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ヒサダ-トヨタ車体 観戦記(2025年新春選抜軟式野球愛知県大会)

2月12日にパロマ瑞穂野球場で行われた決勝戦、ヒサダ-トヨタ車体の観戦記です。
冷たい雨も降ったりする環境の中、試合はタイブレークまでもつれました。

ヒサダ
00102000001│4 H6 E0
00002000102│5 H10 E1
トヨタ車体
(延長11回からタイブレーク)

ヒサダ
春本(21)、岡崎(16)、玉井(42)-伊藤

トヨタ車体
若山(21)、野村大(10)-野村謙、木村

投手成績

ヒサダ
春本祐 5回 67球 被安打5 四死球2 三振3 失点2

岡崎勇太 4回 63球 被安打4 死球2 三振3 失点1

玉井裕一郎 (秀岳館-愛知東邦大 2年目)1回1/3 25球 被安打1 四死球3 三振0 失点2(自責点0)

トヨタ車体
若山竜馬 6回 95球 被安打5 四球2 三振5 失点3

野村大二朗 5回 69球 被安打1 四死球4 三振4 失点1(自責点0)

(出場選手)

ヒサダ
7稲垣(12) 6杉浦(6) 5森(1) 3秦(3) D矢岸(7)→R石川(20) 2伊藤(10) 8上萩(9) 9畔柳(25)→H利見(26) 4西尾(8)

トヨタ車体
9筏伸之助(9) 8坂本大喜(1) 4山本(23) 3田原(7) 6坂本大心(6) 7木村(3)→2 D武村(15)→H鈴木(24)→D→7 5筏太郎(2) 2野村謙(22)→森(99)→1野村大(10)

(試合経過)

3回表、1死1,3塁から、2番杉浦のレフトファールフライをレフトが飛びついてキャッチ。タッチアップで犠牲フライとなりヒサダが先制。1-0
5回表、1死1塁から1番稲垣が2ランホームラン。3-0
5回裏、2死満塁から9番野村謙が2点タイムリー。3-2
6回裏、ピッチャー交代、岡崎。
7回表、ピッチャー交代、野村大。
9回裏、1死2,3塁から代打森のところでエンドラン。バッターが叩いて投ゴロの間に1点。トヨタ車体が土壇場で追いつく。3-3
10回裏、ピッチャー交代、玉井。
11回表、タイブレークの無死1,2塁から犠打と四球で満塁。9番西尾の遊ゴロでゲッツーを焦ってややもたつき、2塁のみホースアウト。その間に3塁ランナーが生還。ヒサダが1点勝ち越し。4-3
11回裏、1死満塁から8番筏太郎のところで3塁ランナースタートのエンドラン。6-4と投げるも2塁がセーフとなり記録野選で同点
なおも1死満塁から9番野村大がサヨナラレフトオーバーのタイムリー。トヨタ車体がタイブレークを制し、2連覇を達成しました。

総評

ヒサダが3回に犠牲フライで先制。そこから5回表に稲垣選手の2ランホームランが出て試合は決まったかなと思いました。

ただ、試合としてはその裏にトヨタ車体が2死満塁から9番野村謙一朗選手の2点タイムリー。これで1点差に詰めたのが大きかった。

9回裏、トヨタ車体は3塁ランナーエンドランをうまく決めて同点。11回裏も同じく3塁ランナーエンドランを決めて同点に追いつく。こだわって練習してきたそうですが、鮮やかなエンドランによる叩きでした。

トヨタ車体としては若山投手、野村大二朗投手の継投で勝ち切ったのは大きい。濱田投手がエースとなっていますが、やはり3人くらいはトーナメントを勝ちあがるには必要ですし。

野村大二朗投手は最後打者としても決めてくれました。この連覇をきっかけにほかの県大会で上位に食い込んで、新春に出たいと筏監督は目標を語りました

ヒサダは逃げ切りたい試合でしたが・・・。第2試合の完投から連投で投げた春本投手が5回まで投げて試合を作ったのが素晴らしかった。岡崎投手、玉井投手も粘りましたが、やはり春本投手を引っ張ったように信頼感が違う印象。

2番手以降の投手をどうするかが今後の課題になりそうです。

稲垣選手は大会2号となるホームラン。素晴らしいバッティングでした。

ヒサダも惜しい準優勝ですが、これを今後のきっかけにしてほしいですね。

ピックアップ選手

ヒサダ 稲垣 遼 外野手(大同大大同-中部大 9年目)

1番レフトで出場。2安打のマルチで5回表には大会第2号の2ランを放ち、試合を決めたかに思いました。

ヒサダ 春本 祐 投手(金光大坂-愛知東邦大 2年目)

準決勝の9回完投からそのままマウンドへ。5回に2失点したものの、4回まで抑えて5回を2失点と試合を作りました。勝っていたら立役者でしたね。

ヒサダ 岡崎 勇太 投手(綾羽-鈴鹿大 5年目)

6回からサイドハンドでランナーを出しながらも粘りました。9回は1死1,2塁からワイルドピッチで2,3塁にしたのが痛かった。

トヨタ車体 野村 大二朗 投手(享栄 9年目)

7回からマウンドへ上がり、ランナーを出しながらも粘って無失点でつなぎました。11回のタイブレークも最低限の1点でしのぎ、その裏に自らのレフトオーバーのタイムリーでサヨナラ。勝利の立役者となりました。

トヨタ車体 野村 謙一朗 捕手(享栄)

9番キャッチャーで出場。5回裏に反撃の2点タイムリーを放ち、1点差に詰め寄りました。監督も追加点を奪われた直後の反撃が大きかったと喜ぶ一打に。

トヨタ車体 若山 竜馬 投手(誉-名経大 4年目)

先発して、6回を3失点。2ランは痛かったですが、ピンチでもしのぐ投球ができていました。

トヨタ車体 筏竜太 監督談話

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