中日スポーツ杯争奪愛知県軟式野球新春選抜リーグ戦2025展望
毎年1月に行われる「中日スポーツ杯争奪愛知県軟式野球新春選抜リーグ戦」。
組み合わせはこちら。
新春恒例の軟式野球の大会は、軟式野球が最も注目される大会となっています。
今大会の展望を、元フタバ産業監督の吉田宰さんにご協力いただきながら、記事を作成しました。
昨年の順位順に見どころ、展望をお送りします。
前回優勝 GTRニッセイ

黒野諒太郎選手(吉良-愛知産業大-JR西日本)の強烈な打撃は必見。
打線は愛知県でトップ。そう言い切っていい打力を誇る。
昨年は新春選抜リーグ戦前には苦戦を予想。理由としては投手陣の層の薄さを挙げていた。それがやや棚ぼたの状況もあったが優勝を果たし、そこから1年で新春選抜リーグ戦を含めて4つの愛知県の大会を制覇。国スポで3位、中部日本都市対抗で優勝を飾る躍進を果たす。
2023年7月に監督を前田卓哉氏にスイッチ。それから大きく野球が変わったわけではないが、危機感を持って臨んだことと、一つの優勝でチームがガラッと変わった印象だった。
打線については、昨年は濱元大希(豊川-愛知産業大)が引っ張った。これに鈴木健太(東邦-愛知学院大)、原田知希(大阪桐蔭-中京大)が続き、打線の切れ目がなくなったのが大きい。
そこに昨年8月に黒野諒太郎(吉良-愛知産業大-JR西日本)が加入。すでに行われた公式戦でホームランを連発しており、この新春での爆発にも注目が集まる。
大卒ルーキーの林孝介(いなべ総合-中部学院大)、渡辺尚豊(健大高崎-名古屋学院大)の評判もよく、新春選抜リーグでも起用されそう。
投手陣は2年目となる縄田渉(大阪桐蔭-中部学院大)、近藤聖(大成-星城大)の頑張りがカギに。新人の山方海斗(愛産大工-星城大)は前田監督の評価が高く、この新春から登板もありそう。
前回2位 フタバ産業

本領発揮を期待したい伊藤康祐選手(中京大中京-中日)
昨年の新春選抜リーグ戦は優勝まであと一歩まで行きながら、最後に失速して2位に。
各種大会では水戸市長旗第32回東日本軟式野球選手権を優勝し連覇を達成した。
今年は大卒の新人は登録されず。一方で昨年4月から加わった元NPBコンビ、山本一輝(東郷-中京大-巨人)、伊藤康祐(中京大中京-中日)の名前が目立つ。
山本は軟式への対応も早く、チームのエース格としてすでに存在感を示す。分厚い投手陣の一翼を担い、チームの欠かせない戦力になっている。
伊藤はまだ軟式のボールに対応しきれずに苦戦中。今大会で結果を出してきっかけを掴みたい。2年目の渡辺愛世(愛知-天理大)の評価が高い。
フタバ産業は投打のバランスが高く総合力で優勝候補の一角となる。
前回3位 ニデック

打線の軸として期待される土井拓海内野手(三重-中京大)
ニデックは昨年の新春選抜リーグ戦で3位となり、その後もずっと上位をキープした。
野手は能力の高い選手が揃う。濱英登(豊川-中部大)、土井拓海(三重-中京大)が昨年は打った印象。1番を打つ竹内純(至学館-名古屋学院大)の能力の高さも目立つ。
打線の強さは参加チームでは上位となる。
課題は投手陣か。7人登録されているが、現時点で柱と呼べる投手が不在。近藤優(帝京大可児-星城大)が中心となるが、昨年はあまり状態がよくなかった。新人の玉木翔大(名経大市邨-愛知大)、林龍之介(春日井商-富士大)も登板はありそう。今年の軸となる投手が出てくるかも注目したい。
前回4位 小林クリエイト

チームの浮沈のカギを握る田村稜投手(豊野-愛知大-高知FD)
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