かるたーの大阪野球マガジン

【高校野球】大阪・南地区公立大会3位決定戦・久米田×生野 試合レポ

3月22日に行われた南地区公立大会3位決定戦・久米田×生野の試合レポを。結果は以下のように。

3位決定戦

久米田

020100010 13

02001000

(8回コールド)

【バッテリー】

久米田:原田-田中

生野:澤近→橋口→藤田-中田

◆9回の攻防を前に急展開 久米田が8回表に集中打で一挙10得点

前半はお互いに点を取り合って進むも、塁上を賑わす割に思ったよりは点が入らない。点の入り方も押し出し四球や失策、犠飛によるもので適時打は2回裏の生野の8番川端の一本のみ。ややもどかしさも感じるもつれた試合展開。我慢比べの様相で終盤に入っていく。

そんな中で先に動いてきたのは生野。6回裏に先発の澤近に代打が出た関係で7回表から継投に入った。一方の久米田は先発の原田が続投。原田がやや疲労も見え始めた感もあり、継投に入り、後攻めの生野の方がこの終盤勝負では有利に働くのでは?と思われた。

しかし、7回裏に生野が1死から5番中田の二塁打を皮切りに一、三塁と勝ち越しのチャンスを作ったものの、7番鏡屋は二ゴロ併殺に倒れてしまう。また、久米田の一塁手・正木も難しいハーフバウンドとなった送球をさばいたのも大きかった。そして、8回表に1死から四球と内野安打でチャンスを作り、1番の野村に回ってから、久米田の打線が止まらない。気が付けば打者158安打10得点の猛攻。もつれた試合展開から抜け出すどころか一気に試合を決めた。生野は7回から変わった橋口はテンポのいい投球で立ち上がりは抑えたものの好守備で無失点で凌ぎ、勢いにのった久米田を止めることができなかった。

生野は先発の澤近淳志が5回3失点と試合をつくるなど、3人の継投で勝負。ベンチにも入りきらないほどの部員数で選手層の差を見せるが…

生野の2番打者・濱中知也。5回裏には右中間へ二塁打。上位打線を担い、攻撃の起点にもクラッチヒッターとしても活躍

7回裏に二塁打を放ち、ベンチに向けて吠える生野・中田善之介。捕手としても多彩な投手をリードする

8回表、久米田は打線がつながり、一挙10得点の猛攻で試合を決めた。昨年の夏を経験した選手がほぼ残る実戦経験の高さが光る

◆8回の集中打を生んだ地域や卒業生の人たちの支援

試合後、ベンチからスタンドに引き上げてきた久米田・荒木智裕監督は応援に来ていたある男性に深々と頭を下げて、感謝の言葉を述べていた。

(残り 1711文字/全文: 2955文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »