Bファイナルズ前日会見(千葉:富樫、原、パトリックHC、琉球:岸本、今村、桶谷HC)速報
明日から始まるBリーグのファイナルズ。千葉ジェッツと琉球ゴールデンキングスのHCと選手による前日会見が先ほど終わったので、そのダイジェスト版を紹介する。なお、フリーライターの永塚氏が、今週ネットで話題になった“あのテーマ”について、鋭く、的確に、そして悪者が生まれないように気を使いながら素晴らしい質問をされていた。それを読めば、富樫の発言の真意もわかるかもしれない。
<記者会見登壇者>
ジェッツ:パトリックHC、富樫、原
キングス:桶谷HC,岸本、今村
――ファイナルズへの意気込みをお願いします。
パトリックHC
「琉球さんと試合をすると、いつも接戦になって、非常にインテンシブな試合になっていたので。明日もすごく楽しみです」
桶谷HC
「まず、この場所に来られたこと(を嬉しく思う)と。去年悔しい思いをして、1シーズンして、もう一度、ここに来られたことも嬉しく思っています。相手こそ違いますが、本当に自分たちの取りたいものは目の前に来ているので。その目の前にある試合を取れるように、明日頑張りたいと思います」
富樫
「2年ぶりにこのファイナルに戻ってきて、すごく嬉しく思います。長いシーズンやってきたものをチームとして、ファイナルの舞台で出せたらいいなと思います。すごく楽しみです」
原
「去年本当に悔しい思いをして、このファイナルに来られたことをまずは嬉しく思います。相手が天皇杯と同じ琉球さんで、レギュラーシーズンでも負けて終わっているので、本当に厳しい戦いになると思うんですけど、楽しんでいきたいと思っています」
岸本
「明日の試合のために、シーズンを通して戦ってきました。それに相当する準備をしてきたつもりなので。まずは明日の試合、最初から全力でプレーしていきたいと思います」
今村
「この舞台にもう一度立てて優勝に挑戦できることに非常にワクワクしています。ここまでしっかりと自分たちが準備してきたものを40分間、最初から出せるように頑張ってきたいと思います」
――優勝への自信や手ごたえは?
富樫
「もちろん優勝に向けてというか、このチームに対してかなり自信がありますし。でも、何があるかわからないのがこのCSだと思っているので。もちろん、油断なく戦いたいなと思っています。でも、やはり、この長いシーズン、チームでたくさんの時間を過ごして、ここまで来られているので、仲間を信じてやりたいなと思います」
原
「富樫と同じく自信はあります。連勝記録だったり、最高勝率だったり、良いレギュラーシーズンだったので、“変なジンクス”(*天皇杯王者が優勝できないというジンクスや、そのシーズンの年間最高勝率のチームは優勝できないというジンクス)があるらしいですけど、それを破って優勝したいと思っています」
岸本
「シーズンを通して積み上げてきたことに対して、自分たちの自信を持って明日戦えると思うので。勝負事なので、勝ち負けはあると思うんですけど、まずは一つひとつ、明日の試合から積み上げて、最終的に自分たちが望むものを取れるようにと。そういう意味で、“自信を持って”明日、のぞめたらいいと思います」
今村
「レギュラーシーズンもそうですし、CSなんかは特にそうなんですけど、相手がどうだというよりは、自分たちのやるべきことをしっかりと遂行し切れた方が勝ちにつながると思っているので。これまで自分たちが準備してきたもの、積み重ねてきたものを大切にしながら、戦っていきたいなと思います」
――(ミムラ質問)過去の横浜アリーナで行われた試合を振り返ると、3Pシュートがなかなか入らないようなシチューションがありました。そんなアリーナでの試合で戦術面とメンタル面での準備を教えてください?
桶谷HC
「会場が変わったら、雰囲気が変わるとは思うんですけど……。とは言え、もうCSなので。CSでシュートが簡単に入るとはまずもって、ないですし、それは自分たちだけではなくて、千葉さんも同じ状況でやるわけなので。シュートだけではなくて、自分たちがコントロールできることをしっかりと後は、本当に、どちらが冷静にいられるかと言うことだと思っているので。メンタルゲームで僕たちが勝ちたいなと思っています」
――(ミムラ質問)4月2日、琉球とのレギュラーシーズンのGAME2で負けた後にかなり悔しがっている様子が、クラブのYouTubeチャンネルで見られます。あのように悔しがるのはいつものことなのでしょうか?
富樫
「4月の試合の2試合目ですかね。負けたときに、もちろん負けた悔しさもありましたし、僕自身も最後はちょっと(負傷のために試合に)出られなかった悔しさもあり……。でも、チームとして、1つの負けで、本当に全員が悔しがって、次につなげてこられたからこそ、今季のレギュラーシーズンの出来だと思うので。しっかりと、負けたところを修正して、ファイナルに臨めたらなと思います」
――強いチームを受け継ぐ中で、今シーズン新たに取り入れてきたものは?
パトリックHC
「さっき言われたように、コーチングスタッフは新しいけど、我々が来る前に良いメンバーが集まっていたので。プレシーズンで富樫選手とギャビン(エドワーズ)選手がいなくても、結構良いプレシーズンを過ごせて。それで、(富樫)勇樹とギャビンが入ったら、また、本物の強さが……コーチングスタッフでそれを見て、『今年は(優勝する)チャンスがあるんじゃないか』ということでした。毎度、勝つために頑張ろうとか、いろいろなやり方がありますけど、選手もスタッフも1つになって頑張っていると感じです」
――去年のファイナルで悔しい思いをしてから、この1年はどんな思いでやってきましたか?
桶谷HC
「試合に臨むマインドセットが、今シーズンは少し違うかなと思っていて。去年は本当に、一つひとつ、勢いで勝ってきたなという感じだったんですけど、今シーズンに関しては、勝つだけではなくて、『そこで成長がないといけない。常に課題が残るような試合をしよう』というところにフォーカスできていて。その試合の中で、成長してきた。
最後の目標としては、やはり、CSのファイナルで成長したチームが一番強いチームになるというところだったので、そういうマインドセットを持って、シーズンを戦ってきたところが、今シーズンの強さかなと思っていますし。あとは、このシリーズが何試合になるかわからないですけど、その中でも成長し続けられたらいいなと思っています」
――セミファイナルの後に、「普通にやれば勝てる」という話をしていましたが、その背景には「ファイナルは普通にプレーするのが難しい舞台だ」というメッセージを込められているのかなと推測されますが?
富樫
「いい質問ですね(笑)本当にタイムリーな……。もちろん、まず、チームとしてすごく自信があると言う意味です。自分たちの実力をしっかり出せたら、勝てると言う自信があると言うのはもちろんです。
でも、やはりファイナルは何度も経験している中で、この空気感とこの会場と。真っ白と真っ赤と、半分に分かれたこの会場で、いつも通りのプレーをするというのが、簡単ではないことは、僕も知っていますし、多分去年の経験で、琉球さんも知っている中での試合になるので。
そこら辺も込めて……。
まぁでも、(言葉をどう受け取るのかは)聞き取られる方の自由なので。良い意味で、お互いのブースターも試合に向けて、ちょっと熱が高まれば……。別に、そういう意図があって言ったわけではないですけどね。
結局はこの土日……火曜日も(試合が)あるかもしれないですけど、そこで選手たちが、コートの上で最高のパフォーマンスをすることがまず1番かなと思います」