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名城大-金沢学院大 観戦記(2024年愛知・東海・北陸三連盟大学王座戦)

11月3日にパロマ瑞穂球場で行われた三連盟王座戦、名城大-金沢学院大の観戦記です。
第1試合で中部大が勝って、その相手を決める試合。この試合も接戦になりました。

名城大
000010300|4 H8 E1
000300000|3 H4 E1
金沢学院大

名城大
永田(15)、米庄(18)、大嶽(21)、天野(19)-前田

金沢学院大
大槇(21)、城間(16)、水谷(15)-田畑、久米川

投手成績
名城大
永田獅磨(中部大春日丘 2年) 3回1/3 60球 被安打2 四死球3 三振1 失点1

米庄寛成(豊川 4年) 2/3 20球 被安打1 四球0 三振0 失点2(自責点0)

大嶽一惺 2回 30球 被安打0 四球0 三振4 失点0

天野京介 3回 35球 被安打1 四球1 三振2 失点0

金沢学院大
大槇優斗 6回0/3 97球 被安打6 四球2 三振5 失点3

城間魁星(明秀日立 4年) 1回 17球 被安打2 死球1 三振0 失点1

水谷光希(海星 3年) 2回 15球 被安打0 四球0 三振1 失点0

(出場選手)

名城大
3多和田(1) 8朝岡(5)→9 6山蔭(13) 7雄龍(8) 9五島(14)→R西山(9)→8井上(16) 4木村(3)→4佐藤(2) 2前田(26) 1永田(15)→1米庄(18)→H坂井田(7)→1大嶽(21)→H山田開(37)→1天野(19) 5海老原(6)

金沢学院大
3南(3)→1水谷(15) 6木越(5) 8新田(7) 9井上(10) 7吉田(9)→R林田(4)→7 5川合(23) 4原(2)→3 2田畑(22)→H角尾(8)→R三島(12)→4高木(6) 1大槇(21)→1城間(16)→H山川(29)→2久米川(27)

(試合経過)

4回裏、1死2塁から6番川合がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、米庄。2死2,3塁から9番大槇が2点タイムリー。金沢学院大が3点を先制。3-0
5回表、1死満塁から1番多和田がタイムリー。2番朝岡が投ゴロホームゲッツーに倒れ1点止まり。3-1
5回裏、ピッチャー交代、大嶽。
7回表、無死1塁から7番前田がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、城間。1死満塁から2番朝岡が3塁線を破る2点タイムリー。名城大が逆転。4-3
7回裏、ピッチャー交代、天野。
8回表、ピッチャー交代、水谷。
名城大が逆転勝ち。三連盟王座戦の決定戦に駒を進めました。

総評

序盤は投手戦。試合は4回裏に動き、金沢学院大は6番川合選手のタイムリー2ベースで先制。ここで名城大は米庄投手にスイッチ。2死2,3塁からピッチャーの大槇選手が2点タイムリーを放ち3-0に。正直、ピッチャーが打ったことで、金沢学院大で決まったかなと思いました。これはピッチャーが打席に入る王座戦ならではですよね。

5回表に名城大は反撃して1点を返すも、2番朝岡選手のゲッツーで1点止まり。これも名城大には厳しい流れでしたが、3番手の大嶽投手が2イニングをパーフェクトに抑えると、7回表に1点差に詰めて尚も再び1死満塁のチャンス。ここで打席に立つのが先ほどゲッツーだった朝岡選手。野球というのは面白いなというところですが、ここで逆転タイムリーを朝岡選手が放ち、名城大は試合をひっくり返します。

その裏から監督が最も信頼を置くという天野投手を投入。その期待に応えて天野投手がリードを守り切り、名城大は決勝進出を決めました。

朝岡選手は開き直って打席に立っていたそうですが、よく打ちましたよね。こういうところで開き直れるのも能力だと思います。

大嶽投手の好投も大きかったと安江監督はおっしゃっていましたが、こういう逆転勝ちというのは勢いが出そうです。

愛知リーグ対決は、中部大のがリーグ戦では分がよかったのですが、一発勝負というのは分からない。実際中部大は分が悪かった愛院大との決定戦を制していますし。

どちらにしても先発投手がカギを握りそう。投手起用も注目です。

金沢学院大は大槇投手が投打で活躍。継投のタイミングもよかったとは思いますが、リリーフの城間投手が踏ん張り切れず。これは仕方ないですね。

対戦成績が少ない同士。慣れてくるところでの攻防が勝負というところで、名城大が上回ったという試合でした。

プロ志望届を出した井上選手は雰囲気がありますね。どこかでまた見れるのを注目したいです。

ピックアップ選手

名城大 朝岡 慶 外野手(東邦 4年)

2番センターで出場。途中からライト。5回に1死満塁でゲッツー。次の打席で同じシチュエーションでタイムリーを放つ。思い切りよく打ちました。

名城大 前田 優空 捕手(松商学園 1年)

7番捕手で出場。1年生でホームを守り、打つ方でも2安打1四球。7回には貴重なタイムリー2ベースを放ち、逆転につなぐ活躍でした。

名城大 大嶽 一惺 投手(美濃加茂 1年)

5回からマウンドへ上がり2イニングをパーフェクトピッチング、4奪三振。流れをせき止めて逆転への道筋を作りました。

名城大 天野 京介 投手(愛産大工 1年)

逆転した7回裏からマウンドへ上がり、いきなり四球は出したもののそこから落ち着いた投球で後続を抑えました。コントロールが破綻しないのが強みですね。

金沢学院大 大槇 優斗 投手(おかやま山陽 3年)

先発して切れのいい球で名城大打線を抑え込みました。フライアウトが多かったですね。打つ方でも2点タイムリーを放ち、これで一旦は勝負あったかと思いました。

金沢学院大 井上 幹太 外野手(神村学園 4年)

4番ライトで出場。1安打1四球の活躍。身体が大きく、見るからに迫力があるバッター。プロ志望届を出すも指名はなく今後どうするかも注目されます。

金沢学院大 川合 錬磨 内野手(関西 1年)

6番サードで出場。4回に先制のタイムリー2ベースを放ち、金沢学院大に流れを呼び込みました。

名城大安江監督、朝岡選手談話
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