愛知野球通信+

愛工大名電-東邦 観戦記(2025年春季名古屋地区決勝トーナメント)

4月1日に春日井球場で行われた第1試合、愛工大名電-東邦の3位決定戦です。
県大会のシードがかかった一戦で注目でした。

愛工大名電
000000101│2 H8 E1
000000000│0 H4 E1
東邦

愛工大名電
岩田(10)、矢野(11)-岡本

東邦
久田(10)-中山

投手成績

愛工大名電
岩田知樹 6回 71球 被安打4 四球0 三振5 失点0

矢野燦太 3回 26球 被安打0 四球0 三振2 失点0

東邦
久田泰心 9回 115球 被安打8 四球0 三振4 失点2(自責点1)

(出場選手)

愛工大名電
6倉知(16) 4杉浦 7吉田 3鈴木悠 2岡本 9角→R清水→9礒田 5清水 1岩田(10)→1矢野(11) 8柳本

東邦
4瀬木(14) 6金本(16) 9朝倉 3近藤 5杉崎 7金原 2中山 8川口 1久田(10)

(試合経過)

7回表、2死3塁から6番角の遊ゴロがイレギュラーして逸らし記録はタイムリーエラー。愛工大名電が先制。1-0
7回裏、ピッチャー交代、矢野。
9回表、2死1塁から6番角がタイムリー2ベース。2-0
愛工大名電が勝って春の県大会シードを獲得しました。

総評

愛工大名電の岩田投手、東邦の久田投手。どちらも140km/h近いまっすぐを投げて相手打線を打ち取っていきます。

内容は岩田投手が上回り、4回までパーフェクト。久田投手も1回、3回と先頭バッターを出すも後続を抑えて0点。

5回裏に東邦は先頭の4番近藤選手が2ベース。チャンスを作るも杉崎選手のバントがチャージをしたファーストの目の前で2塁ランナーがアウトに。その後、ランナーが2度アウトになるなど、ちぐはぐな攻撃もあってチャンスが作れません。

6回まで0-0と我慢比べになりましたが、7回表に2死から5番岡本選手が3ベース。6番角選手の当たりがイレギュラーしたのは東邦にとっては不運でしたが、流れがそうさせたのかなと感じるプレーでした。

愛工大名電は7回から投げた矢野投手が素晴らしいピッチング。元々はショートのレギュラーだったのですが、この春から公式戦では投げ始めて、142km/hをマーク。東邦打線をパーフェクトに抑えました。大きな戦力になりそうです。

打線も長打が出るようになってきましたし、徐々にチーム力は上がっている印象。県大会でも期待できそうです。

東邦はやや心配。ミスが出るのは仕方ないのですが、そこから反発する力が感じられない。攻撃も淡泊に見えてしまいますし。

久田投手が先発で試合を作ったことは収穫。球威はもう一段欲しいところでしたが、経験を積んでいくと出力も上がっていきそう。

もうちょっと打撃面で強い打球を打てるようになっていってほしいですね。

ピックアップ選手

愛工大名電 岩田 知樹 投手(3年)

先発して6回を4安打無失点。130km/h台後半のまっすぐとスライダー、フォークをうまく使ってどんどん打たせていきました。ストライク先行の投球がお見事。

愛工大名電 矢野 燦太 投手(3年)

どちらかというと野手で出ていた選手でしたが、この春から投手をやって、この日は142km/hをマーク。投手としても大きな戦力になりそうです。

愛工大名電 角 魁斗 外野手(2年)

6番ライトで出場。2安打のマルチで9回には試合を決めるタイムリー2ベースを放つ。7回にはイレギュラーでタイムリーエラーをさそうなど、ラッキーもこの試合では持っていました。

愛工大名電 岡本 力哉 捕手(3年)

5番キャッチャーで出場。7回に3ベースを放ち、先制のホームを踏みました。肩で2度走者を刺して守備でも貢献。

東邦 久田 泰心 投手(3年)

先発して9回を2失点と完投。球速は140km/h前後というところでしたが、丁寧な投球で愛工大名電打線を抑えていきました。終盤は積極的な打撃に捉えられた形。こういうのも経験ですね。

東邦 近藤 匠 内野手(3年)

4番ファーストで出場。5回に先頭で2ベースを放つ。チーム唯一の長打でした。

愛工大名電 倉野光生 監督談話

(残り 630文字/全文: 2210文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ