かるたーの大阪野球マガジン

【センバツ】21世紀枠の9地区の候補校が発表。大阪の推薦校・興国は選手ならず

日本高野連は128日に来春の第96回センバツ高校野球大会に出場する21世紀枠各地区候補9校を発表した。来年、126日の選考会で出場する全32校が決定される。その内、21世紀枠は2校が選出される。来年はこれまでの3枠から2007年以来となる2枠に戻り、東西の区分は設けない。

候補校は以下の通り。

 

◆北海道

別海(公立・道4強)

 ◆東北

仙台一(公立・宮城・県3位・東北2回戦)

 ◆関東・東京

水戸一(公立・茨城・県四強)

 ◆北信越

富山北部(公立・富山・県準優勝・北信越1回戦)

 ◆東海

帝京大可児(私立・岐阜・県16強)

 ◆近畿

田辺(公立・和歌山・県準優勝・近畿1回戦)

 ◆中国

岡山城東(公立・岡山・県準優勝・中国1回戦

 ◆四国

大洲(公立・愛媛・県8強)

 ◆九州

鶴丸(公立・鹿児島・県4強)

 

 この中で、春夏ともに甲子園の出場の実績がないのは北海道・別海、東海・帝京大可児、四国・大洲の3校。他は過去に春夏のどちらかで甲子園出場実績はある。中国・岡山城東は岡山県からは初の地区推薦となる。

近畿からは和歌山・田辺が推薦された。大阪の推薦校・興国は選出されなかった。田辺は県大会準優勝ながら、市和歌山、智辯和歌山に勝利するなど、県を代表する強豪校を撃破しての勝ち上がりに加え、近畿大会も初戦敗退ながら、京都国際相手に延長タイブレークと紙一重の勝負。エース右腕・寺西邦右のダイナミックなフォームから投じる力強い投球に加え、攻守の要となる大型遊撃手・山本陣世を中心とした粘り強い野球はセンバツ出場が有力な同県の耐久にも引けを取らない。しっかり力を発揮すれば、全国レベルとも渡り合える実力を秘める。

田辺のエース右腕・寺西邦右。ダイナミックなフォームから投じる最速138キロのストレートは一冬越えて、さらに進化するポテンシャルを秘める。

田辺・山本陣世。3番遊撃手で寺西と並びチームの主力選手。183cmと大柄だが、巧みなバットコントロールに機敏な動きの遊撃守備はセンス溢れる

また、近畿の地区推薦8度は最多で21世紀枠での出場3度は兵庫と並んで最多タイだ。特に21世紀枠は選考会当日の推薦校の地区や都道府県高野連理事による330秒のプレゼンテーションの時間が重要とされる。それがすべてではないが、2018年に滋賀・膳所が出場した際はこのプレゼンが最も内容がよく、これが出場を手繰り寄せた要因となったという。県の理事なのか、近畿の理事かはわからないが、和歌山は過去に3度出場を果たしたところを見ると、このプレゼンへのノウハウがあるのではないだろうか。近畿地区は比較的、21世紀枠での出場も多いが、これが出場に有利にはたらくか。

どこが出場しても悲願の甲子園には変わりはない。出場校決定の吉報が届くのはどこになるのだろうか。

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