バスケットボール・クラッチ

遠藤祐亮が語るストレス解消法。「練習が苦しいと思ったことですか? プロになってからは一度もないですね」(B-Sideインタビュー)

バスケット以外のことを聞いて選手のプライベートを探る「B-Sideインタビュー」が、本当に、本当に、久しぶりに帰ってきました(3年半ぶり…汗)。今回は遠藤祐亮選手です。普段の練習や試合に向けた心の持っていき方やメンテナンスについて、色々と聞いてみました。(聞き手・構成/すーさん)

 

 

◆面倒なことは無理矢理やって自分を“乗せる”

 

――今日は遠藤選手にファン皆さんの生活にも繋がるようなことについて質問してみたいと思っています。では一つ目の質問です。気分が乗らないとき、体調が優れないときにどう考えるのでしょう?

そうですねえ。僕はあんまりそういうときがないんですよ(笑)

 

――なんと!(笑)。

良くも悪くもすぐに忘れちゃう性格なのですが(笑)、ただ言えるのは、基本的にその日のルーティンがあって、朝起きてからやることをやっていくと、気分が乗らないときも普段通りに戻っていく感覚なんです。

 

――ルーティンに沿って自分の気分も乗せていくと。

そうですね。まあ、気持ちが乗らないときが全然ないのでわからないのですが、身体がきついというのはあります。でも、自分としては練習という本当に楽しいことが毎日待っているので、全然苦にならないんです。

 

――練習が楽しいから気分が乗らないことがないと。ちなみに、朝起きてから練習に向かって行くときのルーティンというのは?

朝ごはんを食べて、コーヒーを飲んで、車で好きな音楽を聴きながら、練習場に着いて、楽しい練習をやります。それで練習が終わったら、子どもと遊んで、という感じです。時間をキチキチと決めることもないです。

 

――練習に行けば、練習が楽しいから心のスイッチが入ると。

そうですね。子どものことで疲れているときがあったとしても、練習で発散できる。練習という楽しいことをやるからそれで発散できてしまうんです。

 

――練習が苦しいと思ったことは?

プロになってからは一度もないですね。

 

――ないんですね! チームの成績がなかなか出ないときの練習も楽しい?

そうなんです。そんなに深くは考えないというか。昨季のようにチームが負けていても、どこかで変わると信じながらやっているので。やっぱり、気分が暗くなってしまうと纏うオーラもどんどん暗くなっていってしまう。それを周りが見ればどこかで気を遣うだろうし、それが周りに伝染していってしまうだろうし、だから自分は暗くなるということがないんです。

 

――練習では常にオーラを身に纏っていると。

はい。普通の会社員の方々にとって「毎日の仕事が最高に楽しい」と思って取り組めているかどうかは人それぞれだと思うんですけど、自分は毎日の仕事が楽しいんです。それが一番大事だと思っています。

 

――例えば、やらないといけないことが溜まっているときは憂鬱な気分になってしまうと思うのですが、そういうときはどうしますか?

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