かるたーの大阪野球マガジン

【高校野球】夏の大阪大会の概要 7月6日から開幕

6月4日に大阪市内で大阪府高野連が運営委員会を開き、今年の夏の大阪大会の日程および概要を発表した。

まず、76日に京セラドーム大阪で開会式を開催、決勝は順調に日程が進めば28日に大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲)で行われる予定。例年通り北地区、南地区に分かれた3回戦までの組み合わせ抽選が17日に行われる。参加校数は168、参加チームは155になる見込み。北地区が80チーム、南地区が75チームの振り分けとなっている。

また、延長10回以降はタイブレーク、雨天による試合打ち切りの際の継続試合の導入、春16強のシード校は3回戦までは当たらないといったものはほぼ、例年通りだが、今年から変わった要素やいろいろ気になる点をあげていこう。

◆初日の開会式は区画指定席に。球場での当日販売はなし

大会初日に行われる京セラドーム大阪の開会式は今年からインターネットやコンビニで前売り販売と当日販売を実施し、区画指定席となる。今までや他の球場のような京セラドーム大阪での当日販売はなしなので注意。販売の日程やどのようなシステムになるかの詳細は後日発表とのことだが、おそらく、甲子園のような形式になるかと思われる。チケット代1000円と発券手数料220円込みで1220円になる。以前から観客の前日夜からの待機列や過剰な席取りが問題視されており、高野連側もたびたび注意を呼び掛けていた。そのような影響もあり、今回のような販売形式をとったと思われる。いずれは舞洲だけで行う準決勝や決勝も混雑回避や熱中症の予防という観点から、事前販売のみという措置が取られる可能性もありそうだ。

◆4回戦以降の再抽選が1度だけに

この夏、大きく変わったのが4回戦以降の組み合わせ再抽選だろう。これまでは先述した3回戦まで北地区と南地区に分かれた3回戦までと4回戦と5回戦、そして、準々決勝以降と計3度の組み合わせ抽選が行われていた。しかし、今年から4回戦の再抽選のみとなる。わかりやすく例を言うと、4回戦以降は32チームが揃う春のセンバツのトーナメント表を想像するとイメージしやすいかと思う。

これまでは準々決勝以降の組み合わせが決まるまでは決勝の見通しが立たないという点が最大8回戦の長丁場を勝ち上がる難しさの一つでもあった。もちろん、これまで同様、一戦必勝のトーナメントには変わりはない。ただ、複数投手の運用が定着しつつある現代の高校野球において、決勝までは当たらない、準々決勝で当たるだろう……といったことが4回戦から決まっているのは投手や選手の運用面で戦略は立てやすくなる。また、選手たちもそこに照準を合わせて準備もできるだろう。近年は球数制限など強豪校に有利にはたらくといった声が目立つルール変更が多いが、この再抽選の変化も選手層で優位な強豪校に有利にはたらくのか。新基準バット同様、戦いにどんな影響が出るのか、気になるところだ。

◆今から解決すべき? 北と南の格差問題

たびたび、大阪の高校野球ファンや一部の記者でも話題に上るのが北地区と南地区の格差問題だ。というのも、大阪桐蔭や履正社の二強が同じ北地区、また春季大会でこの二強に勝利して優勝した大阪学院大高、同3位の東海大大阪仰星、さらに金光大阪、関大北陽などの私学勢、桜宮、汎愛、大冠などの公立の雄も北地区のチームだ。このように南地区と比べ、北地区に強豪や有力チームが集中しているといった声はたびたび上がる。特にこの声が大きかったのが北大阪と南大阪に分かれた2018年の記念大会だ。この年は北大阪代表の大阪桐蔭が春夏連覇を果たしたわけだが、結果的に夏の大会で最も苦戦をしたのが大阪の準決勝で勝利まであとアウト一つまで迫っていた履正社だったこと。南大阪の代表になった近大付が初戦であっさり敗退したのもそんな声に拍車をかけた。また、その前年の秋には一部のメディアで大阪桐蔭と履正社を分けるために大阪桐蔭を南大阪へ移動という噂も出たほどだ。結局、その話は噂で終わったわけだが、今後もこのような話が出ないとは限らない。

ただ、大阪桐蔭、履正社の二強が形成されてることもあり、甲子園には北地区のチームが出ているイメージが強いが、実は府内の上位校の比率を見ると、それほど南北の偏りはない。今年のシード校の比率も見事に北地区と南地区で半々である。実際、今春の府大会で準優勝した興國、同4強の大商大高、今年はシードを逃したが近大付、東大阪大柏原、大商大堺なども例年、甲子園は射程圏内の実力を持つ。

ただ、僕はそれ以外の理由で北と南の地区割を改編するべきだと思っている。というのも先に述べたが、今年の出場チームは北地区が80、南地区が75と南地区の方が5チーム少ない。単純に南地区の出場校が減っているのだ。また、今大会、連合チームも南地区の方が数が多く、部員数の不足で出場を見送った高校も南地区に属しているところが多数だ。すでに脱退を決めたかわち野は統廃合の対象になっている。また、大阪は堺市より南は人口の減少が目立つ自治体が多い。年々、公立校の統廃合が進んでいるのも南地区が多く、部員不足以前に生徒数そのものが減っている。北地区ももちろん減少しているのだが、その減少幅は南地区の方が大きいと感じる。このままだと、次回の記念大会の年である2028年までに南地区の出場チーム数が7回戦を行う基準である64を割る可能性もある。北地区も同様になる可能性もあるが、同じ大阪で出場チーム数や試合数で差が出るという事態は当然ながら避けなければならない。これは地区割の再編を行う理由としては真っ当な言い分だろう。変な憶測が出る前に地区割の再編に関しては今からでも議論すべきではないだろうか。

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