【冬練訪問】千里青雲 冬の練習で突き抜ける力とメンタルを
こちらでもようやく冬の練習のレポートをお届け。今回は豊中市の千里青雲を訪問。
昨年の夏の大会終了後、南地区の公立の雄・大塚で3度の府8強入りを果たし、2023年にブレイクした村林一輝(楽天)を輩出するなどの実績を持つ室谷明夫氏が監督に就任。プロの世界でも美技と称賛される遊撃守備は高校時代から定評があったが、その守備を鍛え上げた室谷監督のノックの腕前は大阪でも屈指との呼び声もある。残念ながら、取材日は天候不順の影響でグラウンドが使用できず、そのノックと守備練習を見ることはできなかった。室内練習場などはなく、体育館も男子バスケットボール部が使用。さらに練習時間は午前中だけと当日は公立校ならではのハンデに直面した。しかし、逆にこの日はそれが好都合と校舎内を使用したダッシュ、ジャンプ、ウエイトのメニューを2時間みっちりこなした。その模様と大塚時代の指導法の違いや変わらずにしていることなどについても語る。
この日は3班に分かれて、それぞれ40分ローテでメニューをみっちりこなした。
ジャンプからのダッシュ
ラダーを使用したクイックネスメニュー
体育館の二階部分で行う上半身のウエイトトレーニング
階段ダッシュ
この日、唯一の野球らしい要素か?2人一組で行うペッパー
と、このような練習メニューをこなしていた。
室谷監督は今と大塚時代とで何か変えたことはあるのだろうか。
「大塚時代は走るトレーニングに重きを置いていたんですけど、今はほぼ長い距離は走らせてなくて、ウエイトやったり、ラダーでクイックネス(俊敏性)を上げたりとか……あと、正門の前の坂あるじゃないですか。あれ(勾配)が(ダッシュに)ちょうどいいです(笑)」
取材日は前日からと当日の天候不良の影響でこのような基礎的なトレーニングが中心だったが、普段の日でもウエイトなどのトレーニングを重視しているようだ。もちろん、グラウンドが使える日は鳥かごを使用しての打撃練習、守備練習などを3班に分かれて行うが、そんな日でもウエイトなどのトレーニングは練習メニューには入っている。
同じフィジカルトレーニングでも上半身と下半身に分けて行うが、この日の練習メニューを見てると、下半身強化に重点を置いてるように見える。また、千里青雲に来てから気になっていることがある。
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