バスケットボール・クラッチ

2019.9.15 アーリーカップ準決勝戦 VS千葉ジェッツ(試合レポート)

 

9月15日、船橋アリーナで準決勝が行われました。前日、横浜ビー・コルセアーズに83-77で勝利したブレックスは、千葉ジェッツと準決勝で対戦。真っ赤な千葉ブースターがひしめく完全アウエーの中、栃木から応援に駆け付けた黄色のブレックスファンたちの声援を受けて、試合が始まりました。  (文:ずんた)

 

 

第1Qは苦しい展開

第1Q(クォーター)は、立ち上がりからロシターが3Pシュートを決めてブレックスが先制。しかし千葉のエドワーズの3Pシュート、パーカーの2Pシュートで千葉にリードを許す展開に。

千葉のプレス気味のマンツーマンディフェンスに翻弄され、ブレックスのシュートはなかなか決まらない。千葉はフリースローなどもしっかりと決め、5分経過時点で8点差となる。

メンバーチェンジで入った喜多川が3Pシュートを決めるも、ファウルでフリースロー与えて、残り2分で再び8点ビハインドとなる。その後も千葉はフリースローを決め、13-22と9点ビハインドで第1Qを終える苦しい展開となった。

 

第2Qは序盤から接戦

第2Q開始早々、3Pシュートの応酬となり、28-34とブレックスが6点差まで追い上げる。たまらず千葉はタイムアウト。タイムアウト後、ロシターのフリースロー、遠藤の3Pでブレックスが2点差まで追い上げるが、山崎のファウルによるバスケットカウント&フリースローで4点差に。2Qは序盤から接戦となった。

その後も千葉のフリッピンにパスカットから速攻に持っていかれるが、直後、遠藤のシュートで2点差。竹内のフリースロー、ギブスのシュートで42-42と同点に追いつく。続いて千葉の激しいディフェンスをかわしギブスがカットインしたが阻まれ、ゴール下も激しいリバウンド争いと、接戦が続く。ゴール下の千葉のディフェンスが激しく、ブレックスはなかなかシュートが決まらず、再度逆転を許し、44-42と2点ビハインドで前半終了。折り返しとなった。

Qは千葉の激しいディフェンスに合わせた攻め方をして追い上げをみせたブレックス。相手のディフェンスが激しく、オフェンスリバウンドがなかなか取れなかったが、しっかりと取れた時はそこから、外に出して3Pシュートといういい展開になってきていた。

 

第3Qは圧倒的なブレックスペースに

2点ビハインドで始まった第3Q。ブレックスのスローインから遠藤のシュートでスタート。すぐに千葉に2点を返されるが、直後、ロシターの3Pで逆転。さらに遠藤の2Pで2点リード、ロシターの積極的なドライブインシュートで51-474点リードと、3Qも序盤から目の離せない展開になる。

ここで、たまらず千葉がタイムアウト。ブレックスのプレスぎみのマンツーマンディフェンスから鵤のシュートカット、ロシターのリバウンドからの速攻などで千葉のファウルを誘う展開に。さらに、竹内のフリースローで54-47と7点リードと差を広げる。さらに比江島のパスカットからロシターがシュートと、ブレックスペースの展開になってきた。

ロシターが、スティールからの速攻シュートでファウルをもらい、フリースローをきっちり2本決めて60-49とさらにリードを広げる。ディフェンスをマンツーマンにしたことにより、ディフェンスリバウンドがよくとれるようになったようだ。

残り4分、スローインから比江島の積極的なシュートでファウルをもらう。2スローのうち1本外すが、そのリバウンドから橋本がシュートを決めて63-4914点差にリードを広げる。

ブレックスファンの声援も大きくなり、船橋アリーナがどんどんブレックスムードに。その後もロシターのドライブインシュートなど、次々と得点を重ねていく。3Qはブレックスらしいディフェンスからオフェンスへのいい流れができた。

しかし千葉も黙ってはいない。残り140秒、タイムアウト明けから連続得点。ブレックスも橋本のシュートでお返し。チームファール5になったブレックスはファウルからフリースローを入れられ、60-7010点リードで3Q終了。3Q28-16と圧倒的にブレックスペースの展開となった。

 

ブレックスが着実に得点を重ねて勝利

10点リードで迎えた第4Q。比江島の3Pシュートからスタートし、喜多川の速攻で追加点。75-60とブレックスが15点差とリードを広げる。その後も、喜多川のパスカットからロシターがシュート。さらにロシターの見事なドライブインシュートでファウルをもらい、カウント&1スローなどで80-63と、点差は17点と着実に広がっていく。続いて渡邉のスティールからロシターがシュートを決めて、ブレックスが着実に点数を重ねる。

その後は、積極的なオフェンスは続くものの、残り5分ごろから、なかなかシュートが決まらない時間が続く。リバウンドをきっちりとってセットプレイにつなげるが、シュートが入らず。千葉も意地を見せ、着実にシュートを決めきる。ブレックスは我慢の時間が続く。最後には千葉が意地を見せるが、84-75で試合終了。ブレックスが勝利して、決勝進出を決めた。

 

 

〇宇都宮ブレックス84 VS  千葉ジェッツ75

序盤から、千葉の激しいマンツーマンディフェンスに翻弄されたブレックスですが、2Qから徐々に差を縮めて、3Qではプレスディフェンスからパスカット、リバウンドをしっかり取ってオフェンスにつなぐという、ブレックスらしい試合運びができた準決勝。千葉相手にアウェーコートでいい試合展開ができ、開幕に向けてしっかりと仕上がってきていると実感しました。

試合後の安齋HCのインタビューでは「昨日の反省点を生かして一人一人が40分間試合ができた。ディフェンスの強度を上げながらオフェンスの強度も上げればいい試合ができる。会場の雰囲気が久しぶりで、千葉の圧のあるディフェンスに力を入れすぎてシュート落としたりしたが、スクリーンをしっかり作ればシュートは打てる。明日の決勝戦は、シーズン前なので、怪我のないよう臨みたい」と語っていました。

 

 

 

 

 

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