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名古屋学院大-愛知産業大 3回戦 観戦記(愛知大学リーグ2部優勝決定戦)

10月22日にパロマ瑞穂球場で行われた名古屋学院大-愛知産業大の観戦記です。
2部の優勝決定戦の3回戦。勝った方が2部優勝という大一番は終盤もつれて死闘になりました。

名院大
21100000233|12 H12 E1
02000301031|10 H16 E4
愛産大
(延長11回タイブレーク)

名院大
松山(34)、後藤海(41)、室伏(21)、寺田(18)、立木(16)-片岡、廣瀬

愛産大
藤井(21)、中川(18)、松下(11)-福田

投手成績

名院大
松山海大(日福大付 3年) 1回2/3 33球 被安打3 四死球2 三振1 失点2

後藤海斗(星城 2年) 2回2/3 46球 被安打4 四球1 三振2 失点0

室伏悠介(栄徳 3年) 1回1/3 33球 被安打2 四球1 三振2 失点3

寺田卓真(豊田工科 4年) 1回2/3 20球 被安打4 四球0 三振0 失点1

立木大夢(中京 4年) 3回2/3 50球 被安打3 四球2(1) 三振3 失点4(自責点1)

愛産大
藤井真仁(福江 3年) 4回 100球 被安打6 四球2 三振6 失点4(自責点2)

中川幹士 5回1/3 96球 被安打4 四死球4 三振3 失点5(自責点3)

松下琉雅(桑名工 3年) 1回2/3 26球 被安打2 四球0 三振1 失点3(自責点1)

(出場選手)

名院大
7渡邊(3) 4坂野(6) 9猿渡(10)→R柿元(24)→9村田(25)→R竹林(27)→9 3山岡(2) 8出口(8) D寺山(56) 3家入(4) 6栃谷(7) 2片岡(9)→H石橋(1)→2廣瀬(23)

愛産大
9渕山(1) 6淀川(6) 7西村(6) 5森田(3) 4福井(15)→H平林(2)→4 8徳永(23) D榊原(28)→H山崎(5)→D→H土手(33)→R松井(8)→D 3山内(10) 2福田(36)

(試合経過)

1回表、無死1,3塁から3番猿渡の当たりがタイムリーエラーとなり1点。無死1,3塁から4番山岡が犠牲フライ。名院大が2点を先制。
2回表、2死2塁から1番渡邊がタイムリー。3-0
2回裏、2死1,2塁から9番福田がタイムリー。1死1,3塁からワイルドピッチで1点。2死1,2塁でピッチャー交代、後藤海。3-2
3回表、2死1塁から6番寺山がタイムリー2ベース。4-2
5回表、ピッチャー交代、中川。
5回裏、1死1,3塁でピッチャー交代、室伏。
6回裏、2死満塁でピッチャー交代、寺田。4番森田が2点タイムリー。2死1,3塁から5番平林がタイムリー。愛産大が逆転。5-4
8回裏、1死2塁から3番西村がタイムリー。ここでピッチャー交代、立木。6-4
9回表、2死満塁から7番家入が2点タイムリー。6-6の同点に追いつく。
延長タイブレークに突入。
10回表、送って1死2,3塁。1番渡邊がレフトへ3ランホームラン。ここでピッチャー交代、松下。名院大が3点を勝ち越し。9-6
10回裏、無死1,2塁から9番福田がヒットを放ち無死満塁。1番渕山が2点タイムリー2ベース。無死満塁から3番西村が犠飛エラーで1点。尚も無死満塁。4番森田が三振。5番平林が1ゴロホームゲッツー。愛産大は逆転サヨナラならずに同点止まり。9-9
11回表、1死2,3塁から6番出口が2点タイムリー。さらに1死1,3塁から7番家入がタイムリー。名院大が11回表も3点勝ち越し。12-9
11回裏、無死1,2塁から5番徳永がタイムリー。7番松井が三振。8番山内がライトフライ。9番福田が2ゴロに倒れ試合終了。
名院大がタイブレークを制して愛知大学リーグ2部の優勝を決めました。

総評

序盤からお互いにチャンスを作って点を取り合う展開。3回が終わって名院大の4-2という状況でした。愛産大は藤井投手が中1日の影響もあったのか、なかなかリズムが作れず4回で4失点。そこからマウンドへ上がった中川投手が5回表は2死球でピンチを作ったものの踏ん張ると、そこから0点に抑えてリズムを作ります。

そして、6回裏に集中打を浴びせて愛産大が逆転に成功。8回裏にも追加点を奪い、愛産大がそのまま勝つかと思いました。

名院大は9回表に2死満塁のチャンスを作って、打席に入ったのが家入選手。なかなか状態が上がらず、気楽に打たせるために7番に下げていたと馬場監督がおっしゃっていましたが、ここで起死回生の2点タイムリーを放ち同点。試合を土壇場で振り出しに戻します。

タイブレークは点の取り合いになりました。

10回表に名院大の1番渡邊選手が3ラン。これで決まったかと思いましたが、愛産大は打っていくしかない状況で9番福田選手、1番渕山選手に連打が出て1点差。無死満塁から犠牲フライと思われた打球をライトが落球。同点になって尚も無死満塁。今度こそ決まったかと思いましたがここを名院大のエースの立木投手が踏ん張ってタイがブレークせずに11回へ。

ここで名院大は再び4年生の出口選手が2点タイムリーを放つ等3点を勝ち越し。裏の愛産大の反撃を1点でしのいで名院大が2部優勝を決めたという試合になりました。

タイブレークで名院大が打ったのは4年生の渡邊選手と出口選手。こういう秋の大一番で4年生の力と言うのは大きくものを言うことが多いですね。

名古屋学院大は今週の土曜日から東海学園大と入替戦。タイトな日程ですが、東海学園大は春に2部優勝を争って1勝2敗で敗れた相手。リベンジに燃える気持ちで苦しい日程を乗り越えてほしいですね。

愛産大も2022年春以来久々の入替戦が目の前に見えていましたが・・・。

この悔しさを来年につなげてほしいです。

藤井投手、中川投手はなかなかいいボールを投げていました。来年期待したいです。

ピックアップ選手

名古屋学院大 渡邊 尚豊 外野手(健大高崎 4年)

1番レフトで出場。2回にもタイムリーを放っていますが、何と言っても10回表のタイブレークでの3ランホームラン。これがお見事でした。4年生の意地を感じる一打でした。

名古屋学院大 家入 丞 内野手(近大附 2年)

不振にあえいで7番に下がっていたそうですが、9回表に2死満塁から起死回生の同点2点タイムリー。チームを救う一打を放つ。11回には3点差にするタイムリーも放ち、不調からの脱却につながりそう。

名古屋学院大 出口 幹人 外野手(岐阜各務野 4年)

5番センターで出場。11回表に勝ち越しの2点タイムリーを放つ。やはり打ったのは4年生。集大成を飾る一打となりました。

愛知産業大 渕山 和要 外野手(愛産大工 3年)

1番ライトで出場。4安打の大暴れで10回には同点につながる2点タイムリー2ベースを放つ。

愛知産業大 中川 幹士 投手(岡崎商 3年)

5回からマウンドへあがり、8回までは素晴らしい内容で0点に抑える。9回は少し疲れも見えましたが、ここまでの好投を考えると責められないですね。手元で伸びる144km/hは可能性を感じました。

愛知産業大 森田 琢朗 内野手(真颯館 3年)

4番サードで出場。2安打1死球で6回には一旦は同点、逆転につながる2点タイムリーを放つ。

名古屋学院大 馬場茂 監督談話

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