尾関雄一朗・コウ 東海地区 新春野球対談2025 “2025年はこれを読まないと始まらない!?”
あけましておめでとうございます!
2025年がいよいよ始まりました。
新年一発目の記事は、やはり今年1年の展望でしょう!東海地区を代表するライター・尾関雄一朗氏と共に、2025年を語っていこうと企画いたしました。
東海3県を中心に昨年のドラフトや各カテゴリーの戦いを振り返りつつ、今年の有力選手や勢力図について展望していきたいと思います。
それではどうぞ。
==============================
コウ:あけましておめでとうございます。昨年も同じテーマで対談をしていますが、今年を占う上ではこれ以上のテーマはないと思い、新年最初の記事にさせていただきます。よろしくお願いします。
尾関:よろしくお願いします。
コウ:ところで、今年の尾関さんの目標は、何かありますか?
尾関:今年の目標は「365―365」の達成ですね。
コウ:ん? 昨年、大谷翔平の「50―50」が話題になりましたが、「365―365」とは?
尾関:競馬とFX、両方で1日100円ペースで収益を出して、年間でそれぞれ3万6,500円ずつ、プラスにしたいなと思っています(※FXは土日休みのため厳密には平日に140円)。「競馬で365百円―FXで365百円」という意味の「365―365」ですね。
コウ:なるほど。1日100円ペースなら、達成できそうな気もします。ちなみに、尾関さんの昨年の競馬、FXの成績はどうだったんですか?
尾関:それが、「50―50」の大谷翔平どころか、彼の元通訳状態だったんですよね・・・。
コウ:・・・。
尾関:そういう意味では、最初の目標は、1月10日にやってくる今年一発目のカードローンの返済かなと思っています。
コウ:この1年間、元通訳みたいに尾関さんが表舞台から消えてしまわないよう祈っています・・・。
(ネタに見せかけた実話です)
○2024年の振り返り
尾関:ドラフト指名選手という点では、高校、大学、社会人でそれぞれの目玉が上位で順当にかかったという印象です。モイセエフ・ニキータ(豊川)がヤクルト2位。中村優斗(諫早農-愛工大)がヤクルト1位。吉田聖弥(伊万里農林-西濃運輸)が中日2位。トータルで見れば中村の年だったかなと思いますね。

ヤクルトドラフト2位:モイセエフ・ニキータ外野手(豊川)
コウ:ヤクルトの1位、2位が愛知県の選手でした。
尾関:中村は当然1位の選手ですし、モイセエフも3位までにはかかると思っていました。春先から注目だった2人が引っ張った1年でした。
コウ:ヤクルトは、スカウト1年目の余田雄飛さんがいきなりの大仕事でした。
尾関:中村はヤクルトと合いそう。チームカラー的にもアットホームな球団なので。いい球団に入ったと思いますね。

ヤクルトドラフト1位:中村優斗投手(諫早農-愛工大)
コウ:一方で、中日2位の吉田は、昨年の今頃は名前すら出していませんでした。
尾関:前年の日本選手権で好投していたとはいえ、ここまで活躍するとは思っていませんでした。

中日ドラフト2位:吉田聖弥投手(写真左/伊万里農林-西濃運輸)
コウ:日本選手権の時はそこまでスピードが出ていなかったですから。春先のオープン戦を見た時に球速が上がっていたので、これは可能性があるかもとその時に思いました。ただ、2位まで評価を上げてきたのはびっくりでした。
尾関:西濃運輸だと2022年の林優樹がドラフト6位(楽天)でしたし、吉田も下位指名には入ってくるかもな。とは思っていました。そうした中、都市対抗二次予選での投球が素晴らしくて、そこで評価が急騰し、プロ入りも当確になった。
コウ:その後、秋の日本選手権予選では打たれましたが、評価は落ちませんでしたね。
尾関:しかし、地元・中日で注目される中、「即戦力」と言われるのは少しかわいそうかなと思います。社会人といえども高卒4年目でのプロ入りゆえ、大学生ルーキーと同じ世代。実働は昨年1年間だけでした。まずはじっくりと体力を強化し、焦らずやってほしいです。
コウ:他には石見颯真(愛工大名電)がソフトバンクの5位に指名されました。

ソフトバンクドラフト5位:石見颯真内野手(写真左/愛工大名電)
尾関:高校2年生秋のカヤバスタジアムで打った場外ホームランが強烈でした。プロ志望で一貫していましたね。
コウ:ショートに転向したのが大成功でしたね。昨年の記事でもそのことに尾関さんが触れていました。外野のままだったら、ドラフトにかかったか微妙ですよね。
尾関:プロでは外野になるかもしれませんが。
コウ:バッティング技術はかなり高い。スカウトによってはモイセエフよりいいという方もいました。逆方向に長打を打てるのがいいですね。
尾関:社会人からの指名は、東海3県(※静岡県のヤマハは除く)で吉田だけだったのは意外でした。加藤泰靖(トヨタ自動車)などは、昨年の対談では一番手に挙げていましたが・・・。
コウ:増居翔太(トヨタ自動車)は指名漏れの後、日本選手権での投球が素晴らしかったので、あのパフォーマンスが維持できれば今年呼ばれる可能性も十分です。
尾関:東海地区の社会人といえば、船迫大雅(西濃運輸―巨人)の新人王はうれしいニュースでした。

西濃運輸時代の船迫大雅投手(西濃運輸―巨人)
コウ:オールドルーキーの可能性を見せてくれましたね。
尾関:さて、東海3県の野球界全体で振り返ると、まず高校野球では、伏兵的なポジションから夏の甲子園に出た岐阜城北が印象的でした。これについては僕の場合、手柄半分、反省半分なんです。
コウ:といいますと?
尾関:新チームが始まったばかりの、前年秋の地区予選。酷暑の中で岐阜第一を相手に好投した岐阜城北エース・中本陽大(当時は2年生)に魅了され、試合後すぐに取材していたんです。それなのに、秋や翌春の結果(=県大会で強敵相手に初戦敗退)に僕が左右されすぎて、推しきれないままで・・・。自分が良いと思った選手やチームは積極的に推していかなければ。改めて教訓になりました。
コウ:自分は愛知県では愛工大名電か中京大中京が上位だと言っていたので、とりあえず当たってよかったなと。
尾関:三重県の菰野についても僕は反省です。春の東海大会でこれは強いと思ったのに、2年生中心のチームだというところで、夏の予想では結局無難な3番手に評価を下げてしまいました。直感は大事にしようと思います。
コウ:大学は愛知リーグが春も秋も混戦で、春は中京大、秋は名城大が王者となりました。全日本大学選手権での中京大の活躍は印象に残りました。

春に勝った方が優勝の大一番を制した中京大
尾関:東海地区大学リーグは春、秋ともに中部学院大が優勝。ここぞで強かった。
コウ:社会人は都市対抗野球で西濃運輸がベスト4進出。日本選手権でトヨタ自動車が優勝と東海地区のチームが存在感を示しました。
〇2025年の有力選手・チーム勢力図について
(残り 7792文字/全文: 10994文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
タグマ!アカウントでログイン
- « 次の記事
- 中日スポーツ杯争奪愛知県軟式野球新春選抜リーグ戦2025展望
- 前の記事 »
- 2024年・年末のご挨拶
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ