【大学野球】阪神大学野球連盟2部東リーグ 第1節1戦目<後編>
引き続き、阪神大学野球連盟2部東リーグの第1節の1日目の試合についてリポートする。
<前編>はこちら。
第二試合は関西外国語大(以下・関西外大)と追手門学院大(以下・追門大)の対決となった。
早速、この第二試合のキーパーソンとなる選手たちの紹介だ。

走攻守三拍子揃った1番遊撃手の関西外国語大・中谷駿介(3年・桜宮)
春はまさかの最下位に低迷した関西外大。要因のひとつにこの不動のショートストップ&リードオフマンの中谷駿介(3年・桜宮)の不在が響いた。故障から帰ってきたこの男が攻守にフル回転することでチームも攻守に活性化する。ここ2季ほど大阪経法大の寺西優也が座る遊撃手のベストナインを狙う。

この秋もエース格の追手門学院大・小豆野隼伍(3年・関大北陽)。安定感ある投球が持ち味。
3季連続で2部リーグ優勝の追門大はチーム打率1位の打線を有する。その中でこの秋も小豆野隼伍(3年・関大北陽)がエース格だ。球速はアベレージで130半ばだが、緩急を生かした安定感ある投球でゲームメイク能力に長ける。開幕試合となるこの一戦でも先発マウンドに上がる。
成績などを見ると、春季リーグ三冠王の関西外大・渡辺大亮(2年・星稜)やMVPの笠原咲人(3年・浜松開誠館)なども注目だ。特に追門大はチーム打率1位なだけあり、全体的に高打率をマークしたシュアな打者が並ぶ。
試合は初回から動く。1回表に関西外大の1番中谷が二塁打を放ってチャンスを作るも得点ならず。一方の追門大は1回裏に四死球でチャンスを作ると、5番町上隼人(1年・関大北陽)が変化球を捉えて、中越適時二塁打で2点を先制する。初回は関西外大にあと一本が出ず、追門大はここぞの一本を出せる勝負強さが健在という春季リーグによく見られた光景で始まった。
春季リーグでは関西外大はここからズルズルと失点して、追いつけずに敗戦という試合が多かった。しかし、得点は入らずともじわじわとボディーブローのように攻めていた関西外大は二回り目に入った3回表に反撃する。1死から3番鴻谷一翔(1年・初芝立命館)、4番成田侑介(2年・天理)の連打で1死一・三塁のチャンスを作る。追門大・小豆野は慎重になったか5番中田練(1年・履正社)に四球を与えて満塁とすると、6番渡辺が押し出しの死球をもらい、関西外大が1点を返す。そして、続く7番木下和輔(2年・天理)の2点適時打で一気に逆転に成功した。春はなかなかあと一本が出ない試合が多かった関西外大だが、早々にチャンスを生かすことができた。立ち上がりに2点を失った先発の清水大史(2年・滋賀学園)も逆転した後の3回裏の投球は走者を出しながらも力強いストレートで抑え込み、なんとか踏ん張る。関西外大がリードを保って試合は中盤へと入っていく。
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逆転した関西外大だが、終盤に強さを発揮する追門大が相手となれば、1点のリードでは心もとない。関西外大としては次の1点が欲しいところで、追門大はすぐには追いつけなくとも1点差のままで粘って、後半勝負といきたいところだ。両チーム、どのように試合を進めていくか。
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