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愛知県高校野球 2年生の有望選手特集⑫ 名城大附 鈴木拓見外野手 “野手の中で愛知ピックアップチームNo.1評価。大化けの可能性を秘める注目外野手”

11月9日に刈谷球場で行われた愛知ピックアップチームの2度目の練習会。
ここにはNPBのスカウトも多数来場して、選手の視察を行っていたが、野手の中で一際目立ったのが今回取り上げる名城大附鈴木拓見選手だった。

名城大附・鈴木拓見選手

アップの動きから目立ち、見る人が見ると動きで分かるというタイプ。愛知ピックアップの練習会の後に田中祐貴監督に伺った時も「投手では芹澤(高蔵寺)、中西(豊川)。野手では鈴木(名城大附)がいいですね」と評価。

名城大附では1年秋からレギュラーとして出て、2年秋の名古屋地区二次予選ではホームランを打つ等の活躍は見せていたものの、世間的にはまだまだ無名の選手。

そんな鈴木選手がどんな選手なのか、今回取材で色々聞いていきました。

またNPBのスカウトにも評価を伺って掲載しています。

〇愛知ピックアップチームについて

この秋に惜しくも県大会の3位決定戦では敗れたものの、主に1番ライトで出場。攻守でチームを引っ張り愛知県大会ベスト4進出に貢献した。

その活躍が認められ、愛知ピックアップの一員として選出されることとなる。

そもそも鈴木選手としては県選抜があるのは知っていたが、選ばれると思っていなくて意識もしていなかった。ただ「名古屋地区二次予選の中京大中京戦でホームランを打った時に渡邉修一監督から“県大会でいいところまで行ったら県選抜にいけるよ”と言われた。どうせなら選ばれるように頑張ろうと意識しました。選ばれた時はうれしかった」と振り返る。

愛知ピックアップはそれぞれのチームから1人ずつ選抜される。中学の時に知っていた選手はいなかったそう。「三好の渡邊昂太投手とは練習試合で対戦してその時に話をしたので面識はありました。それ以外の選手とは基本初対面。でもみんなフレンドリーに話をしていて、渡邊投手の他、渥美農の中村駿選手と仲良くなりました」。

多くのNPBのスカウトが集まるスタンドを見た時はどう思ったか。「最初はNPBのスカウトと分かりませんでした(笑)。大学の関係者とかかなと思っていました。他の選手から聞いてNPBのスカウトだと知りましたが、そういう人たちが集まる場所なんだなと実感しました」。

愛知ピックアップでは3番ライトで2試合とも出場。

そんなスカウト陣の目にとまったのが鈴木選手だった。

ロッテ田中良平スカウトに鈴木選手の評価を伺いました。「一番の魅力はパンチ力。今のバットで中京大中京の木村颯汰投手からホームランを打ったのを現地で見たが、春日井球場(両翼97m)でスタンドに運べる選手はそうはいない。肩も良く、身体の強さがある。シートノックで見ていて見栄えのする選手。大事な要素かなと思っています」と高く評価。

中京大中京戦でのホームランは鮮やかだった。

本人にNPBのスカウトが評価していたことを伝えると「足や肩の身体能力に自信はありましたが、自チームの中では1番でも他のチームの選手と比較したことがなかったので、自分がどういうレベルか分からなかった。でも今回の選抜チームに入ったことで、他の選手たちと比較しても戦えるレベルだなと感じました。かなり刺激になりました」と自信を深めた様子。

話題となっていた高蔵寺芹澤大地投手とは夏に対戦していた。

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