享栄・大藤敏行監督特別インタビュー “テーマは挑戦と変化”
享栄で2018年8月から監督を務める大藤敏行監督。
2024年の享栄の戦いを振り返っていただき、2025年に向けてどう取り組むか。享栄にとって重い扉となってしまっている甲子園にどう辿り着くか。
話の途中では「もう一花咲かせないと。辞めるに辞められない」とドキッとするワードも飛び出したインタビュー。
“挑戦と変化“をテーマに「自身も変わらなきゃ」と大藤監督は語っていきました。

享栄 大藤敏行 監督
〇2024年の振り返り
-2024年を振り返ると、春の県大会で優勝。しかし、シード校として臨んだ夏は初戦で名古屋たちばなに不覚を取り、秋も初戦で中部大春日丘に敗れました。春の勢いを繋げられなかった印象でした。
大藤敏行監督(以下大藤):「失敗したなと思いました。春の県大会はエースの小山(隼和・投手/2年)が投げてほとんど点を取られなかった(29イニングで1失点)。ただ、県大会でコールド勝ちは無く、投手の底上げが必要だった。中京大中京との決勝戦は3年生の上倉(直希・投手/3年)が先発して2番手が濱上(琉碧・投手/3年)でいって競り勝つことが出来た。夏を見据えた上で、東海大会も同じ形で行こうとしましたが・・・。上倉と、2番手の水ノ江(修人・投手/3年)が炎上してしまい、3回で8失点。そこから反撃をして最終的には7-9という結果にはなったが、他のチームがエースを先発させる中で、うちはそれをしなかった。それで流れを失ったのかなぁと思います。同じ負けでも小山でいって負けたのなら(その後が)違った気もします。」
-結果を引きずったということでしょうか?
大藤:「引きずったわけではないですけど、優勝といういい流れを切ってしまったかなと。夏(名古屋たちばな)、秋(中部大春日丘)とも初戦で投手力の高いチームに当たってしまったのも痛かった。相手が1試合こなした中でそういうチームと当たって難しさが出てしまった。初戦は改めて難しいと感じましたね。」
-夏も秋も先制はしたが、追加点が取れないまま逆転を許し、接戦を落とすという試合でした。
大藤:「これまでの僕の野球は分かりやすいんですよね。基本はオーソドックス。出塁したら送る。そこから1本を出して点を取るという野球です。能力の高いチームだったらそれで勝てるが、今の享栄はそこまで他を圧倒しているチームではない。それに低反発のバットになったことでなかなかヒットそのものが続かない。秋の敗戦を受けて、今のままでは勝ち切れないということで、色々なことを見直そうとコーチらと意見交換をしました。」

大藤監督が車を動かして整備を実施していました。
〇変化を目指して
-なるほど。まず取り組んだことは?
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