名城大-環太平洋大 観戦記(2024年明治神宮大会大学の部)
11月21日に神宮球場で行われた大学の部1回戦、名城大-環太平洋大の観戦記です。
勝った方が東京六大学代表の早稲田大とぶつかるという試合。常に塁上を賑わす試合になりました。
名城大
000000000|0 H12 E2
00210000X|3 H9 E1
環太平洋大
名城大
大嶽(21)、伊藤(23)、米庄(18)、岩井(17)、永田(15)、天野(19)-前田、谷
環太平洋大
白水(21)、辰巳(16)、徳山(17)、山脇(11)-田中、竹内
投手成績
名城大
大嶽一惺(美濃加茂 1年) 2回1/3 59球 被安打4 四球1 三振1 失点2(自責点1)
伊藤達葵(津田学園 3年) 0/3 11球 被安打1 四球1 三振0 失点0
米庄寛成(豊川 4年) 2/3 12球 被安打0 四球0 三振0 失点0
岩井天斗(享栄 4年) 2回 37球 被安打1 四球1 三振1 失点1
永田獅磨 2回 19球 被安打1 四球0 三振3 失点0
天野京介 1回 16球 被安打2 四球0 三振1 失点0
環太平洋大
白水巧(創成館4年) 3回 58球 被安打6 四球2 三振2 失点0
辰巳京一郎(クラーク記念国際4年) 1回 10球 被安打1 四球0 三振0 失点0
徳山一翔 4回 70球 被安打3 四球2 三振5 失点0
山脇颯真 1回 18球 被安打2 四球0 三振1 失点0
(出場選手)
名城大
3多和田(1) 9朝岡(5) 6山蔭(13) 7雄龍(8) 8井上(16) 2前田(26)→H岩屋(10)→5 5海老原(6)→4 1大嶽(21)→1伊藤(23)→1米庄(18)→H木村(3)→4→H五島(14)→1天野(19) 4佐藤(2)→H西山(9)→1岩井(17)→H山田(37)→1永田(15)→2谷(27)→H坂井田(7)
環太平洋大
8猿渡(10) 4角戸(2) 5楠本(1) 9佐藤(8) 7中島(24) 3渡邉(7)→H金原(9)→R時川(5)→3 6吉田(6)→6山内(4) 2田中(23)→R鈴木(35)→1徳山(17)→1山脇(11) 1白水(21)→H岡野(3)→1辰巳(16)→H藤田(29)→2竹内(22)
(試合経過)
2回裏、2死2塁から8番田中のヒットで2塁ランナーがホームを狙うもタッチアウト。
3回表、1死満塁のチャンスも5番井上、6番前田が倒れ得点ならず。
3回裏、無死1,3塁から2番角戸のレフト浅めのライナーを落球し記録タイムリーエラー。1死2,3塁でピッチャー交代、伊藤。4番佐藤がタイムリー。1死満塁でピッチャー交代、米庄。この回2点を先制。2-0
4回表、ピッチャー交代、辰巳。
4回裏、ピッチャー交代、岩井。無死3塁から代打藤田がタイムリー。3-0
5回表、ピッチャー交代、徳山。
6回表、先頭の井上の2ベースを足掛かりに、2死満塁まで攻めるも1番多和田が倒れ0点。
6回裏、ピッチャー交代、永田。
8回裏、ピッチャー交代、天野。
9回表、ピッチャー交代、山脇。
環太平洋大が完封リレーで勝ちました。
総評
名城大は1年生の大嶽投手が先発。ボールに力はあったものの、ややボール先行して、粘られているうちに段々合ってきて踏ん張れなかったという形。
エラーも出て、3回に2失点。4回もエラーが絡んで失点。こういう失点だと流れがなかなか来ないという典型の試合になってしまいました。
岩井投手が万全なら先発だったでしょうが、やはりリーグ戦途中からコンディション不良を抱えていたそうで、この試合でも本来の投球からはちょっと離れた投球でした。
投手陣で存在感を示したのが永田投手と天野投手。永田投手は球速は139km/hに留まるも相手は差される。なかなかない特徴があるようでした。
天野投手は140km/h後半を連発。150km/hもあって、代表候補に入っただけはあるなと思わせてくれました。
打線が12安打放ちながら、なかなか点が奪えなかったのが痛かった。要所で力のある球を投げた環太平洋大の投手陣がさすがだったかなと思います。
環太平洋大は徳山投手が病み上がりだったようで、先発を回避したとのことでした。それでも他の投手陣が踏ん張って完封リレー。結果的には余力を残せたし、よかったかもですね。
4回に代打策が成功したり、守備固めで出した選手が好プレーを見せる等、監督の手腕も光った試合でした。
ピックアップ選手
名城大 永田 獅磨 投手(中部大春日丘 2年)
6回からマウンドへ上がり、2イニングを1安打無失点。球速は139km/h止まりですが、相手が差されていましたし、最初のイニングは三者三振。相手の勢いを止めるは見事でした。
名城大 天野 京介 投手(愛産大工 1年)
8回にマウンドへ上がり、MAX150km/hをマーク。2安打を打たれたものの代表候補に入った片鱗を見せました。
名城大 朝岡 慶 外野手(東邦 4年)
2番ライトで出場。3安打の猛打賞を記録しました。3方向に打球を飛ばし、バットコントロールの上手さを見せた。社会人で継続するそうなので、今後にも期待ですね。
名城大 井上 航輝 外野手(明徳義塾 2年)
5番センターで出場。2安打のマルチで6回には先頭で2ベースとチャンスメイク。
環太平洋大 徳山 一翔 投手(鳴門渦潮 4年)
5回からマウンドへ上がり、4イニングを3安打5奪三振で無失点。体調面で不安があり、本調子ではなかったそうですが、ランナーを出しても粘る投球は見事でした。
環太平洋大 佐藤 秀喜 外野手(習志野 2年)
4番ライトで出場。3回にタイムリーを放ち、これを含む2安打。4番の仕事をみせました。
環太平洋大 岡野 克紀 内野手(玉野光南 2年)
4回裏にピッチャーの代打で登場。タイムリーで3点目を挙げました。
環太平洋大 山脇 颯真 投手(都城 4年)
9回にマウンドへ上がり、1イニングを2安打1奪三振。速い球で押す投球が光りました。
環太平洋大野村監督、名城大岩井投手談話
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