【検証2024 西武② 「キャンプの不安要素」】リーグ最下位の西武打線は春季キャンプの練習が影響?「結果が出なければ失敗と言われる」
パ・リーグダントツの最下位に終わった西武。シーズン中の監督休養、GMの兼任、緊急トレードなど後ろ向きなニュースばかりだった2024年。シーズン100敗は免れたものの、西武の歴史の中でも記憶に残るシーズンだったのは間違いない。それでも埋め尽くされた観客、最後の最後までチームを見守ったメディアなど、まだチームに対する期待があると言える。「こんな成績でも期待してくれているのかなと。だから、来年は喜んでもらいたい」と語ったのはキャプテンの源田壮亮だ。しかし、シーズンを振り返らないことには未来はない。なぜ、優勝を目指していたチームはこれほどに低迷したのだろうか。その検証をお送りする。第2回目は「キャンプで感じた不安要素」
西武のキャンプインは遅い。とりわけ、松井稼頭央監督の就任以降は12球団でもっとも遅くキャンプが始まる。今年に至ってはプロ野球の多くがキャンプインしたその日、西武は川越市内のホテルでコーチ研修を行っていたほどだ。
「今の時代、選手たちのほとんどがパーソナルトレーナーのもとで自主トレーニングをしています。2月1日のキャンプインだと途中で切り上げないといけない選手も出てくるので、存分にやってもらおうと。そのために遅くしています」
そう語っていたのは飯田光男本部長だった。時代に見合ったスケジュールリングは選手ファーストの考え方とも言える。メジャーリーガー菊池雄星のパーソナルトレーナーと組んでいる平良海馬や高橋光成だけでなく今井達也、隅田知一郎、野手陣でも他球団のプレーイヤーに師事するなど、多くがオフの時間を有効活用している。
一方、練習を運営する側のコーチ陣たちもキャンプの空気は感じることもあり、監督を務めたこともある平石洋介ヘッドもこんな話をしている。
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