【神宮大会開幕!あの高校球児に会いに行く】大阪市長杯・1日目 和歌山大・生田寛大(市岡出身)
今回は神宮大会に惜しくも出場はならなかったものの、第2代表の大阪商業大と2度に渡る熱戦を繰り広げた和歌山大の選手を紹介する。改めて、試合のスコアを以下に記す。
第二試合(延長10回タイブレーク)
和歌山大(近畿学生野球連盟)
0000300100 4
2010000101x 5
大阪商業大(関西六大学野球連盟)
試合の模様は前回記事を参照されたい。
リーグ戦でも主戦格の投手として活躍し、初戦の先発も任された島龍成は履正社出身。ここでも取り上げたい選手ではあるが、まだ3年生。今後、取り上げる機会はあるだろう。今大会、やや不本意な投球になったかもしれないが、その悔しさや課題を来年の飛躍につなげてほしい。今回、紹介するのは今年のチームをまとめた主将だ。

和歌山大の先発・島龍成(3年・履正社)。上背はないが、キレと勢いのあるボールを投げ込む左腕
◆自ら主将に立候補した和歌山大・生田寛大「4年生の代が引っ張っていく形ができた」
和歌山大は大商大相手に粘ったが及ばず。やはり、序盤の3失点が重かった。それでも5回表に3点差を追いついた時のベンチやスタンドの盛り上がりは一体感を感じるものだった。投手陣も二番手・沖原遼馬(4年・有馬)、三番手・船引駿平(4年・兵庫星陵)とつないでいき、延長タイブレークの熱戦を演じた戦いぶりは見事だった。そんなチームを主将としてまとめていたのが生田寛大(4年・市岡)だ。

守った野手陣を出迎える和歌山大・生田寛大。主将として登板はなくともチームを盛り立てる
生田は市岡高時代には投手陣の二本柱の一角として、第1回から出場を続ける皆勤校の第100回世代のチームで戦った。兄・浩平も三国丘、大阪府立大(現在は大阪公立大に統合)でプレーした。生田も一浪をはさんで、府立校、国公立大の野球部でプレーするという兄とほぼ同じ球歴を辿った。コツコツと取り組んできた最終学年、主将になった生田だが、すんなりと決まったわけではなかった。
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