「普通ならば負け試合…でも自信になりました」新開温矢(京都精華3年) U18日清トップリーグ初見参で白星発進
台風10号の影響で延期となったU18日清食品トップリーグ バスケットボール 競技大会 2024」 は代替日程として9月15日 (日) 、16日 (月・祝) に日立柏体育館で開催された。 1試合目は、インターハイ優勝校・東山と藤枝明誠が対戦。ケガのためチームキャプテン の松島と佐藤凪は京都で留守番。主力2人を欠きながらも、東山が試合の主導権を握り、 80-68で追う藤枝明誠の追撃を断った。 BOXSCORE
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続く第2試合は、インターハイ初の決勝進出を果たした美濃加茂対初出場となった 京都精華が対戦。 試合前、美濃加茂の選手たちの顔色に精彩がなく、理由を尋ねてみると試験週間の 真っただ中。いきおい、試合もエンジンがかからない。 一方、京都精華は 「我々がインターハイに出てなくて、相手はあれだけ試合をこなしているという 意味ではうちに有利に働いている。個々の選手たちにどういう特徴があるとか、 選手も含めて頭に入った状態でやりやすい試合やったかなと思います」(精華・山崎 翔一朗コーチ) と、万全のスカウティングと認める。 開始早々、エース7善山のスリーを皮切りに京都精華が序盤からペースをつかみ、優位に立った。 1Qで9点リード、さらに13新開、23東郷のディープスリーで波に乗る。
2Q5分、美濃加茂はオールコートのディフェンスに活路を求める。深見のスティール から5後藤が走る。京都精華のミスを誘発する。 この試合京都精華のターンオーバーは なんと29を数えた。 美濃加茂はこの日、センターフェイバーが不在のため、6ムハマドが孤軍奮闘38分間のプレイタイムで、18得点、12リバウンド、2ブロックショット。 本来は普段プレイタイムの少ない選手に経験を積ませ、ベンチを厚くしたいところ。 地元千葉出身の美濃加茂のディフェンダー7関をはじめ、4藤田、5後藤、8深見といつものメンバーの出番が 長くなる。 京都精華はそのままリードするが、ついに4Qラスト5分に逆転を許した。 しかし、23東郷のスリーで息を吹き返し、81-77と初戦で白星を獲得した。 「自分たちは試合の入りが良くて、最後当たられて逆転。いつもなら負け試合に なるパターンでした。そこを勝ち切れたのは大きかったです」 と、この試合トップスコアラーの京都精華13新開は冷静に振り返る。 ダブルチームされた時の対処、オフェンスではボールと人が止まってしまい、新開 と東郷からの場面打開しかなくなる場面も今後の課題となるだろう。 「もともと美濃加茂さんはディフェンスの強度が高いチームとわかっていました。 プレッシャーリリースを協力してできたと思います」 トップリーグでの大きな1勝目を自信をつけたことだろう。 京都精華・山崎コーチは以前京都精華中のAコーチから現在は高校のコーチに。 「中・高一貫の強味は、中学でどういう選手だったかを知っているので、中学でで きなかったことをどう伸ばしていくかをチーム創りとして考えています。 中・高連携を隔たりなく育てていくことを目標に協力態勢をとっています。 6年間かけて育てる方向性にあります」と語る精華・山崎 コーチ。
一方、地元出身ということで、他の選手がなかなか波に乗れない中、ディフェンスだけでなくジャンパーなどで牽引していた美濃加茂7関だったが、ラスト追い上げの 場面でベンチにいた理由を 「いいわけですが、たった1試合なのに脚をつってしまいました。自分の力不足。悔しいです。でも精華さんも全国は出てないですけど、東山さんとの府予選の試合は見ていて、強いのは知っていました。リバウンドで後手に回ってしまった。後半ディフェンスはよかったですけど、前半からやらなくてはいけなかった」と反省しきりだった。 BOXSCORE https://u18league.japanbasketball.jp/game/topleague/boxscore/?scheduleKey=10124