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「ほぼ同じメンバーで迎えた新シーズン。いよいよホーム開幕!」~“おのかな”のブレックス観戦レポート 10/12~13滋賀レイクス戦@ブレックスアリーナ宇都宮【無料記事】

2024-25シーズンが開幕しました。ブレックスは、10/5・10/6にアウェーで千葉Jと対戦し、連敗スタートとなりました。そして迎えたホーム開幕戦。昨シーズンから“ほぼ変わらない”メンバーで迎えた新シーズンは、アソシエイトコーチから昇格したブラスウェルヘッドコーチ(HC)がどのような化学反応をチームに与えていくのか、とても楽しみになりました。ということで、今シーズンもよろしくお願いします!(文・写真/ブレックスファン・おのかな)

 

オフシーズン中の日本バスケの出来事

夏には日本代表がパリオリンピックに出場し、比江島慎選手もメンバー入りしました。予選敗退ながらも、準優勝したフランスをあと一歩のところまで追いつめ、3年前に行われた東京オリンピックから日本バスケはこんなに前進していると感じました。

そんな中届いた大きなニュースは、横浜BCの河村勇輝選手が、NBAのメンフィス・グリズリーズとエグジビット10契約締結。NBAはちょうど今プレシーズンマッチ中。未来につながる結果を残してほしいものですね。

 

ブレックスの出来事

そうしてブレックスについてですが、まずは選手契約について。特別指定選手として入団した小川敦也選手が本契約となり、四家魁人選手が越谷に移籍。それ以外の選手が全員更新。SNSで「動かざること山のごとし」なんて言われていましたが、びっくりしました。ここに、練習生契約していた石川裕大選手がU22枠選手として加わりました。ちなみに、U22枠はベンチ入りメンバー12人には含まれずにベンチ登録できるとのことで、プレシーズンゲームからベンチ登録されています。身長176cmながら、アップ時には果敢にダンクシュートを狙いに行き、ファンを沸かせています。

チームスタッフは、佐々宜央ヘッドコーチ(HC)が退任し、ケビン・ブラスウェルアソシエイトコーチがHCに。アシスタントコーチ(AC)には、島根のACを歴任したジーコ・コーネル氏、秋田でACをしていた田中誠人氏、そして、パリオリンピックで女子日本代表のテクニカルスタッフをされていた梅津ひなの氏が就任しました。

ちなみに、ブレッキーも変化していました。薄い黄色になってしまっていた顔が鮮やかな黄色に。「お顔、きれいになったね」って声を掛けたら、「腕とか全部きれいになったよ」とアクションで教えてくれました♪

 

新アリーナ構想について

誰もが気になっていたBプレミア参入条件の「新アリーナ」構想については、8/1に宇都宮市と共同で記者会見を行い、新アリーナ計画が2026-27シーズンに向けたBプレミア参入審査に間に合わなくなってしまったことが発表されました。同時に、ブレックスアリーナ宇都宮をBプレミア基準に合わせるための部分改修を行い参入審査に臨むことも併せて発表され、新アリーナ建設は、引き続き計画を進めていくことも発表されました。

また、改修は宇都宮市が全面協力してくれること、部分改修のため、休館することなく工事可能で2025-26シーズン開幕前には終了する予定だそうです。

アリーナ建設は大きなお金の動くお話だし、ほかのチームの新アリーナの工期が1年、2年遅れているという発表も相次いでいますし、仕方のないことだというのは理解しています。ですが、1日も早く新アリーナ計画が発表されることを願っています。

 

2024-25シーズンのBリーグ

今シーズンも、24チームの3地区制で行われます。東地区はB2から昇格した越谷が加わり、A東京が中地区に移動。昨シーズン中地区だった信州、富山がB2へ。昨シーズン西地区だった名古屋Dが中地区へ。レギュラーシーズン上位に名を連ねた2チームが中地区に移ったことで、中地区が魔境と化したように見えます。

今シーズンの昇降格は、B2から2チームの昇格は変わらずですが、降格はありません。B革新への準備段階に入ったということのようです。

 

滋賀レイクスとのホーム開幕戦

さて、いよいよ本題に。今シーズンのホーム開幕戦、対戦相手は滋賀です。2022-23シーズンにB2に自動降格したものの、昨シーズンB2優勝を果たして最短でB1に復帰したチームです。

ブレックスに所属していた選手としては、2018-19シーズンからの2シーズン所属していた田原隆徳選手。また、ブレックスの創成期を知る人にとっては、市岡ショーン選手(当時はショーン・ヒンクリー選手)の名前も浮かぶでしょう。

昨シーズン、長崎の指揮を執っていた前田健滋朗HCが今シーズンから指揮しています。

 

徐々にディフェンスの強度上昇

土曜日の試合開始前には、ギャビン・エドワーズ選手の欠場が発表されました。試合後のHCインタビューで「エドワーズ選手は2週間くらい怪我で…」という話をしていました。早く治してほしいですが、無理もしないでほしいです。

ホーム開幕戦となったこの日の試合は、選手紹介の前に映像が流れたのですが、音楽の止んだ瞬間、静まり返る会場の中で、田臥勇太選手の「1・2・3!」という声に続き、選手たちの「BREX!」という声が響き渡った瞬間は鳥肌が立ちました。いつもここでハドルを組んでいた?というタイミングだったので、演出だったのかな?とちょっと思ったのですが、どちらだったとしても、すごくかっこよかったです。

さて、試合は1クォーター(Q)からハイスコアゲームの様相を呈していました。滋賀の3ポイント(P)シュートが気持ちよく決められている感覚…。1Q終わってみたら2929。これはNBAか?というスコア。2Qは、D.J・ニュービル選手の3Pシュートブザービーターで5749とリードを奪うと、後半は合計で34失点とディフェンスの強度も上がり、最終的には9680で今シーズン初勝利。

2Q序盤で指を痛めて下がったグラント・ジェレット選手が後半に獅子奮迅の23得点という活躍でした。

 

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