高校野球秋季大阪大会 2023 9月2日の結果
9月2日から秋季大会が開幕した。その初日は以下の通りの結果となった。
9月2日
1回戦
池田 10x-0 都島工(5回コールド)
東 12-1 堺工科(6回コールド)
大体大浪商 19-1 港(5回コールド)
大阪電通大高 10x-0 阿倍野(5回コールド)
三島 13x-3 河南・美原(5回コールド)
貝塚南 7-1 大阪教育センター附
2回戦
門真なみはや 7-2 阿武野
東住吉 6-5 城東工科
刀根山 8x―1 堺上(7回コールド)
堺西 6-3 大阪星光学院
大体大浪商はこの夏限りで四田勝康氏が勇退。秋からは四田氏と同じくOBの中村好治氏が指揮を執る。中村氏は三重中京大、高校では三重、この夏まで愛知啓成の監督を務めるなど、中京圏で活躍。2014年の三重を準優勝に導いた戦いぶりはまだまだ記憶に新しい。母校に戻っての初陣は順調なスタートを切ったといっていいだろう。大阪と同じく激戦区・愛知での経験を活かし、2014年夏の決勝の再現となる大阪桐蔭との熱い戦いを期待したいものだ。
他には大阪電通大高もコールド発進と順調な出だし。昨年はエース・的場吏玖(現天理大)を中心に快進撃を見せるなど着実に力をつけてきている。部員数も来年には100人の大台を越えそうなペースで増えている。他は公立同士の対決で唯一、堺西が私学相手に勝利している。
私学と公立の格差は今に始まったわけではなく、現在もその格差は広がっているといっていい。しかし、それ以上に気になるのは公立間の格差だ。特にこの日は工業高校がすべて敗退。近年は私立や進学率の高い公立校に人気が集まり、工業高校の生徒数の減少が著しい。同時に例に漏れず、部員数の減少にも悩まされている。城東工科はこの夏も4回戦に進出するなど、近年でも府内での実績はある。しかし、つい先日、大阪府は府立の工業高校、4校による再編、統合を発表。その中には城東工科も含まれていた。1978年の春季大会では西田真二(元広島)、木戸克彦(元阪神)のバッテリーを擁したPL学園を破って優勝するなど、府内の戦いを盛り上げてきた存在だ。工業高校の生徒のほとんどは卒業後は地元の町工場に就職し、野球に限らず地元を支えてくれる人材を輩出してきた。今もなお地元の町工場にとって工業高校の生徒は貴重な人材の宝庫なだけに統廃合で学校が減少していく現状に危機感を抱いている。
大阪電通大高のように工業系の私学の躍進を刺激に、公立の工業高校もなんとか元気になってほしいところだ。
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