愛知野球通信+

中京大-中部大 1回戦 観戦記(2025年春季愛知大学リーグ)

4月5日にパロマ瑞穂野球場で行われた第2試合、中京大-中部大の1回戦の観戦記です。
中京大は優勝候補の筆頭という中での初戦。中部大としてもユニフォームが変わって勝ちたい中での一戦でした。

中京大
000010000│1 H13 E1
00001011×│3 H9 E0
中部大

中京大
高木(10)、沢田(20)、横丸(16)、大矢(11)-森瀬

中部大
津波(18)-薬師寺

投手成績
中京大
高木快大 5回 69球 被安打4 四球0 三振4 失点1

沢田涼太(享栄 4年) 1回1/3 30球 被安打3 四球1 三振1 失点1

横丸冬馬(如水館 2年) 2/3 10球 被安打0 四球0 三振1 失点0

大矢琉晟(中京大中京 4年) 1回 20球 被安打2 死球1 三振0 失点1(自責点0)

中部大
津波栄太郎 9回 166球 被安打13 四球4 三振10 失点1

(試合経過)

中京大
9加藤(3) 4鈴木(23) 8秋山(1) 7川瀬(5) D寺下(29)→R成井(4) 3狩俣(24)→H高橋(9) 5金沢(2) 2森瀬(7) 6白井(8)

中部大
8松本(8) D山田(2) 9束野(9)→9丹羽(12) 5高橋(1)→3 3中森(25)→R山下(4)→5 7田澤(5) 4柴山(7) 6宮下(6)→H木下(3)→R磯部(26)→6 2薬師寺(22)

(試合経過)

5回表、2死2塁から4番川瀬がタイムリー2ベース。中京大が先制。1-0
5回裏、1死1,3塁から8番宮下の犠牲フライ。1-1の同点。
6回裏、ピッチャー交代、沢田。
7回裏、1死3塁から代打木下がタイムリー。中部大が逆転。ここでピッチャー交代、横丸。2-1
8回裏、ピッチャー交代、大矢。無死1,3塁から4番高橋が犠牲フライ。3-1
中部大が勝って先勝。

総評

中京大はエースの高木投手が先発。ひじのクリーニング手術からこの春の開幕に合わせてきた形ですが、ある程度は戻っているように思いました。

まだ無理はさせない部分もあって5回1失点で交代したと思いますが、MAX143km/hとまずまず球速も出ていましたし、ほぼまっすぐ一本で5回まで抑えるあたりはさすがというか、唯一無二の球質を持っているのを改めて感じました。

これからどんどん気候もよくなっていくので、状態もあがっていくのかなと期待したいです。

中京大としては初回に4連打がありながら、2塁ランナーがホームで憤死するなどがあって0点。2回にもけん制アウトがあって、結局ヒットは13本出ながら1点しか取れなかった部分で流れが悪くなりましたね。

それぞれ投手陣はいいボールを投げていたと思いますが・・・。これを引きずらないようにしたいところ。

中部大も先発はエースの津波投手。序盤追い込みながらなかなかアウトが取れずに球数がかさみ、5回で105球と球数が多かった。ピンチも多かったのですが、何とか踏ん張って、5回表に先制を許すも味方がその裏に追いつく。そこからはバランスがよくなり、うまく抑えていきました。結局166球の完投。

堀田監督は代えるタイミングを探っていたそうですが、津波投手が最後までいきますと投げ切ったとのこと。こういう気持ちが打線にもつながったと思いますし、今後の戦いにもつながってほしいですね。

先日ユニフォーム変更の記事を出しましたが、この試合がお披露目でした。そこに泥は濡れないという思いもこの勝利につながったのかなと思います。

野手では6番の田澤選手が足でかき回し、同点、逆転につなげる活躍をみせました。4年生の意地を感じるパフォーマンスでしたね。

ピックアップ選手

中京大 高木 快大 投手(栄徳 4年)

先発して3回までパーフェクト。143km/hと球速はそれほどでしたが、ほぼまっすぐだけで抑えるところが彼のすごいところ。5回1失点で降板となりましたが、さすがという投球でした。これから球速は上がっていくと思うので問題はないかと。

中京大 寺下 颯真 投手(藤枝明誠 2年)

5番DHで出場。5打数5安打と大当たりでした。ピッチャー登録で半田監督によると投げても150km/hを出すとか。二刀流としてこれからも可能性を見せていきそうな選手ですね。

中京大 川瀬 譲二 外野手(藤枝明誠 4年)

4番レフトで出場。3安打の猛打賞で5回には先制タイムリーを2ベースで放ちました。追い込まれてからの打てるのが彼の特徴ですね。

中部大 津波 栄太郎 投手(四日市中央工 3年)

初回にいきなり4連打。5回を終わって10安打。それでも1点でしのいだことで、後半勝負となりました。6回以降はかなり球質にこだわって、スピードは落ちても空振りが取れるというピッチング。166球でしたが、終盤の投球を今後に生かしてほしいですね。

中部大 田澤 徹汰 外野手(津田学園 4年)

6番レフトで出場。初回に1死1,2塁からのレフト前ヒットをホームで刺して津波投手を救い、5回、7回とヒットで出塁してどちらもホームへ。この日のキープレイヤーでした。7回の1死2塁からの三盗を堀田監督が絶賛していましたね。

中部大 木下 凌佑 外野手(東海大甲府 4年)

7回裏、代打で起用されてタイムリー。中部大としては少ないチャンスを生かした形に。

中部大堀田監督、津波投手談話

※有料会員様のみご覧いただけます。

(残り 1494文字/全文: 3582文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ