バスケットボール・クラッチ

「ブレアリ初開催!天皇杯セミファイナル」~ “おのかな” のブレックス観戦レポート~2/9川崎ブレイブサンダース戦@ブレックスアリーナ宇都宮

天皇杯というと、2016年、2019年、2021年にファイナルに進出するも、一度も優勝できていない大会です。特に今回対戦する川崎ブレイブサンダースは、2020年のセミファイナル、2021年のファイナルと2年連続で敗れている相手。今回こそはこの壁を乗り越えたい! そんな思いで臨んだ試合でした。(文・写真/ブレックスファン・おのかな)

天皇杯の開催フォーマット変更

天皇杯といえば、以前からのバスケットボールファンにとっては「お正月の一大イベント」でした。大学、実業団、プロチームと、普段はなかなか見ることのできないカテゴリ違いのチームとの対戦が都内の複数会場を舞台に行われ、チケット1枚でその会場でその日に行われるゲームは見放題。セミファイナル、ファイナルは翌週に代々木第一体育館で行われるので、リーグ戦の中断は2週間、その翌週がオールスターだったので、年明けから3週間のリーグ戦中断期間がありました。

その後、オリンピック開催のために代々木第一が改修工事に入ることになって、クォーターファイナル以降をファイナルラウンドとして、さいたまスーパーアリーナで開催することになり、昨年からはセミファイナル以降がファイナルラウンドとなり、今年はファイナルのみ、さいたまスーパーアリーナでの開催となりました。

また、今年から変則的なトーナメントとなり、昨シーズンのCS(チャンピオンシップ)ファイナリスト2チーム(ブレックスと千葉ジェッツ)はセミファイナルから、CSセミファイナル敗退の2チーム(川崎と琉球ゴールデンキングス)はクォーターファイナルからの登場。ブレックスにとっては“スーパーシード”としての参戦となりました。

これに関しては、来シーズンから東アジアスーパーリーグ(UEFAチャンピオンズリーグのバスケ版?)が開催されるそうで、その出場権を持つチームは天皇杯クォーターファイナル以降の参戦で、ほかのチームが天皇杯を戦う期間はアジアリーグに出るという、そのためのシミュレーションのような意味合いもあるようです。

 

新型コロナに振り回される今シーズン

振り返ってみると、昨シーズンはすべてのリーグ戦を消化し、さらに天皇杯はファイナルまで。CSもファイナルまで、すべての試合を走り切った唯一のクラブチームとなったブレックスでした。

ですが、今シーズンは1月に予定されていた9試合のうち、6試合が中止。

10月末にアリーナに戻ってきた飲食ブースも、1月末に栃木県内にまん延防止重点措置が適用されたことを踏まえ、またなくなってしまいました。

涙

2階ロビーが、また寂しくなってしまいました。

また、直前の試合では安齋竜三HC(ヘッドコーチ)が濃厚接触者となり、佐々宜央AC(アシスタントコーチ)がHC代行として指揮を執るということ。さらにこの日は、遠藤祐亮選手が濃厚接触者となり欠場と発表されました。

天皇杯ということもあって装飾は控えめで暗転演出も無し

 

 

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