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日本製紙石巻-トヨタ自動車 観戦記(2024年社会人野球日本選手権)

11月2日に京セラドーム大阪で行われた第2試合、日本製紙石巻-トヨタ自動車の観戦記です。
日本選手権に強いトヨタ自動車がどういう試合を見せるか、注目して観戦しました。

日本製紙石巻
000010100|2 H8 E0
50030000X|8 H9 E0
トヨタ自動車

日本製紙石巻
生長(22)、中島(13)、星野(21)、秋田(15)、相内(11)、平間(20)、鈴木(19)、川合(18)-坂口、佐藤

トヨタ自動車
増居(14)、細川(13)、池村(21)、加藤(17)-福井

投手成績
日本製紙石巻
生長蓮(小松大谷-桐蔭横浜大 1年目) 3回1/3 83球 被安打6 四球5 三振2 失点8

中島涼貴(栃木工-白鷗大 7年目) 1/3 7球 被安打0 四球0 三振1 失点0

星野健太(山梨学院大附-山梨学院大 2年目) 1/3 12球 被安打1 四球1 三振1 失点0

秋田稜吾 2回 43球 被安打1 四球2 三振1 失点0

相内康佑(東陵-青森大 8年目) 2/3 15球 被安打0 死球1 三振0 失点0

平間優希(柴田-青森中央学院大 1年目) 0/3 10球 被安打0 四球2 三振0 失点0

鈴木楓汰(横浜 1年目) 1/3 1球 被安打0 四球0 三振0 失点0

川合勇気(掛川西-神奈川大 2年目) 1回 11球 被安打1 四球0 三振0 失点0

トヨタ自動車
増居翔太 6回 97球 被安打3 死球1 三振7 失点1

細川拓哉(明秀日立-東北福祉大 2年目) 1回 16球 被安打3 四球0 三振0 失点1

池村健太郎 1回 19球 被安打0 四球1 三振0 失点0

加藤泰靖(志学館-上武大 2年目) 1回 25球 被安打2 四球1 三振0 失点0

(出場選手)
日本製紙石巻
9小林俊(28) 7宮川(3) 8水野(27) 5丹呉(8) D中嶋(7)→H末武(5) 3佐藤(23)→2 6橋本(9)→H東本(10)→R金井(2)→6杉山(4) 2坂口(22)→H小野(6)→3→H小林尚(29) 4今野(1)

トヨタ自動車
D八木(0) 5熊田(1) 9宮崎(28)→H多木(7)→9 8逢澤(2) 3北村84) 6和田(8)→H今泉(9)→6 2福井(10) 4佐藤(6) 7徳本(29)

(試合経過)

1回裏、1死満塁から5番北村が押し出し四球。6番和田が走者一掃の3点タイムリー2ベース。2死3塁から8番佐藤がタイムリー。トヨタが一挙5点を先制。5-0
4回裏、1死満塁でピッチャー交代、中島。ワイルドピッチで1点。2死2,3塁でピッチャー交代、星野。4番逢澤が2点タイムリー3ベース。3点追加。8-0
5回表、先頭の6番佐藤がソロホームラン。8-1
5回裏、ピッチャー交代、秋田。
7回表、ピッチャー交代、細川。2死2塁から代打東本がタイムリー。8-2
7回裏、ピッチャー交代、相内。2死1塁でピッチャー交代、平間。2死満塁でピッチャー交代、鈴木。
8回表、ピッチャー交代、池村。
8回裏、ピッチャー交代、川合。
9回表、ピッチャー交代、加藤。
トヨタ自動車が勝ちました。

総評

トヨタ自動車が初回から日本製紙石巻の生長投手を攻めて5点。しっかりとボールを見極めて押し出し四球を取り、6番の和田選手が3点タイムリー2ベースを放ち一気に試合を優位にします。

これまで9番を打つことが多かった和田選手を6番にした采配が大当たり。勝負強さを買ってとの事でしたが、打順が上手くはまりましたね。

トヨタ自動車の増居投手はまっすぐが走っており、MAX148km/hをマーク。序盤は4者連続三振を取り、6回で7奪三振。これだけ投げるとNPBに声がかかってもよかったかも、と思える投球でした。

追い込んでもう一つ決め球が欲しい印象もありますが、今後もチームに貢献を続ければまた評価も変わってきそうです。

リリーフでは池村投手が150km/hをマークし、来年に向けて存在感をみせました。

日本製紙石巻は先発の生長投手が誤算。立ち直りを期待して続投させましたが、4回にピンチを作って降板。試合が決まってしまいました。一発勝負のトーナメント。もうちょっと早めに見切ってもよかったかもですね。

4番手の秋田投手が勢いのある球を投げていました。それだけにもったいない印象も。

トヨタ自動車は地力を感じる勝ち方でしたし、勢いに乗るかもですね。

ピックアップ選手

日本製紙石巻 秋田 稜吾 投手(東海大相模-中部学院大 3年目)

6回からマウンドへ上がり、ランナーは出したものの粘って2イニングを無失点投球。149km/hと球速もありましたし、もっと信頼を勝ち取っていい場面で使われる投手になってほしいですね。

日本製紙石巻 佐藤 晃一 内野手・捕手(聖光学院-中央学院大 3年目)

6番ファーストで出場。途中からキャッチャー入りました。5回表に先頭で7球目を捉えてホームラン。9回にも2死から意地のヒットを放ちチームを鼓舞する姿が目立ちました。

トヨタ自動車 増居 翔太 投手(彦根東-慶応大 2年目)

先発して6回を3安打1失点。MAX148km/hをマーク。三振も多く取っていましたし、社会人で見た中では一番いい内容での投球だったと感じました。このレベルの投球を続けられたら来年さらに注目されるかもですね。

トヨタ自動車 和田 佳大 内野手(鹿児島情報-中京大 5年目)

6番ショートで出場し初回に3点タイムリー2ベースを放つ。6番に上がってチームの期待に応えた形になりました。

トヨタ自動車 逢澤 崚介 外野手(関西-明治大 6年目)

4番センターで出場。3打数2安打2四球の活躍。4回裏には試合を決定づける2点タイムリー3ベースを放つ。

トヨタ自動車 池村 健太郎 投手(宇部鴻城-愛知学院大 1年目)

8回にマウンドへ上がり、四球を1つ出したもののノーヒットに抑えました。MAX150km/hをマーク。来年は注目される1年になりそうです。

トヨタ自動車 藤原航平監督 談話

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