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愛工大名電 石見颯真選手のソフトバンクとの仮契約を取材してきました。

ソフトバンクホークスのドラフト5位で愛工大名電の主力として甲子園でも活躍した石見颯真選手が24日、名古屋市のホテルで仮契約を結んだ。契約金3000万円、年俸500万円(金額は推定)。

仮契約を終えての囲み取材では現在の心境、イチローさんとの話、今後の目標を伺いました。
また福山龍太郎ソフトバンクチーフスカウトにも石見選手の評価したポイントを伺いました。

-契約を終えて今の心境は

石見颯真選手(以下石見):今まで実感が湧かない中でしたが、初めて金額の提示をしていただいて、詳しく話を聞かせていただいて、少しずつ実感が湧いてきました。

-高校生では見たこともない数字だったと思うのですが、どうでしたか。

石見:本当に見たことがない数字で、こんなに0がいっぱいあるんだという感じがしました(笑)。

-契約金をどうしたいとか、決めていることはありますか。

石見:基本全て親に任せます。自分ではあんまり使わないつもりで、使い道も特に考えていません。

-契約金については何かご両親に送りたいとかありますか。

石見:もう全部預けていますので、好きに使ってくれればいいのかなぐらいの感覚です。

-1つこの機会に欲しいものとかないですか?

石見:欲しいもの・・・。物欲がないので、野球が出来ればいいかなと思います。

-ドラフト会議から1ヵ月立ちましたが、心境の変化はありますか。

石見:夏に引退して高校野球が終わってから、もう一つ真剣にやらないといけないなというところで練習してきました。ドラフトが終わって、練習量も自分で調節しながらしっかり取り組めていると思います。

-夏に引退してから、気を付けてやってきたことはありますか。

石見:体重を増やすという部分で、脂肪で増えてもだめなので、ウエイトをしながら筋肉で増やせるとうにしてきました。体重は5㎏ぐらい増量しました。

-今の身長体重は。

石見:176㎝、78㎏です。

-何キロまで持っていきたいとかありますか。

石見:80㎏まで持っていきたいです。

-1月に新人の合同自主トレが始まると思いますが、この1ヵ月はどういった意識で取り組んでいきたいと思っていますか。

石見:技術面もそうですが、スカウトの方から身体作りをしっかりと取り組んでほしいと言われているので、ウエイトトレーニングも基礎から取り組んでいきたい。

-今回の交渉でチームのことの話もあったと思いますが、印象に残った言葉はありましたか。

石見:これまでは愛工大名電の一員としてやってきましたが、福山チーフスカウトからもこれからはソフトバンクの一員ということで、そこはもう一段階気を引き締めないといけないなと思いました。

-先日イチローさん(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51))と一緒に野球をやったと思いますが、そこで学んだこととか声をかけていただいたことはありますか。

石見:自分の考えをしっかりと持たれている方で、走塁や走り方についてすごいなと思いました。イチローさんのバッティングを見ている中で、インコースの捌き方やカットへの反応がすごかったので、そこはすごく参考になりました。

-イチローさんとの練習後に取り入れたことはありますか。

石見:ティーバッティングのトスが早かったり、バッティング練習でも速い球を打っていたので、自分でも意識して取り入れたりしています。

-イチローさんはこれまではどういう存在でしたか。

石見:同じ高校の先輩ではありましたが、会えるとは思っていなかったので、驚きましたしオーラがありました。一緒に練習することで、親近感も湧きました。

-プレーヤーとしてどこを尊敬していますか。

石見:プレーは真似できない部分もあるので、野球に対しての考え方やキャッチボール1つに対しても大切にしている部分は見習わなければいけないと思いました。

-来年からプロ野球選手ということで意気込みを教えてください。

石見:1番はチームに貢献できるということ。自分の目標としては将来的に首位打者というのがある。自分のバッティングスタイルは変えないで、いい部分を伸ばしていけたらと思います。

-イメージしているバッターはいますか。

石見:近藤健介選手です。すごい打率を残せますし、逆方向にも、引っ張っても打てるという部分ですごく見本になるのかなと。

-今後のスケジュールで名電ではいつまでやりますか。

石見:12月23日までは3年生の練習という形で、倉野監督にメニューを組んでもらっているので、そこまでは名電で練習します。

福山龍太郎ソフトバンクチーフスカウト、石見選手評について

福山龍太郎ソフトバンクチーフスカウト(左側)

「コンタクト率が高く、好打者。走攻守揃っている。ショートのポジションは複数いるが、内野手としての適性は十分あると思います。タイプとしては川崎宗則選手かな。長打力よりは高打率を残して、トップバッター等を担っていってほしい。スイングスピードも速く、長打も打てる。逆方向に強く打てるといった、ヘッドスピードが魅力。
守備については最初はショートに挑戦してほしい。ショートが出来れば他もこなせるくらい、難しいポジション。ポジション適正についてはこれから見ていきながらというのはあると思いますが、1番の長所はコンタクトの能力なので、そこを伸ばして勝負していってほしいと思います。」

仮契約を済ませてソフトバンクの一員となった石見颯真選手。
評価されているポイントはやはりその広角に飛ばせるバッティング。
ソフトバンクは層の厚い球団ですが、長所を伸ばしてレギュラーに食い込む成長をみせてほしいです。

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