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中京学院大-岐阜聖徳学園大 1回戦 観戦記(2025年春季岐阜大学リーグ)

3月30日に長良川球場で行われた第2試合、中京学院大-岐阜聖徳学園大の観戦記です。
今季は本命視される岐阜聖徳学園大。しかし開幕初戦はいきなり苦戦となりました。

中京学院大
003000100│4 H9 E2
100001013│6 H10 E1
岐阜聖徳学園大

中京学院大
高木(13)、玉田(21)、北地(19)、堀下(12)、西本(14)-新井

岐阜聖徳学園大
孫(21)、長尾(11)、飯尾(13)、丸山(19)-実山、榛村

投手成績

中京学院大
高木虎之進 5回 75球 被安打5 四死球3 三振0 失点1

玉田優斗(南筑 4年) 1回 12球 被安打1 死球1 三振0 失点1

北地一星(簑島 4年) 1回2/3 28球 被安打2 四死球2 三振2 失点1

堀下翔伍(中京 3年) 1/3 4球 被安打0 四球0 三振1 失点0

西本空(瀬戸内 4年) 2/3 15球 被安打2 四球1 三振0 失点3

岐阜聖徳学園大
孫俊郎 4回2/3 82球 被安打6 四死球3 三振5 失点3

長尾春空(岐阜聖徳学園 3年) 2回 26球 被安打1 四球0 三振0 失点1(自責点0)

飯尾太陽(金沢龍谷 3年) 1回1/3 24球 被安打1 四球1 三振0 失点0

丸山寛尽(浜松開誠館 3年) 1回 11球 被安打1 四球0 三振0 失点0

(出場選手)

中京学院大
6山本(6) 7赤堀(1) 5濱谷(25) 9石井(3) D森岡(26) 2新井(22) 3中村(10) 8坂根(9) 4太田(4)

岐阜聖徳学園大
D佐藤壮(2) 6渡辺(6) 3金森(3) 9前田(10) 7勝亦(9) 5佐藤琉(1) 8上林(7) 4水野(25)→H衣川(28)→4大平(36) 2実山(8)→R鈴木(14)→2榛村(27)

(試合経過)

1回裏、1死1,3塁から4番前田が犠牲フライ。岐阜聖徳学園大が先制。1-0
3回表、1死1,3塁から2番赤堀がタイムリー。1死満塁から4番石井のライト前の当たりをライトが取り切れず2点タイムリー。3-1で中京学院大が逆転。3-1
5回表、2死1,3塁でピッチャー交代、長尾。
6回裏、ピッチャー交代、玉田。1死2塁から7番上林のライトフライで2塁ランナーがタッチアップ。これをサードが取れずに逸らす間にランナーが生還。3-2
7回表、2死2塁でピッチャー交代、飯尾。直後にタイムリーエラーが出て1点。4-2
7回裏、ピッチャー交代、北地。
8回裏、1死1,2塁から6番佐藤がタイムリー。4-3。2死1,3塁でピッチャー交代、堀下。
9回表、ピッチャー交代、丸山。
9回裏、ピッチャー交代、西本。2死2塁から3番金森がタイムリー。同点。4番前田がサヨナラ2ランホームランを放ち、試合終了。
岐阜聖徳学園大が劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めました。

総評

岐阜聖徳学園大は今季こそ優勝も狙えるチームかなと思う中で迎えた初戦でしたが大苦戦。

孫投手は立ち上がりは良かったのですが、3回にいきなり連打でつかまり逆転を許す。打線はいい当たりは出るものの、正面を突くなど運もなく、チャンスを生かせない。7回表に追加点を取られたところで勝負あったかなと思いました。

それでもチームは諦めずに8回裏に1点を返すと、9回裏に2死2塁から3番金森選手が起死回生の同点タイムリー。4番前田選手がサヨナラ2ランホームランを放って劇的な勝利をもたらしました。

前田選手は3回に取れそうな打球を風の影響を受けて取れずにタイムリーになっていたプレーがあったので、最後にそれを取り返しました。キャプテンとして、最高の形でチームに勝利をもたらせましたね。

投手陣も孫投手のあと、長尾投手、飯尾投手、丸山投手とつないで最小失点でしのぎましたし。苦しい開幕戦を取れたことが今後に生きてきそうです。

中京学院大も小野昌彦監督になって2年目で、徐々に雰囲気が良くなってきた印象があります。走塁などの意識も上がっていますし。

投手陣は必至のリレーで岐阜聖徳学園大を抑えにかかりましたが、最後に西本投手が被弾。ただこの日のようにしぶとく戦えば、相手チームにとってはやっかいな相手になってくるかも。

4番の石井選手はプロ志望ということで、注意してみていましたが、全体的な身体能力の高さは感じました。

打線は塁を結構にぎわせたので、そこからどうやって1点を奪うか。チャンスでの打撃が課題になってきそうです。

ピックアップ選手

中京学院大 赤堀 銘音 外野手(常葉大橘 3年)

2番レフトで出場。2安打のマルチで3回には同点タイムリーを放ちました。7回もヒットからホームに帰っていて、2得点と点数に絡む活躍が光りました。

中京学院大 石井 幸希 外野手(日本航空石川 4年)

4番ライトで出場。3回にライト前に落ちる2点タイムリーを放つ。守備で肩の強さを見せて能力が高いことを証明。

中京学院大 高木 虎之進 投手(高野山 3年)

先発して5回を1失点。ランナーは結構出しましたが、粘って試合を作りました。フライアウトが多かった。

岐阜聖徳学園大 金森 圭祐 内野手(郡上 4年)

3番ファーストで出場。3安打1四球の猛打賞でしたが、特に9回の土壇場、2死2塁で同点タイムリーを打ったのは大きかった。チームを救う一打でしたね。

岐阜聖徳学園大 前田 大成 外野手(滝川二 4年)

4番ライトで出場。守備でミスがあったりと、犠牲フライでの打点はあったものの試合全体としては今一つ。ただ、最後に同点に追いついたところで打席が回ってきてサヨナラ2ランホームラン。監督も認める持っている男です。

岐阜聖徳学園大 佐藤 琉惺 内野手(津田学園 2年)

6番サードで出場。3安打の猛打賞で8回にはタイムリーを放つ。とらえた打球が多かったです。

岐阜聖徳学園大 孫 俊郎 投手(島田樟誠 3年)

先発して5回途中3失点で降板。立ち上がりに2イニングで3奪三振と球の力は見せました。3回は急につかまりましたが4回に立ち直ったのはよかったです。

岐阜聖徳学園大近藤監督、前田主将談話。

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