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愛知県高校野球 2年生の有望選手特集⑱ 享栄 仲谷成真内野手“守備は世代を超えてトップクラス。肉体改造を図り将来のNPB入りにつなげる”

仲谷成真選手は1年生の夏からショートのレギュラーとして出場。守備の上手さは高校生のレベルをはるかに超え、大学生、いや社会人やNPBに入っても守備だけだったら出られるのでは、と個人的に評価する選手でした。
この春からはセカンドとして出場し、そこでもレベルの高さを見せる。愛知ピックアップでも守備の要として味方の選手にも一目置かれ、圧倒的な存在感を見せていた。

そんな仲谷選手に現在の状況、野球を始めたきっかけ、将来の目標等を伺っていきました。

享栄・仲谷成真選手

〇昨秋から今年にかけて肉体改造中

現在、享栄はチームとしての取り組みとして、肉体改造を行っている。

具体的には9月から3月までの6ヵ月間でひと月につき1㎏増量し、6㎏増やすことがチームとしての目標。

仲谷選手も9月の県大会敗退後から体重を増やし始める。当時は68㎏だったが、今は75㎏に到達。仲谷選手自身はすでに目標をクリアした。

「効果として力は大分ついてきました。ウエイトの回数も増えて、現在デッドリフトは220㎏を上げています(これはチームNO.1とのこと)。バッティングでの打球が強くなって、より遠くに飛ぶようになってきました」と効果を語る。

体重についてこれ以上は増やさない予定。「自分の持ち味はやっぱりスピードのあるプレーです。現時点では体重が増えた分スピードは落ちていると思う。この体重を維持しながら脂肪を出来るだけ落としていって、筋肉の量を増やすことで、スピードもこれまで以上にしていきたい」との考えを示す。

愛知ピックアップの試合の時にはかなり体格が大きくなっていた。

〇豊橋ボーイズで成長し享栄進学へ

小学校の頃はピッチャーだったが、中学の豊橋ボーイズでは将来のことを考えて内野手へ転向。始めはセカンドだったが、2年になったころからショートへ。この時にめちゃめちゃノックを打ってもらったそうで「気が付いたら守備が上達していた」。守備の特徴としては一歩目が早く守備範囲が広いこと。中学のこの頃に自信をつかんでいた。

チームは中学3年の時に全国大会でベスト8に進出する。

進路を決める際、県外の強豪に行きたい思いもあったが、「中学3年の時に、愛知大会の決勝戦、享栄-中京大中京の試合を見てその姿に憧れた。大藤敏行監督が享栄を指導されていて、人としても、野球の技術としても、ここで成長したいと思った」ことから享栄進学を決意する。

〇印象に残る試合

仲谷選手には忘れられない試合がある。それは高校1年の秋、県大会2回戦で当たった豊橋中央戦。実は豊橋中央には特別な思いがある。「6つ上の兄の出身校というのもそうですし、豊橋ボーイズから毎年多くの選手が進んでいて知った顔も多い。キャッチャーの松井(蓮太朗・捕手/2年)は全国ベスト8の時の仲間。特に負けたくないと思っていました」。

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