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岐阜第一-大垣日大 観戦記(2024年秋季東海大会)

10月26日に草薙球場で行われた秋季東海大会の準決勝、岐阜第一-大垣日大の観戦記です。
岐阜県対決となった準決勝。地域性を考えると、勝利がマストとなる試合。この試合ももつれました。

岐阜第一
140000001|6 H8 E3
00312100X|7 H10 E2
大垣日大

岐阜第一
水野(1)、田代(11)-永安

大垣日大
谷之口(1)、中野(11)-西河

投手成績
岐阜第一
水野匠登 6回 92球 被安打10 四球3 三振1 失点7(自責点4)

田代考樹(2年) 2回 17球 被安打0 四球0 三振0 失点0

大垣日大
谷之口翔琉(1年) 2回1/3 77球 被安打4 四死球6 三振1 失点5(自責点4)

中野翔真 6回2/3 107球 被安打4 四球2 三振2 失点1(自責点0)

(出場選手)

岐阜第一
6灰谷 5三神 2永安→R廣瀬(10) 1水野→3 9平田 3藤川→1田代(11)→H橋詰(18)→R榎(16) 4兼松 8酒井 7上農

大垣日大
8山口 4山崎 9貝原 2西河 3藤野 1谷之口→7 7野原→1中野(11) 5大橋 6片野

(試合経過)

1回表、2死2塁から4番水野がタイムリー。岐阜第一が先制。1-0
2回表、2死満塁から2番三上が走者一掃の3点タイムリー2ベース。2死1,3塁からタイムリーエラー。4点追加、5-0
3回表、1死満塁でピッチャー交代、中野。1番灰谷、2番三神を抑え0点。
3回裏、1死2,3塁から3番貝原がタイムリー。1死2,3塁から4番西河がタイムリー。1死1,3塁から5番藤野の遊ゴロの間に1点。5-3
4回裏、2死1,3塁から2番山崎がタイムリー。5-4
5回裏、1死2,3塁から7番中野が2点タイムリー2ベース。大垣日大が逆転。6-5
6回裏、1死1塁から3番貝原がタイムリー2ベース。7-5
7回裏、ピッチャー交代、田代。
9回表、2死満塁から押し出し四球。9番上農が捕飛に倒れ試合終了。7-6
大垣日大が逆転勝ちをおさめ決勝進出。センバツ出場も当確としました。

総評

岐阜第一と大垣日大は県大会の準決勝で対戦し、そこでは大垣日大が6-0の完勝。ただ、再戦は意外と負けた方が有利になることも多く、実際に岐阜第一がその試合で完封された谷之口投手を攻めていきなり2回までに5点。そのままコールドになるかとすら思いました。

3回表、谷之口投手は引き続きコントロールに苦しみ3四球で1死満塁としたところで降板。ここで大垣日大を救ったのは中野投手。このピンチを0点でしのぐと、4回以降もテンポよく打たせて取って0点で抑えていきます。

味方打線は3回裏から反撃を開始し、3回裏に3点、4回裏に1点を返し1点差。5回裏には1死2,3塁から中野投手が逆転の2点タイムリー2ベースを放ち、試合をひっくり返します。6回裏にも追加点を奪った大垣日大が2点差とします。

ただ、岐阜第一も24年ぶりのセンバツがかかる試合で最終回粘り、2死1塁からヒットと四球で満塁。8番酒井がフルカウントから押し出し四球を選び1点差。一打逆転のチャンスとしますが、9番上農選手が倒れ試合終了となりました。

岐阜第一はあと1歩が遠い状況が続きます。5点差にしたところではさすがに勝ったかと思いましたが・・・。

失点の多くはエラー、四球が絡む。水野投手の他に信頼できる投手を作る。

この試合ではリリーフした田代投手が好投。きっかけにしてほしいところですね。

大垣日大は苦しい試合を中野投手が救いました。

打線もあきらめずにしぶとくチャンスを広げて、得点につなげていった攻撃がお見事でした。

こういう試合をものに出来た経験は今後に生きてきそうですね。

ピックアップ選手

岐阜第一 永安 弘和 捕手(2年)

3番キャッチャーで出場。2安打のマルチで死球、エラーでも出塁して運を持っていました。打撃がいいタイプの捕手ですね。

岐阜第一 三神 陽人 内野手(2年)

2番サードで出場。2回に満塁走者一掃の3点タイムリー2ベースを放ち、序盤優位に立つ一撃を放つ。

岐阜第一 水野 匠登 投手(2年)

初回はよかったものの、徐々に捕まり、3回からは毎回失点。MAXは135km/hで大垣日大には慣れられている分、早いカウントで狙われた印象です。打撃ではさすがのバッティングをみせました。

大垣日大 中野 翔真 投手(2年)

3回表の5点ビハインド、1死満塁でマウンドへ。ここを抑えて試合の流れが代わり、5回裏には自ら逆転の2点タイムリー2ベースを放つ。この試合の立役者となりました。

大垣日大 貝原 大馳 外野手(2年)

3番ライトで出場。2安打がいずれもタイムリーとなる。6回裏にタイムリー2ベースは2点リードにして試合をかなり優位にしました。

大垣日大 西河 遥人 捕手(2年)

4番捕手で出場。2安打のマルチで3回にはタイムリーも放つ。肩が強く相手の盗塁を抑止できる存在。

大垣日大 高橋正明 監督談話

(残り 805文字/全文: 2743文字)

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