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愛知工業大-東海学園大 2回戦 観戦記(2024年秋季愛知大学リーグ)

10月21日に春日井球場で行われた愛工大-東学大の2回戦の観戦記です。
愛工大先勝で迎えた一戦。勝ち点を取った方が最下位脱出となるカードでしたので、もちろんどちらも負けられない一戦でした。

愛工大
010040000|5 H12 E0
000100000|1 H5 E1
東学大

愛工大
小野(17)、藤井(15)、松本(16)、牧野(20)、中村(18)-二村

東学大
加藤(29)、梅森(21)、石川(19)-堀江

投手成績
愛工大
小野七斗 6回 96球 被安打5 死球1 三振10 失点1

藤井宗汰(福井工大福井 4年) 2/3 11球 被安打0 四球0 三振1 失点0

松本樹紀(龍谷大平安 4年) 1/3 2球 被安打0 四球0 三振0 失点0

牧野亮大(藤枝明誠 1年) 1回 14球 被安打0 四球0 三振2 失点0

中村優斗 1回 14球 被安打0 四球0 三振2 失点0

東学大
加藤希(至学館 2年) 4回1/3 82球 被安打9 死球2 三振3 失点5

梅森陵太(大垣商 3年) 2/3 21球 被安打2 四球1 三振0 失点0

石川大翔 4回 50球 被安打1 四球1 三振3 失点0

(出場選手)

愛工大
9古屋(6)→9辛嶋(29) 7高崎(27) 9宮川(51) 4柴田(23)→3 6白井(3)→5渡邉(7) 3袴田(55)→4新美(4) 2二村(10) 5飯棲(12)→6 D山田(22)→H平石(26)→D

東学大
D山崎(3) 7横道(7)→7宮地(24) 2堀江(20) 3大宮(39) 8清水(1) 5安並(25) 4友田(10) 6中山(15) 9藤森(6)

(試合経過)

2回表、1死1,3塁から7番二村がタイムリー。愛工大が先制。1-0
4回裏、2死2塁から6番安並がタイムリー3ベース。2死1,3塁から8番中山が不運な判定で記録はスリーバント失敗。同点止まりに。1-1
5回表、1死1,2塁から6番袴田が2点タイムリー2ベース。7番二村がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、梅森。2死満塁から2番高崎がタイムリー。この回打者一巡で4点勝ち越し。5-1
6回表、ピッチャー交代、石川。
7回裏、ピッチャー交代、藤井。2死無走者でピッチャー交代、松本。
8回裏、ピッチャー交代、牧野。
9回裏、ピッチャー交代、中村。
愛工大が連勝で勝ち点。最下位を回避して4位となりました。

総評

まずは中村投手がマイガンで160km/hをマーク。

自分としてもそんな数字を今後見ることは無さそうですし、すごいものに立ちあえた喜びで一杯です。

最後のまっすぐがすごかったのですが、158km/hで本人もこれが一番手ごたえがあったとのこと。ドラフト当日はドキドキでしょうが、どんな評価になるか、とにかく楽しみです。

試合としては東海学園大が4回裏に追いついてもつれそうな雰囲気になったのですが、5回表に加藤投手が捕まって4失点。ここで勝負が決まってしまいました。

4回裏に東海学園大にとってはちょっと不運な判定。2死1,3塁から8番中山選手のカウントは2-2。ここでバント気味に構えて、ボールと思ってバットを引いたところに当たったという判定。これがバントとみなされてスリーバント失敗という判定に。個人的にはただ、バットを引いただけに見えたのですが・・・。ここで東海学園大が逆転していれば違った展開になったでしょうし、不運でした。

東海学院大はこれで入替戦に回ることに。ただ1部で4勝したように、決して力が劣っていたとは感じない戦いが続きました。この経験を生かして残留できるように戦いたいと鈴木監督の談話でありました。

いい状態で週末を迎えたいですね。

愛工大は点が取れずにリーグ戦は苦しみました。初めて安心して終盤を迎えられたと平井監督はおっしゃっていましたが、こういう試合をリーグ戦最初から出来ていたら違ったでしょうね。

4年生に主力が多いチームなので、来年は我慢の戦いになるかもですが、この日あえて登板があったという1年生の牧野投手を中心に、冬の成長を期待したいですね。

ピックアップ選手

愛知工業大 中村 優斗 投手(諫早農 4年)

大学最後の登板で160km/hをマーク。本人が言っていましたが、最後の空振りを取った球(158km/h)が一番素晴らしかったと思います。こういう最後に目標を達成するところ。こういう気持ちの強さはプロでも大事になってきますね。

愛知工業大 二村 颯馬 捕手(愛工大名電 4年)

7番捕手で出場。2安打のマルチがいずれもタイムリーでした。強力投手陣をよくリードして失点を抑えてきました。

愛知工業大 袴田 航旭 内野手(静岡 2年)

6番ファーストで出場。2安打のマルチで5回表に貴重な勝ち越しの2点タイムリー2ベースを放つ。来年の野手では引っ張っていってほしい存在ですね。

愛知工業大 小野 七斗 投手(愛工大名電 4年)

先発して6回を1失点、10奪三振。ボールに切れがあって気持ちもこもった投球でした。硬式では続けないということですが、それがもったいないと感じる投球でしたね。

東海学園大 安並 蒼悟 内野手(至学館 2年)

6番サードで出場。2安打のマルチで4回裏には同点に追いつくタイムリー3ベースを放ちました。

東海学園大 石川 大翔 投手(至学館 3年)

6回からマウンドへあがり、4イニングを無失点投球。打たせて取る投球で抑えたことは自信になりそうですね。

愛工大平井監督、中村投手、東海学園大鈴木監督談話
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