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名城大附-愛工大名電 観戦記(2025年春季名古屋地区一次予選)

3月22日に名城大附Gで行われた第2試合、名城大附-愛工大名電の観戦記です。
昨年の秋にベスト4入りをした名城大附。秋は一次で敗れていたためにシードではなかった愛工大名電との一戦は、県大会がかかる注目の試合となりました。

名城大附
000000000│0 H2 E1
00200000×│2 H5 E0
愛工大名電

名城大附
橋倉(1)、木村(11)-畑中

愛工大名電
礒田(1)、鈴木来(10)-岡本

投手成績

名城大附
橋倉太駕 5回 112球 被安打5 四死球6 三振6 失点2

木村優太 3回 41球 被安打0 四死球3(1) 三振1 失点0

愛工大名電
礒田桜士朗 6回2/3 119球 被安打2 四死球6 三振10 失点0

鈴木来雅 2回1/3 34球 被安打0 四球1 三振6 失点0

(出場選手)

名城大附
9鈴木拓 7関塚 5長谷川 3内平 1橋倉→4 4村上→1木村(11)→H田岡(16) 6吉田 8鈴木琢 2畑中

愛工大名電
6清水翔 4杉浦 7吉田 3鈴木悠 2岡本 9角→1鈴木来(10) 1礒田→9 5清水隆 8柳本

(試合経過)

3回裏、無死満塁から3番吉田が犠牲フライ。1死2,3塁から4番鈴木悠がタイムリー内野安打。愛工大名電が2点を先制。2-0
6回裏、ピッチャー交代、木村。
7回表、2死1,2塁で1番鈴木拓の打席。カウント2-2でピッチャー交代、鈴木来。ここで鈴木来がスライダーで空振り三振。ピンチを脱します。
愛工大名電が勝って県大会進出を決めました。

総評

名城大附の橋倉投手、愛工大名電の礒田投手。どちらも好投手でレベルの高い試合でした。

名城大附の橋倉投手がややリズムが悪く、3回裏はエラーも絡んで失点。それでも2点でしのいでいましたが、球数が多く、5回で112球。2死から四死球で苦しむ場面が多かった。三振も取っていたので、状態は悪くなかったと思いますが・・・。

礒田投手も初回に三者三振。2回までパーフェクトと完璧な立ち上がりでしたが、3回から徐々に四球が増えてやや苦しい投球に。4回に2死から満塁のピンチでしたがここはなんとかしのぐ。7回にピンチで降板でしたが、こちらも119球とやや多い投球数でした。

それでも140km/hは出ていましたし、ボールはまずまず。もう少し簡単に打たせて取れるといいですね。

7回表の投手交代は倉野監督らしい奇策というか、打席の途中での交代。左から右でバッターの目線を変えたかったのかなと思いましたが、鈴木拓選手を警戒した意味もあったかもですね。

リリーフの鈴木来投手が素晴らしかったです。

愛工大名電は秋はバントにこだわって敗れた印象でしたが、この試合ではバントは1つだけ。しっかりとボールを見極めながら、いいスイングをする。シンプルな野球をしていた印象です。

もう少し長打が出るようになってくると、一気にチーム力はあがりそう。ここからの進化が楽しみです。

ピックアップ選手

名城大附 橋倉 太駕 投手(3年)

初回は三者凡退だったものの、2回に2死から四死球を出して、そこから四球が増えていきました。5回までで112球。力んでいたのか本来の調子ではなかったです。それでも要所を抑えて2点でしのいだのはさすがでした。

名城大附 木村 優太 投手(3年)

6回からマウンドへ上がり、3イニングを無失点。変則のスリークォーターで、初見では戸惑うタイプ。うまくタイミングをずらしてフライアウトを取っていました。

名城大附 吉田 真裕 内野手(3年)

7番ショートで出場。1安打1四球と出塁してチャンスメイク。4回に2死満塁で何とかしたかったですが・・・(結果は遊ゴロ)。

愛工大名電 礒田 桜士朗 投手(3年)

先発して7回2死まで無失点。初回は三者三振でボールも走っており、状態はよさそうでしたが4回くらいから徐々に球数が増えていきました。MAXは140km/h。秋からは球威は一段階上がっていそうです。

愛工大名電 鈴木 来雅 投手(3年)

7回表、2死1,2塁、カウント2-2でマウンドへ。ここをスライダーで鈴木拓投手から空振り三振を取って、8回、9回も四球を一つ出しただけでノーヒットピッチング。アウトもほとんど三振と素晴らしい内容でした。138km/hと球速もあり、戦力となってきそうです。

愛工大名電 清水 翔 内野手(2年)

1番ショートで出場。チーム唯一のマルチでチャンスメイク。2点目のホームを踏みました。

愛工大名電 倉野光生 監督談話

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