かるたーの大阪野球マガジン

【高校野球】第106回全国高校野球選手権大阪大会 11、12日目のまとめ【大阪】

それでは、721日、22日に行われた4回戦の結果をまとめる。結果は以下のようになった。

11日目

4回戦

◆シティ信金スタ(舞洲)

大商大高 4x3 興國

上宮 72 関西創価

豊島 2x1 桜塚

◆万博

太成学院大高 21 関大北陽

東大阪大柏原 114 北野(8回コールド)

大塚 64 三島

◆南港中央

大商大堺 61 大体大浪商

履正社 110 大阪(5回コールド)

金光大阪 130 金光八尾(5回コールド)

◆くら寿司スタ

早稲田摂陵 144 信太(5回コールド)

高石 72 佐野

大阪桐蔭 7x0 城東工科(7回コールド)

12日目

4回戦

◆シティ信金スタ(舞洲)

桜宮 52 精華

東海大大阪仰星 80 高槻北(7回コールド)

◆南港中央

大産大付 138 天王寺

近大付 21 上宮太子

まずは11日目の結果から。

4回戦で再抽選が行われ、早速、シード校同士がぶつかるようになった。特に大商大高と興國の春4強による対決は9回まで興國がリードも大商大高が試合を一気にひっくり返し、逆転サヨナラ。これで春の決勝進出組が早くも姿を消すことになった。興國は残念ながら敗退もお互いの持ち味が出た好ゲームだった。太成学院大高と関大北陽も1点を争う好ゲームとなったが、太成学院大高が抜け出した。

他の私学では東大阪大柏原、履正社、金光大阪、早稲田摂陵、大阪桐蔭がコールドで勝利。上宮、大商大堺も私学相手に快勝した。このあたりはここからが本領発揮というところだろう。東大阪大柏原は3回戦の八尾での逆転サヨナラ勝利で息を吹き返したか?また、金光大阪は金光八尾との金光対決を制した。

公立校同士では豊島と桜塚が紙一重の差で豊島がサヨナラ勝利。大塚と三島は大塚が勝負強さを見せて終盤に逆転。三島は今年も4回戦の壁を突破することができず。全員両打ち軍団の佐野はこの夏、勢いに乗る高石に敗退した。

続いて12日は残った4回戦が2球場で行われた。

東海大大阪仰星が高槻北をコールドで下すと、大産大付は天王寺相手にビッグイニングを作って点の取り合いを制した。この4回戦では公立校が私学相手に苦戦する毎年の光景が見られるが、その中で桜宮がシード校の精華に勝利。この夏は勝負の仕掛けどころで勢いをつくれるような戦いを見せている。5回戦以降も持続できるか。近大付は上宮太子との接戦を制した。さすがの強さだが、ここまでどうも波に乗り切れない戦いだ。ノーシード組では戦力的には上位陣とも遜色ないだけに5回戦でエンジンを切り替えたい。

ここで5回戦のカードを見ていこう。なお、一部は再抽選時の当初の球場とは時刻が変更されている試合があるので注意。

5回戦

(赤字は会場、時刻変更分)

◆シティ信金スタ(舞洲)

第一試合 上宮×豊島

第二試合 桜宮×東海大大阪仰星

◆万博

第一試合 早稲田摂陵×太成学院大高

第二試合 履正社×金光大阪

◆南港中央

第一試合 大塚×大商大高

第二試合 大産大付×近大付

◆くら寿司スタ

第一試合 高石×東大阪大柏原

第二試合 大阪桐蔭×大商大堺

会場が変更になったカードは同じ北地区と南地区同士の高校ということもあり、立地的な面を考慮されたのだろう。だが、この会場変更が有利にはたらくところもあれば、裏目に出るところもありそうだ。特に球場も狭く、フェンスも低い万博に変更になった2試合は太成学院大高、履正社には優位にはたらく可能性が高い。ただ、金光大阪、早稲田摂陵もその恩恵を受けれるかもしれない。そんな攻めを展開していきたいところだ。履正社はここまで快勝続きで来ているが、夏連覇へ向けて、この一戦は間違いなく第一の正念場となるだろう。

公立校は見事に散らばり、敗れれば今年も8強を前に全滅してしまうが、会場が舞洲、南港、くら寿司スタジアムと比較的、広い球場なのは私学を相手にするには好材料。広いフィールドを上手く使って、私学の勢いを削ぎたい。逆にここまで勢いのある戦いを見せる高石、終盤の勝負強さが光る大塚、試合巧者のベテラン監督が率いる豊島、桜宮がそれぞれ持ち味を発揮すれば勝機を見出せるだろう。

優勝候補の大阪桐蔭は難敵・大商大堺との対決だ。この5回戦と早稲田摂陵と太成学院大高の勝者が待つ準々決勝の連戦が王者復権に向けて第一の山になる。この連戦の戦いぶり次第で優勝、またはその先の甲子園での戦いにも影響するだろう。近大付と大産大付はお互いにらしい戦いができないながらも、5回戦まで勝ち上がってきた。なんとか、この一戦を制して弾みをつけたい。

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