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GTRニッセイ(愛知県東部)-ホンダ鈴鹿(三重県) 観戦記(2024年中部日本都市対抗軟式野球大会)

11月15日にパロマ瑞穂球場で行われた2回戦の第2試合、GTRニッセイ-ホンダ鈴鹿の観戦記です。
ホンダ鈴鹿の軟式チームは初めて見るので、硬式上がりの選手もいてどんな戦いを見せるか注目して観戦しました。

GTRニッセイ
101010001001|5 H11 E0
000000004000|4 H7 E1
ホンダ鈴鹿
(延長12回・12回からタイブレーク)

GTRニッセイ
縄田(18)、板倉(25)、林(21)、三浦(14)-大野

ホンダ鈴鹿
青島(0)、永田(15)-塚本

投手成績

GTRニッセイ
縄田渉 7回2/3 102球 被安打2 四球2 三振5 失点0

板倉駆(中京大中京-日大 1年目) 2/3 23球 被安打2 四球3 三振1 失点4

林冬樹(星城-星城大 16年目) 2/3 4球 被安打1 四球0 三振0 失点0

三浦勝志(豊田大谷-国際武道大 12年目) 3回 30球 被安打2 四球1 三振2 失点0

ホンダ鈴鹿
青島凌也 8回 108球 被安打8 四球1 三振3 失点3

永田一真(菰野-朝日大 4年目) 4回 59球 被安打3 四球1 三振0 失点2(自責点1)

(出場選手)

GTRニッセイ
6荒木(1) 8原田(10)→7 9黒野(9) 3濱元(3) D高木(13)→H倉地(7)→D 5大平(4) 7広瀬(8)→8廣田(2) 4鈴木(6) 2大野(22)

ホンダ鈴鹿
D田中(17)→3 6野崎(10)→7東川(24) 2塚本(27) 3松下(3)→4 5木原(25) 7篠原(1)→6 9妹尾(22) 8大城戸(9) 4角田(5)→1青島(0)→1永田(15)

(試合経過)

1回表、1死3塁から3番黒野がタイムリーエンタイトル2ベース。GTRニッセイが先制。1-0
3回表、2死から4番濱元が場外へ特大のホームラン。2-0
5回表、先頭の9番大野がソロホームラン。3-0
8回裏、2死でピッチャー交代、板倉。
9回表、ピッチャー交代、永田。2死3塁から9番大野がタイムリー。4-0
9回裏、1死満塁から6番篠原が2点タイムリーエンタイトル2ベース。1死満塁でピッチャー交代、林。8番大城戸が左中間を破る2ベース。2者生還し、1塁ランナーもホームを狙うがタッチアウト。2死3塁から9番永田の遊ゴロは微妙なタイミングも判定はアウト。延長戦に突入します。
12回からタイブレークに突入。
12回表、無死1,2塁から1番荒木が進塁打を放ち1死2,3塁。2番原田が上手く転がし2ゴロの間に1点。GTRニッセイが勝ち越し。5-4
12回裏、1死1,3塁から2番東川は浅いライトフライ。3塁ランナーがタッチアップを狙う形で大きく塁を離れたところで、3塁へ送球が渡りタッチアウトに。ダブルプレーで試合終了。GTRニッセイが延長タイブレークを制して準決勝へ進出を決めました。

総評

9回表までは完全にGTRニッセイのペース。そのまま勝つと思いました。

GTRニッセイの先発、縄田投手が素晴らしいピッチング。130km/h後半のまっすぐを中心に押し込む投球でフライアウトが多い内容。8回2死まで2安打に抑え、危なげない投球でした。

ここでGTRニッセイは継投へ。板倉投手をマウンドへ上げます。そのまま8回は抑えたものの、9回裏の先頭の東川選手にヒットを浴びると、そこから不安定になり、四球でランナーを溜めて6番の篠原選手に2点タイムリー2ベース。四球で満塁にしたところで、仕方なく林投手にスイッチしたものの、大城戸選手が2点タイムリー2ベースを放ち同点。振り出しに戻されます。

ただ、GTRニッセイとしてはまだツキがあり、9回裏の篠原選手のタイムリー2ベースはエンタイトルじゃなかったら1塁ランナーも返っていた当たりでしたし、大城戸選手の2ベースの時も1塁ランナーがアウトになった。そして9番永田選手の遊ゴロもショートがジャッグルをして、1塁のタイミングはかなり微妙で、セーフだったらホンダ鈴鹿が逆転。正直ホンダ鈴鹿には気の毒な判定でした。

なんとか延長に持ち込み、タイブレークで勝ち越したGTRニッセイが勝ったという試合でした。こういうラッキーをGTRニッセイとしては生かしたいですね。

3番黒野選手、4番濱元選手の打球は本当にえぐい。打球音が違うんですよね。新春で注目されてほしいです。

ホンダ鈴鹿は9回土壇場で同点。こういうところで打つ大城戸選手はやはりスターなんだなと感じました。

青島投手は久々に見れましたが、130km/h後半のまっすぐとスライダーで試合を作っていきました。長打は打たれたものの、散発だったので失点は少なくすんだという形。コントロールのよさや切れはさすがでした。

ピックアップ選手

GTRニッセイ 縄田 渉 投手(大阪桐蔭-中部学院大 1年目)

先発して8回2死まで無失点。2安打2四球と危なげない投球でした。130km/h後半のまっすぐでどんどん押して、フライアウトを多く取っていました。

GTRニッセイ 黒野 諒太郎 外野手(吉良-愛知産業大-JR西日本 28歳)

3番ライトで出場。第1打席にエンタイトルのタイムリー2ベース。8回にもヒットを放ちますが、とにかく他の選手と音が違う。彼の打球の音にも注目してほしいですね。

GTRニッセイ 濱元 大希 内野手(豊川-愛知産業大-小林クリエイト 5年目)

4番ファーストで出場。第2打席のホームランがとにかくすごくて場外まで飛ばしました。黒野選手が入団してから刺激が多いのかどんどん良くなっている印象です。

GTRニッセイ 大野 竜也 捕手(ふじみ野-亜細亜大 2年目)

9番キャッチャーで出場。5回に3点目のソロホームラン。9回にもダメ押しと思われたタイムリーを放ち2打点。打撃で貢献しました。

ホンダ鈴鹿 大城戸 匠理 外野手(藤井学園寒川-法政大-ホンダ鈴鹿 33歳)

8番センターで出場。法政大やホンダ鈴鹿で活躍した選手で、9回裏の土壇場で同点タイムリー2ベースを打つあたりはさすがの勝負強さでした。

ホンダ鈴鹿 青島 凌也 投手(東海大相模-東海大-ホンダ 28歳)

まっすぐは137km/hをマーク。長打を浴びて失点もありましたが、最少でしのいで8回3失点と試合を作りました。元々は愛知県出身で、久々に見れてうれしかったです。

ホンダ鈴鹿 篠原 大翔 外野手・内野手(四日市工 6年目)

6番レフトで出場。途中からショートに。9回裏に1死満塁から2点タイムリーエンタイトル2ベースを放ち、その後の同点劇につなげました。

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