阪神大学野球 2024秋季リーグ戦 第一節 天理大×関西外国語大 試合レポ
9月7日に開幕した阪神大学野球連盟。筆者の都合で第三試合を見ることができなかったが、第一、第二試合までの試合記事をリポートする。
第1節 南港中央
第一試合
関西外大
0000000 0
101051X 8
天理大
【バッテリー】
関西外大:竹永、前薗、清水–野上、道端
天理大:長野、田中澪、喜納、長尾–竹内、田中幹
春のリーグ戦で入替戦を制し、5年ぶりの1部復帰を果たした関西外国語大(以下、関西外大)と全日本選手権で4強入りを果たし、リーグ新記録となる8連覇をめざす天理大との対決。1部に昇格した勢いで天理大に挑みたかった関西外大だが、近年の阪神大学をリードする絶対王者の天理大に圧倒された形となった。
関西外大は久々の1部リーグで選手たちにとっては初めてとなる戦い。やはり、慣れない舞台で動きが硬い。
初回の攻防では天理大の先発・長野健大(4年・松商学園)の前に1番中谷駿介(4年・桜宮)は持ち味である思い切りの良さが影を潜め、2番齊藤琉星(3年・報徳学園)もタイミングを崩され、本来の打撃ができず。この1、2番の出塁が攻撃の起点となることが多いだけにここを封じられると得点の期待が薄くなる。そうなると、守備から試合を作っていきたいところだが、先発の竹永光(3年・常翔学園)が1回、3回と最少失点に抑えるも外野の深いところへ運ばれるフライアウトが多く、ゴロを打たせる普段通りの投球というわけにはいかない。
すると、試合が中盤に入ったところで天理大が王者らしくしたたかさを見せる。5回裏に1死から浅野晴弥(3年・京都翔英)が出塁すると、続く6番大森瑛斗(2年・愛工大名電)のところであざやかにエンドランが決まる。そして、その直後に7番池田優斗(1年・八戸学院光星)の適時打が飛び出し3点目。さらに死球で2死満塁の好機を作ると、1番井脇将誠(4年・尽誠学園)の走者一掃の右中間越えの3点適時打が飛び出すなど、一挙5点のビッグイニング。これで、試合の大勢が決まり、そのまま天理大が7回コールドで逃げ切った。敗れた関西外大は西浦敏彦監督が「こてんぱんにやられました。明日から出直します」と言うしかないほろ苦い1部リーグ復帰戦となった。

リーグ開幕投手を務めた天理大・長野健大(4年・松商学園)。勢いに乗る関西外大の打線を寄せ付けないテンポのいい投球で逆にチームに勢いをもたらした

先発した関西外大・竹永光(3年・常翔学園)。春は1部昇格に貢献した右腕も1部リーグの初戦では持ち味を発揮できなかった
◆快勝発進の天理大 4年生の活躍光るも、いいはたらきを見せた下級生たち
目下、リーグ7連覇中、新記録となる8連覇をめざす天理大。ただ、春季リーグでは主将も務めた中心選手である下林源太(4年・天理)を欠き、首位打者の石飛智洋(4年・出雲西)もケガ明けで状態が万全ではないため指名打者での出場となった。そんな中、開幕投手をまかされた長野、1番で打線を引っ張った井脇と春のリーグ戦でも活躍した選手たちが勢いをつくった。
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