限界突パ

西武・西口監督就任会見全文公開。「今、この場にいることが夢心地です」。

飯田本部長

本日お忙しい中お集まりをいただきましてありがとうございます。まずは今シーズンライオンズの公式戦試合全て終了いたしましたが、非常に厳しい結果となり、ファンの皆様、関係する皆様に本当に申し訳なく思っております。

また、先日お知らせしましたとおり、渡辺久信GM兼監督代行、そして松井稼頭央監督は今シーズンいっぱいで退任となりました。お2人とも現役時代ライオンズで大活躍をされ、引退後、お2人とも指導者として、コーチ・監督として、ライオンズに多大な貢献をしていただきました。特に渡辺GMにつきましては、フロントでも大いに力を発揮されて活躍されました。この場を借りまして、お2人には感謝して入ります。この場を借りて御礼申し上げます。

来季の新監督として西口文也氏に1軍監督をお願いすることとなりました。西口監督は現役時代ライオンズでプレーし、引退後、コーチ監督として、仕事をしていただきましたが、特にこの2年、昨年と今年はファームの監督として、最後の最後までイースタンリーグで優勝を争うということで、結果を出しながら、ライオンズに大きく貢献してきた手腕というものが評価に値します。また、誰よりもですね、現在のライオンズ全体のチーム状況とか、戦力・課題といったものを誰よりもしっかりと認識し把握しているということで、来季監督に一番ふさわしい人物と考えております。

来季、西口監督には勝ちにこだわった野球っていうものをしていただきたいと思っています。西口監督は非常に厳しい面、厳しさを持ってる人です。選手に厳しく接しつつ、選手は11人ですね、個々の力をアップさせるということをしっかり取り組んでいただいて、厳しい集団、戦う集団というものを、西口監督には作っていただきたいと思ってます。そして勝ちにこだわったり、どうすれば勝てるか、チームが強くなるかっていうのを常に考えて強いチーム、チームの再建というものを果たしていただきたいと思っております。

最後になりますけども、来季ヘッドコーチとして鳥越裕介氏が就任いたします。他のコーチにつきましても、現在調整中ですが、新たな視点とか経験を持った外部からの人材を含めて、現在調整しておりますので、こちらの方は決まり次第、公表させていただきます。私からは以上でございます。

次に新監督の西口より抱負を述べさせていただきます。

西口、この度、埼玉西武ライオンズの1軍監督を引き受けることになりました。西口文也です。よろしくお願いします。いや本当に今は身の引き締まる想いでいっぱいです。あまり長く1人で喋るのが苦手なんで、質疑応答の方で答えたいと思いまうので、よろしくお願いします。

それでは代表質問の方に移らせていただきます。

―本日、就任会見を迎えられました。率直なご感想をお聞きしてもよろしいでしょうか?

西口 ついにこの日が来たなっていう。そういう思いだけです。ただただ緊張してます。

――選手時代から西武ライオンズ一筋でやってこられて、ついにこの1軍監督になられたということについてはどうお考えでしょうか?

西口 そうですね。私が入団して、今年30年目を迎えることになりました。入団当初、自分がこんなに勝てる投手になれるとは思わなかったですし、周りの人も思わなかったんじゃないかなっていうふうに思います。そしてこんなに長く現役生活を続けるとも思わなかったですし、その後ずっとね、西武ライオンズにお世話になることができると想像はしていなかったんで、本当、今この場にいること自体が夢心地です。

――これまで投手コーチ、ファーム監督として長きにわたり西武ライオンズの選手たちと携わっていたと思うんですけど、その中で2024年の西武ライオンズをどのようにご覧になられていますでしょうか?

西口 そうですね。なかなか連勝することがなく、連敗が多かったっていうところと、皆さんもご存知の通り今年は打てなかったことが6位という順位であり、チーム打率も21分2厘という成績になってしまっているので、ここはどうしようかなっていうふうに監督を引き受けてから頭の中でぐるぐるといろいろ考えている最中でございます。本当に今見てるとピッチャー陣は1点を取られたらもうしんどい。野手陣は早く点を取ってあげないといけないという思いで、ちょっとちぐはぐさっていうかね、そういうところも出たのかなっていうふうには感じてますし、もうちょっといろいろ今も頭の中で喋りながら考えて頭の中がごっちゃなっていますんで、またゆっくりと整理して考えていきたいと思います。

――渡辺前GMは西口新監督のことを勝負師とおっしゃっておりました。西口監督の中で理想の監督像、またその監督というポジションで重要だと思う要素はあったんでしょうか?

西口 理想の監督像はもうベンチで一番どっしり何もせずに試合を見てるのが一番いいかなっていうふうに思います。やっぱりバッテリーを含めまずは守備から入っていき、しっかり9回を0で抑え、そして、バッターは何とか少ない点数でもいいから点数を取って守り抜く。本当に守りの野球っていうのが自分の中では理想なんで、そこに打線が噛み合ってくればいいかなっていうふうには思ってるんで、理想の監督像としては本当にベンチでゆっくり何も考えず1試合を過ごしていきたいと思います。

――では最後に、チーム練習が15日から始まります。この後の練習が大切と思うんですけども、これからともに戦っていく選手たちにどのような言葉をかけたいですか。

西口 そうですね。細いことはまた当日会ってから選手たちに話をしたいと思ってます。今ここで言えることは今年こういう順位であり、成績だったっていうことでしっかり秋季練習、秋季キャンプをやってもらいますよと。もうそれだけです。

――本日は球団公式SNSでファンの方との生中継を会見終了まで実施しております。その会見に先立ち、ファンの皆様から質問を募集いたしました。三つほどピックアップさせていただきます。では、一つ目の質問です。1軍監督就任おめでとうございます。今年は苦しいシーズンでしたが、今楽しみにしていること、わくわくしていることはありますか。

西口 そうですね。まずはライオンズの皆さん、YouTube見ていただきありがとうございます。こっちの方がリラックスして喋れますので、リラックスした感じで喋っていきたいと思います。わくわくしてることっていうのは、来年いっぱいどうやっていけば何勝できるんだろうとかね、いろいろ自分の頭の中で考えながらいろんな戦術を考えることが今楽しみではあります。

――では2点目の質問です。現役時代、本当に西口さんの投手の試合を見ておりました。現時点で西口さんがライオンズに対してどのような課題を捉えているのでしょうか。

西口 ファンの皆さんが一番わかってるんじゃないですかね。今年の成績通り、打てなかった。それに尽きると思いますので、ファンの皆様の期待に応えられるように、何とか来年は少しでも打てるチームにしていきたいなっていうふうに思ってます。そのためにも、選手には頑張ってもらいます。

――3点目、最後の質問になります。打てなかった課題に対して、15日から始まる秋季練習について、どのような打撃練習を考えていますでしょうか?

西口 そうですね。自分の頭の中だけじゃ考えられないと思うんで、いろいろなコーチと相談しながら、どういうアプローチをしていったらいいかっていうのを考えていきたいと思ってます。

――ではテレビ各社様へご質問をお願いいたします。

――先ほど飯田本部長から勝ちにこだわった野球をしていただきたいという言葉がありました。西口さんとしてはこういった言葉も含めてですね。どういった野球を目指していく。どういったところにこだわっていきたいかというのを教えてください。

西口 そうですね。やっぱりまずはしっかり守る。その守る野球からどうやって1点を取りにいくか、相手よりも1点を多く取るかっていうところを常に考えてやってみたいと思います。もちろん、うちのピッチャー、先発投手、相手の先発投手を考えながら、試合運びをしていきたいと思っていますんで、その試合によって、いろいろゲームプランっていうのを考えていきたいと思ってます。

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