限界突パ

西武・金子侑司が引退会見。「他球団に行くとか頭に本当に浮かばなかった。ライオンズファンに囲まれて辞めたかった」【記者会見全文】

金子 本日はお忙しい中このような場を設けていただきありがとうございます。どんな形になるかわからないんですけど、精一杯応えていきたいと思います。よろしくお願いします。

代表質問(フジテレビ)

ーー今日12年のプロ生活に終止符を打ちますが、朝起きてからここに来る球場までの道中、そしてこの会見場に入られてどんな思いが巡っていますか。

金子 朝起きて、クラウドに向かうときも、本当に幾度となく通ったこの道も通ることが少なくなるというか、無くなるのかなと。そういう思いにもなりましたし、ロッカーについて後輩たちが頑張ってくださいとみんな言ってくれてる姿を見て、あー本当に今日、いよいよ終わるんだなという気持ちになりました。

ーー夏場ファームでも3割近い打率を残しながら、なかなか1軍に上がれない苦しさっていうのはありましたでしょうか?

菅声 本当に(僕は)選手なので、1軍にいようが2軍にいようがやるべきことをやらなきゃいけないと思ってました。でも、その中で、本当に何とかもう11軍に上がって応援してくださる方々やファンの皆様に自分がプレーしているところを見てもらおうと思ってその思いだけでファームの方でも、若手たちと頑張ってやっていたんですけど、それが叶えられなかったことはすごく苦しかったと言えば苦しかったですし、少し残念でしたね。

ーーその中で引退を決断されたタイミングっていうのはいつでしたでしょうか?

金子 今話した通り、そういう思いで2軍に行った時からやっていたんですけど、8月の終わりですかね。91日引退発表さしてもらったので、8月の末ぐらいに今のチーム状況、自分の立場、そういうのもいろいろ考えた中で、うまく言えないですけど、来年のライオンズの方に自分が加わってるっていうイメージが最後はできなかった。そう思ってしまった瞬間に現役を引退しようというふうに決断しました

ーーその中で引退を最初に伝えられた方は?

金子 まずは両親に伝えて、その後に妻に伝えてという感じです。

ーーご両親そして奥様はどんな言葉をかけられましたでしょうか?

金子 両親の方は本当によく頑張ったんじゃないかと。毎日プレッシャーに追われなくていいからいいんじゃないかみたいな。気楽に返してくれましたし、妻の方も本当にお疲れ様と。でも妻の方が僕より悔しそうにしていましたけど、その後は笑ってお疲れ様って言ってくれたので、良かったなと思います。

ーー金子選手はライオンズ生え抜き12年というところで、ライオンズで過ごした時間というのはどんな時間でしたでしょうか?

金子 入団させてもらってからFAの時、複数年契約してもらって、そこでもう自分は最後までライオンズでやろうと決意してここまでやってきたので、本当にお世話になりましたという気持ちですし、たくさんの仲間たちに出会えましたし、本当に幸せなライオンズ生活だったと思います。

ーーそのライオンズの生活を振り返って思い出す場面、印象に残っているシーンっていうのはありますでしょうか?

金子 一番やっぱり思い出というか、はっきりと覚えているのは1年目の開幕スタメンの第1打席。生きてきてこんなに足が震えることないやろなと思うぐらい足が震えてたんで、本当に最高の経験ができたなと思います

ーーそして引退を発表されてから金子選手のInstagramのストーリーではもうたくさんのファンがコメント引用されてたと思うんですが、金子選手にとってファンの存在っていうのはどんな存在でしたか。

金子 僕本当にInstagramも全然動かしなかったんですけど、たくさんのコメントとかいただいて、何とか最後ファンの皆様に何か返せたらなと思って返事させてもらったんですけど、いいときも、悪いときも、たくさんのご声援をいただいて、これがプロ野球なんだと教えていただいたのも、ファンの方々だと思ってますし、ここまでこういう場にこれるのはファンの方々のおかげだと思っているので、今日の試合は、皆さんに本当に楽しんでもらえるように精一杯頑張りたいなと思います。

ーーまたファンだけでなく、金子選手の背中を多くの後輩たちが見てきたと思います。その後輩たちに何か伝えられる、伝えたいことっていうのはありますでしょうか?

金子  そうですね。どんな背中を見せられたかは僕自身わからないんですけど、本当にご飯一緒に行ったり、ちょっとお酒を飲みに行ったり、何か友達みたいに接してくれるのが僕はすごい嬉しくて、後輩ではありますけど、人生の中で友達が増えていくような感覚で後輩たちには接していたつもりなので、これからも気軽に連絡してほしいですし、僕も連絡すると思います。そういう仲を続けていけたらなと思ってます。野球はみんなにレギュラー取って、みんなにいっぱい稼いでもらって活躍してもらいたいなと思うんで、みんな応援してます。

ーーチームメイトからもまだやれるっていうふうなことがたくさんあったと思うんですけれども、ご自身の今の気持ちというのはもう精一杯やったっていうところなのか、また余力があるけれども、次のステージへ進もうというところなのか。そのどちらでもないのかっていうのは、今の心境というのが、いかがでしょうか?

金子 そういう言葉をもらえるっていうのは本当にありがたいですし、ファンの皆様からもまだやれるとか。やめないで欲しいっていう言葉をもらうたびに、胸が熱くなったりするんですけど、正直、自分の中でも、まだできるかなって思うところはあるんですけど、またできてるよとか、やめないでって言われて、ちょっと惜しんでもらって辞める方が自分らしいかなと思ったりもするので、ある意味、潔く、引退しようと思います。

ーー小さい頃から野球をやってきて、野球人生を振り返ってどんな野球人生でしたでしょうか?

金子 本当に小さい頃に野球を始めて、野球というスポーツを通して、たくさんの人に出会えましたし、たくさん友達ができましたし、皆様ともこうして出会うことができました。そういった面では本当に野球というスポーツを自分が選んで、正解だったなと思います。野球というスポーツに最後に本当に感謝したいなと思ってます。

ーー金子選手は今後について、そしてやりたいこと。それとも既に決まっている道があるのかを教えてください

金子 本当に決まっていなくて、決めていなくて、今日の試合に自分の気持ちを全振りしたかったので、まず今日しっかりやって、明日からゆっくり考えようかなと思ってます。

ーーでは最後に金子さんの思いとそして今日の引退試合に向けての意気込みをお願いします。

金子 本当に入団してから12年、今この場に座らせてもらって、この日が来たのかという思いです。この後、18時から引退試合をやらせてもらうので、思い切り最後は楽しんで、皆さんにも楽しんでもらって、人生の大きな思い出になる1日にしたいなと思っています。よろしくお願いします。

ーーテレビ各社様

ーー本日ライブ配信しておりました。今見ているファンの皆さんにこの後中継を見られると思います

金子 本当にお忙しい中、このライブ見ていただいてありがとうございます。本当にうまく喋れたかわからないんですけど、精一杯、今日はいい1日になるように頑張りたいと思います。ご視聴ありがとうございました。

ーー長いプロ生活お疲れ様でございました。今、様々喋られましたけれども、このプロ生活の中で満足もあれば、うまくいかなかったこともいろいろあると思うんですけども、悔いが残ることになるとすれば何かありますか。それとも全くありませんか。

金子 特にないですかね。すいませんでした。

ーープロ生活、内野手から入られて、外野手に変更されて、スイッチにして途中でスイッチも封印されて、様々な紆余曲折あったと思いますけれども、プロ生活での転換点、あのことが大きかったなっていうのは今振り返ってみていかがでしょうか。

金子 僕は本当に4年目に(盗塁王の)タイトルを取ったところが、一番人生が変わったなと思ってるんで、本当にそのときにコーチになられた佐藤友亮さんにいろんなご指導をいただいて、その年に取れたっていうのが自分の野球人生で大きかったかなと思ってます。

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