) 8丹羽(12)→H梅田(26)→8 7河村(33)→R田澤(5)→7 D清水(1) 3高橋(38) 2薬師寺(22) 6宮下(28) 9束野(9) 5佐野(39)→H中森(25)→R山下(4)→5

(試合経過)

1回表、1死3塁から3番川瀬がタイムリー。1死満塁から6番森瀬がタイムリー内野安打。中京大が2点を先制。2-0
2回表、1死満塁から3番川瀬が押し出し四球。3-0
2回裏、2死2塁から7番宮下の2ゴロ内野安打で3塁ランナーが挟まれるもエラーが出て生還。2死2塁から8番束野がタイムリー2ベース。2死1,3塁から1番柴山がタイムリー。中部大が同点に追いつく。3-3
3回表、ピッチャー交代、南。
5回裏、無死満塁から4番清水がタイムリー。ここでピッチャー交代、沢田。5番高橋に押し出し死球。1死満塁から7番宮下が押し出し四球。8番束野がタイムリー。ここでピッチャー交代、植松。代打中森が2点タイムリー。この回打者一巡で6点。9-3
6回裏、1死から4番清水がレフトへソロホームラン。10-3とコールド圏内に。
中部大が7回コールドで快勝。2位決定戦に駒を進めました。

総評

中京大が初回から中部大の先発の原田投手を攻めて2点。2回表にも1点を奪ったので、そのまま中京大が押し切るかと思いました。

ただ、1回表は1死満塁からゲッツー。2回表も1死満塁から4番5番が凡退。こういう押せ押せで点が取れないと、と思ったら、中京大にエラーが出て失点。そこから追いつかれると流れは中部大に傾いてしまいます。

中部大としては3回からマウンドへ上がった南投手の好投が大きかった。3回から5回を1安打で抑えて流れを作ると、5回裏に四球、エラーから拡大したチャンスで4番の清水選手がタイムリーを放ち、中部大が逆転。ここで中京大は沢田投手に交代するも、流れは止められず、中部大が一挙6点を取って試合を決定づけ、6回裏には清水選手がコールド圏内とするホームランで試合を決めました。

中部大は清水選手の状態がここに来て上がってきたのは大きな材料。投手陣も南投手の好投で、余力を残して26日の決定戦に臨めそうです。

愛院大とは今年相性がよくないようですが、一発勝負。どんな戦いを見せるか注目です。

中京大は春に優勝。秋も最終節まで優勝の可能性を残す状況でしたが、終盤で高木投手が使えずに失速した形でした。

今日はブルペンで準備をしていたし、勝っていれば投入する予定はあったと半田監督。ただ、違和感レベルの異変はあったそうなので、リーグ戦後半は無理をさせられなかったとのこと。

将来もある投手ですし、これは仕方がない。結果は5位となりましたが、来年は戦力が残るチームなので、冬の成長に期待したいですね。

ピックアップ選手

中京大 加藤 麗桜 外野手(新潟明訓 3年)

1番ライトで出場。4打数4安打と全打席でヒット。方向も全方向に飛んで状態の良さがうかがえました。

中京大 川瀬 譲二 内野手(藤枝明誠 3年)

3番DHで出場。初回に先制タイムリー。2回には押し出し四球を選び2打点。相手に警戒される存在になっていますね。

中京大 安藤 利玖 投手(安城南 4年)

投手陣が苦しい中で先発。まっすぐが本来のスピードが出ていなくて、5回に捕まりました。春から投げてきての疲れもあった印象です。硬式で続けると聞いているので、今後も活躍を期待したいですね。

中部大 南 慶二朗 投手(福井商 3年)

3回からマウンドへ。スライダーの切れがよく、5イニングで8奪三振の快投。中京大の勢いを止めて自軍に流れを呼び込みました。

中部大 清水 智裕 捕手(大垣日大 4年)

4番DHで出場。反撃の口火となる2ベース、5回裏には勝ち越しのタイムリー、6回にはコールドの点差となるホームランと素晴らしい活躍でした。

中部大 束野 希空 外野手(豊川 1年)

8番ライトで出場。2本のヒットがいずれもタイムリーとなり、チームに貢献。

中部大 堀田監督、中京大 半田監督談話
※有料会員様のみご覧いただけます。

(残り 1625文字/全文: 3779文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ