テーブス海「バスケットを愛するようになった原点」【インタビュー・無料記事】
6月3日に行われた「B.LEAGUE AWARD SHOW 2020-21」で、テーブス海選手が最優秀新人賞を受賞しました~! 大変めでたい!ということで、以前掲載したテーブス選手のインタビューを無料公開いたします。あらためて読み返すととても新鮮。アワードで流れたVTRに登場されていた中学時代の先生のことにも触れていますよ。(以下のインタビューは2020年2月に掲載したものです)
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特別指定選手として2020年1月14日にブレックスへの加入が発表されたテーブス海。入団会見の翌日に行われたSR渋谷戦でデビューすると、いきなり12得点の大活躍。その後も、試合に出るたび、パス、シュート、ドライブと見せ場を連発。今後の活躍に期待がふくらむ新戦力に、これまでのバスケット人生を振り返ってもらった。(文・藤井洋子/写真・山田壮司:高木翔子)
うまい選手とのマッチアップは楽しい
―デビュー戦となった1月15日のSR渋谷戦ではベンドラメ礼生選手、その後、A東京戦では安藤誓哉選手など代表クラスのガードとマッチアップしました。
礼生さんは代表で一緒にやっているので、すごさは分かっていました。プレースタイルも似ていると思うので、もし試合に出たら(やられないように)準備しておかなくては、と思っていました。
(安藤選手含め)日本の選手のレベルの高さはアメリカにいる頃から分かっていましたが、やっぱり、うまい選手とマッチアップするのは楽しいですね。自分がどこまでやれるのかチャレンジしようと思えるので。もちろん自分のマッチアップには負けたくないですけど、コートに入った時は自分のマッチアップよりも、チームの勝利のために自分が何かを加えられるかが大事だと思っています。
―試合に出る際、チームの先輩から何か声を掛けられましたか。
田臥(勇太)さんは、やる気が出るように声を掛けてくれたり、僕がベンチに戻ってくるたびに頭をポンポンと叩いて励ましてくれました。ハーフタイムの時には細かいバスケットの話もしてくれました。
2Q(クォーター)で僕が何回かリングにアタックした時には、フィニッシュせずにパスしたことについて、「相手にキックアウトのパスが読まれているから、後半、試合に出たらパスフェイクして自分で持っていけ」と言われ、その通りにやりました。
―試合前やハーフタイムのウォームアップの時など、ライアン・ロシタ―選手がつきっきりで話をしているシーンをよく見ますが。
彼はベテランですし、僕にいろいろと教えたい気持ちが強いみたいです。僕も習いたいと思っているのでとても助かります。僕は日本語より英語の方が得意なので、何か知らないことがあったらライアンに聞いてます。上下関係を気にせず気軽に聞いたりできますね。彼はバスケットの事をしゃべり出すと延々と止まらなくなってしまうんです(笑)。でも、それを聞いているのは楽しいです。
―2月1、2日の三遠戦では、三遠の特別指定選手で現役高校生の河村勇輝選手とのマッチアップが注目されました。実際に対戦してみていかがでしたか。
なぜ、みんながこんなにざわついているかが分かりました。高校生なのに、すごく大人っぽいバスケットをしていました。若さどころか、ずっとプロでやっているような感じです。僕とは持ち味は違いますけど、僕の高校時代に比べたら100倍うまいんじゃないですか。バスケット選手としての理解やIQ、技術も高い。特にパスがすごくて、視野が広いですね。
ブレックスの練習は頭を使う
―もう、ブレックスでの練習も馴染んできた頃かなと思いますが、アメリカの大学などの練習とブレックスの練習は違いがありますか。
違いは大きいですね。アメリカの大学は運動量が多くてきついですが、学生なのでバスケットのIQはプロよりも劣ります。だから基礎から練習します。それは僕にとっては成長できる練習ではありませんでした。ブレックスの選手はIQが高いですし、僕が今までに聞いたことが無いようなことも教えてもらえます。すごく頭を使うし、技術を磨く練習だなと感じています。