【検証2024 西武③「狂った歯車」】ベテラン金子の開幕1番が示唆していた不安要素。アギラーの不調が招いた打線の機能不全。
パ・リーグ最下位に終わった西武。シーズン中の監督休養、GMの兼任、緊急トレードなど後ろ向きなニュースばかりだった2024年。シーズン100敗は免れたものの、西武の歴史の中でも記憶に残るシーズンだったのは間違いない。それでもスタジアムを埋め尽くした観客、最後の最後までチームを見守ったメディアなど、まだチームに対する期待があると言える。「こんな成績でも期待してくれているのかなと。だから、来年は喜んでもらいたい」と語ったのはキャプテンの源田壮亮だ。しかし、シーズンを振り返らないことには未来はない。なぜ、優勝を目指していたチームはこれほどに低迷したのだろうか。その検証をお送りする。第3回目は「狂った歯車」
楽天との開幕シリーズは決して悪くはなかった。
今井達也がキャリア初の開幕投手を務めて7回2安打11K無失点の好投。何とか2点をもぎ取って逃げ切り開幕戦勝利を挙げた。2戦目も、先発の隅田知一郎が6回途中で降板するも2失点の好投。前年のアジアチャンピオンシップで好投を見せた隅田には一皮剥けたかのような信頼感があり、今井との連勝は前が向ける材料だった。
ただ、やはり苦しい試合であることは予期された。
まず、スタメンの1番打者に金子侑司が名を連ねていたことは、本人の頑張りがあったとはいえ、苦しい状況を象徴していた。
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