バスケットボール・クラッチ

2019.10/19・20 ホーム開幕 ブレックス対シーホース三河(試合レポート)

 

2日目も接戦に

人数が少ない中での過密スケジュールで満身創痍の連戦。疲れがないはずがないが、この日は立ち上がりから選手の気迫があふれていた。

開始早々、ロシターがインサイドシュートと3ポイントシュートを立て続けに決めると、橋本も3ポイントシュートを決める。ロシターを中心にしたコンビネーションプレーから効率的にシュートが決まっていたが、ロシターがベンチに戻り、コート上は日本人5人となった中でも鵤が3ポイントシュートを決めるなど得点を重ね、1Q28-262点リードで終える。

2Qに入り、三河のディフェンスのあたりが強くなり、ブレックスのドリブルが手につかない場面もあったが、橋本のインサイドシュートや、ロシターによるスティールからの速攻で鵤がシュート。さらに山崎稜のスティールから速攻を鵤が決めるなど、テンポの良い流れが続く。

しかし残り時間5分、オフィシャルタイムアウト後から、ブレックスのシュートが入らなくなってしまった。オフェンスリバウンドも取れなくなり、流れが一気に三河に傾く。タイムアウト前には42-357点リードしていたが、タイムアウト明けから三河に連続11点を取られ、42-464点ビハインドで後半を迎えた。

 

ビックマンがいない中、この選手が決めた!

後半最初の得点は橋本の3ポイントシュート。これで一気に1点差に詰め、さらにロシターがゴール下で決めて逆転。比江島、田臥もアグレッシブなディフェンスからスティールをするなど、前半の悪い流れを断ち切った。

ここから、両チームとも、1点を争う接戦に。そうして、試合終了間近の残り113秒。パス回しから生まれたスペースで橋本が3ポイントシュートを決めて、84-81。そこから、ブレックスの畳みかけるような攻撃が続く。鵤のスティールから遠藤のレイアップ。さらには、遠藤のフリースローで追加点。ロシターのダメ押しレイアップで90-84とホーム開幕戦2連勝をつかみ取った。

 

拮抗した展開から抜け出すチャンスは、いつやってくるか分からない。しかし、ブレックスらしいディフェンスで我慢をし続け、チャンスを作った結果が2連勝につながった。

19日の遠藤の3ポイントシュート、20日の橋本の3ポイントシュート。どちらも勝利を決めるシュートになったが、どちらのチームに勝利が傾くか分からないそのタイミングで、しっかりとシュートを決められることが、ブレックスの強みと言えるのではないだろうか。3ポイントシュートを打つ自信、チームメートとの信頼関係、もちろんブレックスファンの後押しも大いにある。ブレックスには、ビッグマン3人を欠く危機的状況でも、それをプラスに変える力を持っていた。

開幕2連敗から、気が付けば5連勝。これからも「粘り強く、そして強いブレックス」が見られることを期待している。

 

 

(※写真はイメージです。)

 

 

 

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